ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

崖っぷちの男

2012-07-03 23:23:04 | か行

質の高いスリルとサスペンスを
求めるなら、ぜひ!

「崖っぷちの男」78点★★★★

**************************

ニューヨークのある朝。

一人の男(サム・ワーシントン)が、
マディソン街のホテルにチェックインする。

21階の部屋に入った彼は
ルームサービスの朝食を食べ終わると、
おもむろに部屋の窓を開け、
わずかな壁面の縁に立った――!

彼は自殺をするつもりなのか?

NY市警、そして大勢の野次馬が集まるなか
まさに
崖っぷちギリギリの攻防が始まろうとしていた――。

**************************

これは面白かった!

ノンストップのスピード感があり
1時間42分のどこにも無駄がなく、
スリルの演出もうまい。


ここで言うスリルとは「21階の窓の外」という
状況だけにあらず、

また彼の目的は
単なる自殺にあらず――というところなんですが、

せっかくのサスペンスなんで
あんまり言っちゃうともったいないすね(笑)

つまるところ、
知能とアクロバティックな技を使った
サスペンスなんです。

まあ、彼の目的がわかってくると、
ひとつひとつの要素にそれほど新味はないんですが、

それでも、それら要素をうまくまとめあげ、
オリジナルの面白さを造り上げたと思います。

ちなみに原題の
「Man on a ledge(マン・オン・ア・レッジ)」は
実際に誰かがビルから飛び降りようとしているときに
使われる警察用語なんだそう。

んで、主演のサム・ワーシントンは
実際にこのホテルの21階の縁に立ったそう。

「アバター」より断然、男を上げたとは思うけど

しかし、こわっ。


★7/7(土)から全国で公開。

「崖っぷちの男」公式サイト
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする