
「これは映画というより事件!」に
2012年下半期の、コピー大賞あげちゃう!(笑)

「ヘルタースケルター」60点★★★




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現代の東京。
完璧な容姿を持つ
トップスターのりりこ(沢尻エリカ)は



映画や雑誌に引っ張りだこの超人気者だ。
だが、彼女は
誰も知らない秘密を抱えていた。
実はその美貌は、
全身整形によって生み出されたもの。

りりこは肉体的にも精神的にも
ギリギリのバランスを保っていたのだ。

そんなある日、
りりこのおでこにくっきりとアザが浮かび上がり――?!

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岡崎京子原作のコミックを
蜷川実花監督が映画化したもの。

岡崎京子ド真ん中世代だし、
蜷川監督の「さくらん」はけっこう好きだったので
期待していました。

で、どうだったかというと
まず予想より原作に忠実かなと感じました。

主演の沢尻エリカ氏も
身体張って、真っ向勝負な熱演で

これだけやったらトンズラするのも当然だなと(笑)

でもですね~
乳出し以上の
インパクトが終わりまでなかったんですよねえ。

どSな主人公りりこが華々しく活躍して、
フラッシュ焚かれて





どMキャラのマネージャー(寺島しのぶ)をいたぶって、
エロがあって、崩壊して・・・


テーマは
美を求め続ける女の性(さが)と、
人をも消費する社会の危うさだと思うけど、
その部分はあまり残らないんですよ。

もっとどす黒い笑いがあると
よかったんじゃないかなあ。
原作発表は1996年で、
時代の温度差も大きいでしょうね。

いま社会のムードが、
バリバリ物質&消費主義!



そんななかで原作の色味を一番表しているのは
桃井かおり氏でしたね。
さすがの貫禄。


しかし試写は開始1時間半前から大行列だったし、
話題はつきず、
「映画というよりニュース」ですよホントに。

★7/14(土)から全国で公開。
「ヘルタースケルター」公式サイト