十分な素材を84分に見事に凝縮し、おもしろい。
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「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」71点★★★★
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世界を飛び回るミシュラン18ツ星(!)シェフに、
腕ある社会派ドキュメンタリストが2年間密着。
十分な素材を84分に見事に凝縮していて
かなり見応えがありました。
ミシュラン史上最年少で3ッ星を獲得し、
いまや18ツ星も持ってるアラン・デュカス(62)。
彼が、あのヴェルサイユ宮殿に「レストラン」をオープンすることになる。
映画はその経緯を主軸に
あらゆる国を飛び回り、いくつものプロジェクトに関わる彼を追う。
仏オランド大統領にもズケズケ意見し、
日本のデパ地下にいたかと思えば、モンゴルの砂漠にいる。
それらを同時進行で見せたことが
この巨人シェフの成り立ち、そのバイタリティに迫るという、テーマに叶った。
生涯、縁のなさそうな
ゴージャスなレストランの話だけではシラけるけれど、
慈善事業もし、「食は金持ちのものだけにあらず」を
実践してくれている様子も嬉しいし、
日本での様子にかなりのパートが費やされるのも
興味深いところですしね。
それにしてもよく食べ(しょちゅう、パクりと試食してる!)
物事を貪欲に探求する、そのエネルギーに感服です。
★10/13(土)から全国で公開。