久々に愉快でうれしくなる映画でした。
「屋根裏部屋のマリアたち」78点★★★★
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1962年、パリ。
資産家のジャン(ファブリス・ルキーニ)の暮らすアパルトマンの上には、
彼の家のメイドのほか、
あちこちの家に奉仕している
大勢のスペイン系メイドたちが大勢暮らしていた。
そんなメイドたちの存在など知ることもなく
日々を送っていたジャンだが、
ある日、妻(サンドリーヌ・キベルラン)が
古参のメイドを追い出し、
スペイン系の若く美しいメイド・マリア(ナタリア・ベルベケ)を雇ったことで
状況が一変する。
彼女に導かれるようにて、屋根裏にあがったジャンは、
いままで知らなかった世界を知ることになり――?!
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思い出しても
「フフフ」と頬がゆるむようなフランス映画です。
若く美しいメイド・マリアに導かれ、
人生の扉を開いていく資産家の話なんですが、
まず
トイレも水道も共用、
あちこちの家の主人に顎で使われながらも
生き生きと人生を生きる
スペイン系メイドたち暮らしぶりが楽しい。
さらに主人公マリアの
使用人といえども必要な局面では毅然とした態度とる
スッと伸びた姿勢が美しく、
そのほかのメイドたちもみな懐深く、
地に足をつけて、貧しくとも助け合いながら暮らし、
なにより人生を楽しむ方法に長けているんですねえ。
それがなにより大事じゃんって話で。
お金持ちだけど空虚な奥様と使用人って構図が
なんか猫村さんを思い出してウケちゃいました(笑)
屋根裏部屋のメイドたちが作る、
スペインワインにオムレツにパエリア、と
スペインママンの味も実に美味しそう!
人生を楽しんでいる人たちと、一緒にいることもまた大切だなあと
こっちまで楽しくなるし、
幸せを分けてもらえるよなあと、
ニヤニヤしながら観ました。
★7/21(土)からBunkamura ル・シネマほか全国順次公開。
「屋根裏部屋のマリアたち」公式サイト