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ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アラン・デュカス 宮廷のレストラン

2018-10-11 23:44:37 | あ行

 

十分な素材を84分に見事に凝縮し、おもしろい。

 

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「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」71点★★★★

 

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世界を飛び回るミシュラン18ツ星(!)シェフに、

腕ある社会派ドキュメンタリストが2年間密着。

 

十分な素材を84分に見事に凝縮していて

かなり見応えがありました。

 

ミシュラン史上最年少で3ッ星を獲得し、

いまや18ツ星も持ってるアラン・デュカス(62)。

彼が、あのヴェルサイユ宮殿に「レストラン」をオープンすることになる。

 

 

映画はその経緯を主軸に

あらゆる国を飛び回り、いくつものプロジェクトに関わる彼を追う。

 

仏オランド大統領にもズケズケ意見し、

日本のデパ地下にいたかと思えば、モンゴルの砂漠にいる。

それらを同時進行で見せたことが

この巨人シェフの成り立ち、そのバイタリティに迫るという、テーマに叶った。

 

生涯、縁のなさそうな

ゴージャスなレストランの話だけではシラけるけれど、

慈善事業もし、「食は金持ちのものだけにあらず」を

実践してくれている様子も嬉しいし、

 

 

日本での様子にかなりのパートが費やされるのも

興味深いところですしね。

 

 

それにしてもよく食べ(しょちゅう、パクりと試食してる!)

物事を貪欲に探求する、そのエネルギーに感服です。

 

★10/13(土)から全国で公開。

「アラン・デュカス 宮廷のレストラン」公式サイト

コメント
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