これね~
ラストは悪くないんです。
惜しい。
「スープ ~生まれ変わりの物語~」58点★★☆
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インテリア・デザイン会社に勤める
渋谷(生瀬勝久)は
うだつのあがらない50男。
2年前の離婚の傷をいつまでも引きずり、
仕事にも覇気がなく
会社では上司の由美(小西真奈美)に
毛虫扱いされている。
家庭では
中学生の娘(刈谷友衣子)とギクシャクし、
口も聞いてもらえない。
そんなある日、渋谷と由美は
出張先で雷に撃たれる。
再び目を覚ました二人は、
自分たちが事故死したことを知らされるのだが――?!
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覇気も生気もない主人公おやじが
事故で亡くなり、
あの世で生まれ変わるためのスープを飲もうとするという話。
珍しく(?)
ラストがかなりいいので
前半~中盤部分をもっと軽やかに、楽しげにするか、
後半部分をぶ厚くすれば
不思議な感覚の青春ファンタジーになったのに・・・と
かなり惜しい映画でした。
なにしろ生瀬氏演じる主人公があまりに陰鬱としていて、
ずっと通夜のなかのファンタジーみたいなんだもん。
超・陳腐な感じのファーストシーンが
ちゃんとラストで意味が繋がったり、
悪くないのに
ただ、そこまでの旅が、あまりに長すぎて(失笑)
それにしても
大塚祐吉監督という方は
相当なドMか、ツンデレ好きかと推察されますな。
主人公は娘にも上司にも、
とにかく女性に罵倒され毛虫のごとく扱われるし、
特に小西真奈美氏なんて
ただでさえクールな表情を、これ以上ないほど冷やしていて
思わず見とれてしまいましたよ。
★7/7(土)から有楽町スバル座ほか全国で公開。
「スープ ~生まれ変わりの物語~」公式サイト