英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

“色とりどり?”の将棋界だが…その1「日浦八段の鼻マスク問題」

2023-02-08 20:43:39 | 将棋
“色とりどり”と言うと、聞こえが良いが……“変”とか“珍”が付く出来事が多い昨今の将棋界。藤井五冠の清輝が救いだ(強過ぎだが…)

1.日浦八段……鼻マスクで3局連続反則負け
【正確を期すため、将棋連盟サイトの将棋ニュース記事「順位戦における裁定について」(2月7日発表)のほぼ全文を掲載します】(立会人についての規定は省略。リンク記事をご参照ください)
 本日、名古屋将棋対局場で行われた第81期順位戦C級1組10回戦、日浦市郎八段対村田顕弘六段戦における日浦八段の反則負けの裁定について、その経緯と概要をご報告申し上げます。
 同対局開始後に、日浦八段が鼻を出したマスクの着用を行っていたことから、立会人が臨時対局規定に則り「正しいマスクの着用」を求め、この状態のままでは反則負けになる旨を通知しましたが、日浦八段は了承しませんでした。
 その後、対局規定第3章第9条第3項に基づき、立会人が「正しいマスクの着用」を行うよう重ねて注意しましたが、日浦八段がこれに応じなかったため、立会人が臨時対局規定第3条及び第4条に基づき、日浦八段の反則負けを裁定しました。

 本裁定に該当する条項は以下のとおりです。
臨時対局規定抜粋)
第1条
対局者は、対局中は、一時的な場合を除き、マスク(原則として不織布)を着用しなければならない。但し、健康上やむを得ない理由があり、かつ、予め届け出て、常務会の承認を得た場合は、この限りではない。
第3条
対局者が第1条の規定に反したときは、対局規定第3章第8条冒頭各号の違反行為に準じる反則負けとする。但し、この反則負けには、同条第1項及び第3項は適用しない。
第4条
前条の反則負けの判定は立会人が行い、立会人がいない対局においては、対局規定第3章第9条第4項の順序に従い、立会人の任を代行するものが行う。この判定に不服がある対局者は、対局規定第3章第8条第6項に準じて、判定後1週間以内に、その内容を常務会に提訴することができる。
同条第1項及び第3項とは何を指しているのだろう?どなたか教えてください

さらに、将棋連盟は
「当連盟としては、日浦八段が公式棋戦において立会人の裁定と処置に従わず、反則負けを繰り返しているという事実を重く受け止めております。つきましては、連盟の規定に則って倫理委員会を速やかに招集し、規定に基づく懲戒処分の実施も含め、厳正な措置を講じる考えです」と声明。
『スポニチ』(Sponichi Annex)より)

論点・主張(マスクの有効性や“鼻マスクは他者に感染させない”についての考察は、この記事ではしません)
・規定には“鼻マスク”については明記されておらず、鼻マスクでの反則負けはおかしい
・“マスクを着用”という表記は、《マスクの機能を完全に果たすため正しく着用する》というのは自明(常識)である
・立会人が何度も注意したにも関わらず、日浦八段が是正しなかったので反則負けとした

  ……というモノだろう

《どっちもどっち》だ
将棋連盟によると
《今回の対局に先立ち、書面と面会にて、臨時対局規定に基づき、対局中は「正しいマスクの着用」を行うよう、強く要請しておりました。しかし、日浦八段がこれを受け入れず、再度反則負けという結果に至ったことは誠に遺憾》

 と、これだけ聞けば、連盟の言い分はもっともだ。しかし……
 相変わらず、将棋連盟は対応が杜撰。
 そもそも、臨時規定で“鼻マスク”についての言及がなかった。不備と言ってもよい。
 《面会をして対局中は「正しいマスクの着用」を行うよう、強く要請した》というのなら、日浦八段の主張に対応して、規定に「鼻マスクはマスクの正しい着用ではないので、マスク着用とは認めない」旨の文を加えるべきだった。そのうえで、《日浦八段が鼻マスクを続けるのなら、反則負けはもちろん、懲戒処分を検討する》と警告すればよかった。


 日浦八段も、一歩引いて主張すべきであった。連盟との面談でどの程度の話し合いが為されたのか不明で、私も言及しにくい。氏の主張が
➀“鼻マスク”云々の記載がないので、鼻マスクを続ける。……条文に鼻マスクに関する記載が加えられたら、従う
②“鼻マスク”云々の記載がないので、鼻マスクによって反則負けになったことがおかしい。……負けを取り消してほしい
③鼻マスクは他社に感染を広げるという危険性はない(他者に迷惑を掛けない)ので、反則負けは不当……負けを取り消すと同時に、今後も反則負けは認めない
④マスクをかけて長時間対局する行為は健康を害する。……鼻マスクを認めてほしい

 日浦八段の主張はどういうものなのだろう?
 連盟(理事会)に対して、しっかり主張をしたのだろうか?それに、世間に対しても、主張をもっとはっきりさせた方が良い。

 確かに、長時間、マスクを付けての対局は苦痛や圧迫感を感じるだろう。フル回転で頭脳を使うので、もしかしたら、脳へのダメージもあるのかもしれない。ダメージがあると考えるのなら、医学博士に相談すべきだ。(連盟も脳へのダメージを検証すべきかも)
 しかし、現段階では、他の棋士は健康はともかく対局へのマイナス要素があるかもしれない(鼻マスクではなく)正しいマスク着用をしている以上、同じ条件で対局すべきである。何度も注意されて、反則負け。その後2度も鼻マスクで反則負けというのは、あまりにも稚拙だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

くだらない「○○、日本一」 ~総務省 “家計調査”~

2023-02-08 09:17:29 | 時事
ここ、2、3日、「ラーメン日本一は?」「餃子、日本一は?」という話題が情報番組で飛び交っていた。

 でも、これって、《その県で、○○が食べられた量(金額)》とか《生産(出荷)された額》ではなく、《総務省の家計調査(全国約9千世帯を対象)で、毎年2月に都道府県庁所在市別の「1世帯(2人以上)あたりの年間支出額》で、言わば、《県民がどれだけ消費したか》という数値だ。しかも、県すべてではなく、県庁所在地のみのデータ。
 品目や県庁所在地によっては、キャンペーンを催して、消費を促して日本一を目指しているようだ。意味がない。


 この件に限らず、日本て都道府県で競争意識が高いよね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

(しつこく)週間予報考察(検証)【追記、追記2あり】

2023-02-07 10:34:32 | 気象
 寒気が北上し、立春も迎え、昼の長さも冬至の9時間42分→10時間37分(2月7日)と長くなっていて、寒い中にもほっとした気分が大きい。日の出の遅さと日の入りの早さのピークはズレがあって、日の入りが最も早いのは12月初旬で、日が暮れるのは、12月初旬と比べて47分も遅くなっている。
 ここしばらくは、強い冬型にはならず、なっても、すぐ解消する所謂“三寒四温”状態が続くらしい。(“三寒四温”というよりは、“三寒二温”という方が福井の実情には合っている気がする。多分、太平洋側は“三寒四温”が的確な天気状態なのだろう)

 今週の天気は下図のような予報が出ている。

 気象予報士(お天気キャスター)の言は、「今週は雲が多く、天気の崩れる日が多い」となる。それはともかく、10日(金)から11日(土)にかけて、南岸低気圧が東海→関東付近を通過し、東京の10日の予想最高気温が5℃なので、降雪の可能性がある。
 福井も、同じような天気の好悪の比率。
【日本気象協会「tenki.jp」 「福井県の2週間天気」
       天気    最低気温   最高気温
07日(火)  曇り     3℃     10℃
08日(水) 曇り時々雨   1℃     9℃
09日(木)  曇り     0℃     5℃
10日(金) 雨か雪    -1℃     6℃
11日(土) 晴れ時々雨   3℃     8℃
12日(日) 晴れのち雨  -3℃     14℃
13日(月) 雨のち曇り   9℃     11℃  
14日(火) 雪時々止む   0℃     4℃


…が、その受け止め方は違う。
 真冬だと《雪やみぞれの日が続いて、週に1日晴れの日があるかどうか》が通常なので、上記の天気状況は《かなり良い》となる。


 今回の記事の主眼は、“7日時点の気象庁の気温予報”への疑問
【2023年2月7日 2週間気温予報(福井市)】
2月13日(月) 予想最低気温 5℃  予想最高気温 13℃  
2月14日(火) 予想最低気温 1℃  予想最高気温 9℃
2月15日(水) 予想最低気温 1℃  予想最高気温 8℃


 13日は寒気が北上しており、南風主体の風により、暖かいという予報なのだろう。
 しかし、14日になると日本付近にあった低気圧が東方に抜け、西高東低の冬型の気圧配置になる。

 かなり強い冬型なので、一気に寒気が流入してくるのだろう(下図)

 上図のような上空1500mの寒気の予報図が出されている。
 「2月14日(火) 予想最低気温 1℃ 予想最高気温 9℃」には、疑問を感じる。
 気象協会の予報は「2月14日(火) 予想最低気温 0℃ 予想最高気温 4℃」となっている。
 ちなみに、気象協会予報の12日の予想最低気温が-3℃となっているのは、その前夜~未明の放射冷却を考慮してのものだろう。

 個人的には、寒いのは嫌なので、気象庁の14日の予報が的中することを期待したいが、これまでの事を思うと、当たるとは思えない。

【追記】
2月8日、発表された上空1500mの寒気予報によると、2月14日21時の寒気の南下が緩やかになっていた。

この寒気予報、大外れはしないが、日によって寒気の南下の度合いが上下する。上下(南北)に振動する……よって、明日発表の予報では、また南下の度合いが大きくなる可能性もある。

 ちなみに、
【2023年2月8日 2週間気温予報(福井市)】
2月13日(月) 予想最低気温 4℃  予想最高気温 11℃  
2月14日(火) 予想最低気温 0℃  予想最高気温 7℃
2月15日(水) 予想最低気温 -1℃  予想最高気温 4℃


また、【気象協会の予報(2月8日発表】)は
「2月14日(火) 予想最低気温 2℃ 予想最高気温 6℃」
「2月15日(水) 予想最低気温 -4℃ 予想最高気温 0℃」となっている。
2月15日の予報、こっちはこっちで寒すぎなのでは?


【追記2】
本日(2月9日)、発表された上空1500mの寒気予報によると、2月14日21時の寒気の南下がさらに緩やかになっていた……喜んだが、15日の予想図では、日本列島がどっぷり寒気に浸かっていた

予想天気図(2月15日・9日発表)は

なので、寒気の南下のピークが、当初の予想より1日遅くなったという事か。
 15日はこの時期としては、大寒機関並みの寒さとなりそう。
 15日の天気については、別記事で書きます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

やはり、当てにならない気象庁の週間予報気温

2023-02-06 11:44:56 | 気象
「予想が外れたことを、何とかごまかそうとする気象予報士」(2023年2月1日記事)の追記で
【2月1日追記】
週間予報(2月1日発表)で、3日の最低気温がー4℃、4日の最低気温が-3℃になっていた。
本当に?……この気温、寒気と放射冷却で冷え込む要因は違うけれど、先週の最強寒波並みの気温である。
「朝、雲が多い場合は、ここまで下がらない可能性もあるんですが」と予防線を張っていたが。

という疑問を書いたが、実際の気温は3日は-1.6℃、4日は-0.9℃だった。
 冷え込んだが、予報とはかなり差があった。ちなみに、翌日の予報では3日は-1℃、4日は-2℃に(こっそり)修正されていた。
 今回は、気象庁の予報のみしか調べなかった。日本気象協会などの週間予報は、どうだったのだろうか?(“予報”は保存されないのか、保存してあるが、公開されないのか……)
(参照:「各サイトの2週間(10日間)予報の検証」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近のマラソン中継がおもしろくない理由(2023年別大マラソン)

2023-02-05 17:27:51 | スポーツ
 以前から(10年以上前から)マラソン中継がおもしろくなくなったなあと感じていたが、最近、富につまらなくなった。
 面白くなくなったという理由は主に2つで、一つはマラソンが競技として面白くなくなったというモノ(観戦する立場として)で、もう一つは、中継がおもしろくなくたったというモノ。←なんだかよくわからないよね(笑)。


1.ペースメーカーの存在
 ペースメーカーがマラソン本来のコクをなくしている。
 詳しくは、以前書いた記事を参照していただけるとありがたいです。
「最近のマラソンが面白くない理由 + Wリーグなど」(2011年2月20日記事)
「2021大阪国際女子マラソン  ……あまり面白くなかったなあ」(2021年2月1日記事)
 ペースメーカーが用いられるようになったのは、好記録を出させるため。好記録が出そうだと関心(視聴率)が高くなる。海外レースでは日本よりかなり前から用いられていたようだ。
 日本の場合は、五輪選考レースが複数になったことが大きかった。マラソンは、そのレース展開で大きく記録が異なる(最初からハイペースで走るランナーがいれば、自ずと好記録が出やすくなる。逆に、スタミナ勝負でレース終盤のスパート合戦になれば、記録は出ない。ペースメーカーによって、大会ごとのレース展開を均一化させることができる。

 もちろん、マラソンの記録の高低はそれだけでなく、コースや天候にも左右されるので、代表選考ならば一発勝負で行われるべきだ。その考えから、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)が実施された。(その代表選考レースへの参加資格を得るには、マラソングランドチャンピオンシップシリーズ(MGCシリーズ)で、一定の記録と順位をクリアしなければならない)

………で、今回というか、最近感じていたのが、
2.マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の弊害

 一言で言うと(私が一言で言えるのか?)、今日の別大マラソンの場合
「“別大マラソン”の中継ではなく、“MGCの別府・大分予選会”の中継となっている」

 今日の別大マラソンで言うと、30㎞でペースメーカーが離脱する直前に、イブラヒム・ハッサン(ジブチ)がペースを上げ、ダニエル・キプチュンバが食いついたものの、市田孝と(たぶん)市山翼が反応はしたが、日本選手はついていけなかった(ついていかなかった?)。
 その後の中継は、レース中もレース後も、MGC出場権を獲得できる(できた)かどうか》に終始し、《誰が大会を制するか》は二の次だった(この傾向は、女子の大会も含めてどの大会でも同じ)
 優勝インタビューもおざなり程度(失礼だ)。

 日本陸連が《五輪で8位以内の入賞》を目標としているのならそれでいいが、《メダル獲得》が目標なら、外国人選手のスパートについていけないと、メダルなど遠く及ばない。
 MGC出場資格条件に『トップ争いに39㎞まで加わる』か『一度、100m以上離された場合は、優勝あるいは10秒差以内』という条件を付ける。どうだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2023年全日本卓球選手権大会 その2「男子シングルス」

2023-02-04 16:06:56 | スポーツ
2.男子シングルス(女子シングルスはこちら
準決勝 戸上隼輔-篠塚大登
 篠塚大登は、2019年インターハイ、男子団体 優勝、男子シングルス 準優勝という実績はあるが、昨年(2022年)、めきめき頭角を現してきたというのが私の印象。
 ソフトなフェイス同様、卓球もソフト。卓球センスも抜群で、柔らかいタッチで強打を返球する。プレー態度も、ソフトでスマート。闘志を表に出さない。丹羽君と似ているが、丹羽君のように《考えていることが分からない》という感じではない。
 対する戸上隼輔は対照的で、とにかくチャンスがあればフルスイングの攻撃型。そのフルスイングを支えるのは、抜群の脚力、フットワーク。明るいキャラが魅力だ。

 試合序盤は、篠塚のセンスが戸上のパワーを跳ね返し、ゲームカウント2-0とリード。
 しかし、球筋に慣れてきた戸上が反撃、第3ゲームから3ゲーム連取。第6ゲームは篠塚が奪ったものの、ファイナルゲームは序盤でリードした戸上が押し切った。
 篠塚はサーブのバリエーションが少なく、試合の終盤は苦労が多かったように感じた

 もう一方の準決勝・張本智和-曽根 翔は4-1で張本の勝利。(出だし3ゲームを連取)
 中継ではハイライト映像だけだったので(ネット上には動画があるとは思う)、『YAHOO!ニュース』記事を引用
=============================
 第1ゲームが明暗を分けた。互角の勝負を繰り広げ、ジュースまでもつれ込む接戦。最後は張本の鉄壁のディフェンスに屈した。「今まで一撃で決まっていた球が何本も返ってくる。守備力が高いと改めて感じた」と脱帽。「競っているところで勝てないときつい。1セット目を取れなかったところが敗因」と唇をかんだ。
=============================(引用終わり)

  NHKはカーリングに肩入れし過ぎ。


決勝 戸上隼輔-張本智和
 戸上が張本の守備を打ち抜く展開で、第1ゲームを先取。第2ゲームも10-8と連取する流れだったが、張本が粘り逆転。戸上は10-8から、2本連続(張本の)エッジボールで失点という不運な展開。
 第3ゲームも、第2ゲームと同じ様な展開で10-8と戸上がゲームポイントを握る。ここから、やはり張本が2連続ポイントでデュースに持ち込む。
 ここからが壮絶。互いにゲームポイントを握り合う激戦だったが、張本が押していた。張本が13-12、14-13、15-14と3連続でゲームポイントを握ったが、戸上が凌いだ。特に、14-13の時は、戸上を後ろに追いやり連続で強打を放ったが、戸上が生きたボールを返し続けた。15-14に於いても、戸上は張本に左右に大きく振られたが、脚力を生かして強い球を返して、張本のミスを誘った。
 結局、戸上が17-15でこのゲームをモノにした。

 第2ゲームを不運な感じで落とし、第3ゲームも同じ10-8からデュースに持ち込まれた戸上が、よく踏みとどまり撥ね返した。試合全体でも打ち抜き続け、ゲームカウント4-2で制し、2連覇を果たした。

 優勝インタビューは爽やかだった。
 「“根拠のない自信”を持って」という言い回しが印象に残った。おそらく、ものすごく練習しており、昨年の優勝、国際試合でも活躍しているので、“根拠のない”ということは全くないと思うが、物事を良い方に考える良い楽天性があるのだろう。
 そして、《ファンの皆様にメッセージを》と求められ、
「皆さん、元気ですかあっ?」とギャグ。……やりたかったそうである(大のプロレスファン)。多少滑り気味だったが。

 インタビューの後も、会場に向かって「1、2、3、だあー」をやっていた。
 表彰式では会場にアントニオ猪木のテーマ曲『炎のファイター』が流れていたが、運営サイドの計らい?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2022年度A級順位戦 最終局前のリーグ戦情勢と▲永瀬王座-△藤井五冠戦の簡単感想

2023-02-03 16:54:51 | 将棋
2022年度A級順位戦8回戦(2023年2月1日)の結果は以下の通り
●藤井竜王(6勝2敗)-○永瀬王座(5勝3敗)
●斎藤八段(5勝3敗)-○広瀬八段(6勝2敗)
●菅井八段(5勝3敗)-○佐藤天九段(3勝5敗)
○豊島九段(5勝3敗)-●佐藤康九段(0勝8敗)
○稲葉八段(4勝4敗)-●糸谷八段(1勝7敗)

この結果、A級順位戦8回戦終了時の成績
広瀬八段 6勝2敗(ランク5位) 最終局対戦相手 菅井
藤井竜王 6勝2敗(ランク9位) 最終局対戦相手 稲葉
斎藤八段 5勝3敗(ランク1位) 最終局対戦相手 永瀬
豊島九段 5勝3敗(ランク4位) 最終局対戦相手 佐藤天
永瀬王座 5勝3敗(ランク6位) 最終局対戦相手 斎藤
菅井八段 5勝3敗(ランク8位) 最終局対戦相手 広瀬
稲葉八段 4勝4敗(ランク10位) 最終局対戦相手 藤井
佐藤天九段3勝5敗(ランク3位) 最終局対戦相手 豊島
糸谷八段 1勝7敗(ランク2位) 最終局対戦相手 佐藤康
佐藤康九段0勝8敗(ランク8位) 最終局対戦相手 糸谷


 糸谷八段の降級が決定(佐藤康九段の降級はすでに確定していた)。
 挑戦権争いは、6勝2敗が広瀬八段と藤井竜王、5勝3敗が斎藤八段、豊島九段、永瀬王座、菅井八段で、挑戦権獲得の可能性を持つ棋士が6名と大混戦。
 降級は同成績の場合はランク上位が優位となる(下位者の方が降級)が、挑戦権に関しては、1位タイならプレーオフが行われる。同成績が3人以上の場合は、パラマス方式となる。
 最終局は5勝3敗同士の斎藤八段 - 永瀬王座 戦があり、この敗者は脱落するが、広瀬八段、藤井五冠が敗れ、豊島九段、菅井八段が勝った場合は、五人が6勝3敗の1位タイで並ぶことになる。
 この場合、斎藤八段 - 永瀬王座の勝者が斎藤八段ならば、ランク下位より藤井、菅井、広瀬、豊島、斎藤の順になり、プレーオフ1回戦は菅井八段 - 藤井五冠となる。この勝者が広瀬八段と対局し、その勝者が…(以下省略)。
 斎藤八段 - 永瀬王座の勝者が永瀬王座ならば、ランク下位より藤井、菅井、永瀬、広瀬、豊島の順となり、プレーオフ1回戦は菅井八段 - 藤井五冠で、その勝者が永瀬王座と……。
 藤井五冠は最終局に敗れてプレーオフになった場合は、ランクが9位と低いので、五者同率の場合は4勝しなければ、挑戦権を獲得できない。(斎藤八段がプレーオフ進出の場合は1勝でよい)
 広瀬八段、藤井五冠がともに敗れ、豊島九段が敗れた場合は四者プレーオフとなる(広瀬が敗れるということは、その対戦相手の菅井が勝つという事。さらに、斎藤 - 永瀬で必ずどちらかが6勝3敗となる。敗者は5勝4敗)


 多人数によるプレーオフと言えば、2017年度A級順位戦(詳細はここ)。
稲葉陽八段、羽生善治竜王、広瀬章人八段、佐藤康光九段、久保利明王将、豊島将之八段が6勝4敗で並び、プレーオフ最終戦で羽生竜王(当時)-稲葉八段となり、羽生竜王が挑戦権を獲得している。
 この期は、豊島八段が5連勝と独走の気配だったが、その後●●○●●と崩れ、ランクが10位だったので、一番下の山から戦うことになってしまった。それでも、久保王将、佐藤九段、広瀬八段を撃破し、もしかしたらと思ったが、羽生竜王に敗れてしまった。


 個人的には、5者プレーオフで藤井五冠がプレーオフを勝ち上がっていくのを観たいが、広瀬、藤井がともに敗れるとは考えにくい。藤井-稲葉戦は、昨期のB級1組で稲葉が勝利しているとはいえ、やはり、藤井勝利の可能性が極めて高い(藤井五冠が先手)。広瀬-菅井戦も広瀬が勝つ可能性の方が若干高い。なので、広瀬八段と藤井五冠によるプレーオフが有力で、藤井五冠が単独1位ですんなり挑戦権獲得もありそうという状況だ
 もし、最終局、先に藤井五冠が敗れた場合は、将棋ファンの広瀬八段への負の圧力は半端ないだろう。

【▲永瀬王座-△藤井五冠戦の簡単感想】
(部分図で申し訳ありません。運営サイドからクレームが来たことはありませんが、一応、念のため)

 △8四飛……この飛車浮きに違和感。中継の解説によると、△7三桂の準備(予め桂頭を攻められる手に備えた)らしいが、後手陣への飛車の利き(守り)がなくなり、▲6六角や▲5一角の角打ちがヒットする恐れもある。実際、この手を見て▲3五歩と動く。ただし、▲3五歩に1分とほとんど考えていないので、△8四飛も主要候補手だったのだろう。実際、△8四飛で評価値もあまり下がらなかったようだ。


 部分図2の直前に、飛車と桂の取り合い(このやり取りは互角らしい)、その後の金取りを藤井五冠が放置して2筋にと金を作ったのが疑問で、さらに、△3七とと寄った手も良くなかったようで、永瀬王座が優勢となったようだ。
 △3七とでは△4五歩と桂を取った方が良かったようだが、桂を取っても▲3三とを利かされてしまうのがおもしろくなかったのかもしれない。(▲3三とに△同玉は▲5一角が痛い。8四飛型が響いている)
 と言っても、素人目には次の△4七とが厳しく見える。

 永瀬王座も△4七とと銀を取られる手を避けて▲5六銀としたが、私なら取りあえず▲3三桂成と取られる桂を先手で成桂に昇格させて胸を張るだろう。
 ▲5六銀以下△4九飛で部分図3。

 ここで、▲3三と。……こう指すものなのか。
 やはり、▲3三桂成△5二玉▲3四成桂と指したいところだ。取られる桂が成銀に昇格し、さらにその成桂で銀を取る……非常にうれしい展開で、何が不満で▲3三とを選ぶのだろう。
 思うに、桂を後手に取らせる1手と4四の空間が欲しかったのだろう。
 ▲3三桂成△5二玉▲3四成桂と進んだ変化図と▲3三と△5二玉▲3四との実戦の進行(部分図4)を比べてみると、

 それぞれの図から▲4四成桂、あるいは▲4四とと寄った局面を想定すると、部分図4からの4四と方がはるかに厳しい。よって、部分図4で後手は△4五歩と取らざるを得ない。(変化図より▲4四成桂の局面は放置できる)

 永瀬王座の事前準備(研究)は恐ろしく深いのだろう。午前中の消費時間(通計)はわずか3分。対する藤井五冠は藤井1時間37分。さらに、飛車桂交換の駒損を決行するところまでの消費時間(通計)も41分。藤井五冠は2時間12分。
 部分図4以降も、深い読みで難局を勝ち切った。一度だけ、若干形勢が近づいた局面もあったようだが、永瀬王座の解消と言って良いだろう。
 最終日がおもしろくなった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

相棒 season21 第15話「薔薇と髭と菫たち」

2023-02-03 01:56:38 | ドラマ・映画
公園で鬼塚という著名なルポライターが死体で発見される(第一発見者は右京と亀山とヒロコママたち)。
鬼塚の手には、彼の妻・ノエル美智子のデビュー作があり、その本には、「すみれさんへ」と書き添えた美智子のサインがしてあった……

《鬼塚が“誰に”“何故”殺されたのか?》というのは当然の疑問だが、それよりも、《その本を、何故鬼塚が握っていたのか?》が大きな謎
・すみれとは誰なのか?
・鬼塚が死亡した公園に、妻の美智子もNPO法人の炊き出しボランティアで公園にいた。偶然?
・公園では半グレグループが暗躍していて(闇バイトの斡旋)、鬼塚はそれを調べていて、揉めていた
などが判明していく。
 その中で、大きなポイントとなる「すみれさん」の正体が判明
 シングルマザーで、パートを掛け持ちするも娘の給食費もままらなない状態。サインをもらった本も売り払わなければならなかったらしい。美智子の小説の主題である”この世界は美しく人生は喜びに満ちている”を大嘘だと文句を言いたいというほどの人生を歩んできた。
 公園には、炊き出しを受けるため時々来ていたようだ。


 ここで問題になるのは、《質屋に売ってしまった古本を、どうして鬼塚が手に入れたのか?(いくら有能なルポライターでも無理だろう)
 となると、“売り払った”というのは嘘で、すみれがその本を持って美智子に文句を言いに公園に行ったが、その前に、鬼塚に止められて、揉めた際に転倒して頭部を強打したのか?

 ところが、鬼塚の死因は心臓麻痺。殺人ではなかった。
 ただ、心臓麻痺を誘発する何かがあったのではないか?例えば、誰かに追いかけられたとか
……と右京は推理。

 さらに、NPO法人にいた気になるタートルネックの男性が、半グレグループとつながりがあったことが判明。タートルネックで半グレグループの証の入れ墨を隠していた。
 現在は半グレから抜けていたが、そのグループのリーダーから、目障りな鬼塚を脅すように指示され、事件(事故)当日、鬼塚が女性を追っかけるのを目撃し、後を追うが、見つけた時には死亡しており、取材メモなどを持ち去ったと白状

 そして、思わぬ事件解明のヒントが……ヒロコママが鬼塚からサインしてもらった本を見せる。右京は、そのサイン(筆跡)を見て、ひらめく!
 鬼塚が死亡時に握っていた本のサインは鬼塚が書いたものだった!
(デビュー当時にサインした本の行方は分からず。すみれの存在を知って、すみれのために別の本に鬼塚がサインした)

 そして、驚愕の事実が!
 鬼塚がノエル美智子で、美智子が鬼塚一誠だった!
 そう、二人の身体が入れ替わって…違う!
 デビュー前、女性というだけでルポライターとして認められなかった美智子、男性が少女小説を書くのを気味悪がられて受け入れてもらえなかった鬼塚。その互いの境遇を知った二人が役柄を入れ替えてデビューしたのだった


 デビュー当時のサイン会に小説を褒めてくれた少女を偶然見つけ(サイン会をしたのは美智子で、美智子があの時の少女だと気づいた)、美智子からすみれの事を聞いた。
 読者・ファンを偽り続けることはできないと思い、ノエル美智子の正体を告げ、詫びるため、(私の想像だが)すみれの言葉がうれしく励みになったことを伝えるため、そして、大切なメッセージを伝えるため、すみれに話しかけた。
 しかし、半グレに戸籍を売ろうとしていたすみれは、半グレから「鬼塚には注意しろ(関わるな)」と言われていて、逃げ出してしまった。すみれを追いかけた鬼塚は心臓麻痺!


 ……あらすじみたいになってしまった。(あらすじになった方が良いかも、時が経って記事を読み返すと、ストーリーが見えないことが多い。かなり頭を絞って記事を書いたというのに)


 鬼塚が握っていた本の謎が、鬼塚と美智子の驚愕の事実に起因していた……面白かった

 しかし、結末と言うか終わり方がモヤモヤ
 まず、「鬼塚誠一はすでに死んだ。彼のペンはもう何も暴けないでしょう」……このセリフが謎!
 この公園での半グレグループの悪事は暴くことはできそう。実際にルポを書いていたのは美智子だし。

 まあ、それはともかく、上記のセリフは、右京の「半グレについて所轄署に情報を提供したのは?」の問いに答えた言葉。
 そして、美智子の言葉を受けて、右京たちが問いかける。


「それが、あなたの本心でしょうか?
 あの夜、大塚誠一(鬼塚)さんがすみれさんに告げたかったのは、自分の正体だけではなかったと思いますよ」(右京)
「きっと、大切なメッセージを告げようとしたんですよ」(亀山)
「それが何なのか、あなたにはわかっているはずです。なぜなら、あなたと大塚誠一さんは、同じ世界を目指していたはずですから」(右京)

(場面は変わって、公園で美智子がすみれに本を渡す)
「夫が…ノエル美智子があなたに伝えたかったのは……
 『この世界は美しく、人生は喜びに満ちている』


 ……その思いを私は鬼塚一誠として、世の中に伝えていきたいの。
 困窮する人々の…その声を現場から私と一緒にすくい上げてほしい。
 この社会の何が間違っていて、何をどうすれば、正すことができるのか?
 私の仕事、手伝ってもらえないかしら。
 人生の困難も、人生の希望も、どちらも知っているあなただからこそ、頼みたいの」




 『この世界は美しく、人生は喜びに満ちている』という鬼塚(ノエル美智子)が言いたかったメッセージを継げたところで終わった方がいいと思う。
 その後の《仕事を手つだってほしい》云々は変。強引に“いい話”で締めたかったのだろうか?
 美智子から渡された本に書かれた本当のノエル美智子のサインを見て、サイン会に行った頃の気持ちを思い出す……で良い。


アナザーストーリーとして、
 《すみれの娘が持っていた美智子の小説を読んで、気持を奮い立たせて右京たちに半グレグループの悪事を告発する》
というのもありかもしれない


【楽しめたいろいろな小ネタ】
・ヒロコママが亀山に仕掛けたドッキリ作戦
・冷凍して凶器に使われたイカを食べてしまったトラウマで、料理に出されたイカに箸をつけられなかった亀山
・居酒屋でスーツ姿の刑事部長と参事官
・刑事部長の物まねをする芹沢(←上手い)と出雲(←下手くそ)

【私の余計なお世話的な疑問や心配】
・出版業界は、《女にはルポライターは無理》《男が少女小説を書くのは変》という固定概念で、真の作品の価値を見損なう古い体質なのか?
・手のほくろの特徴が印象的だったとはいえ、数十年(20年くらい?)経てば随分用紙の印象が変わっているはず。思い出して気づくものなのだろうか?
・美智子が炊き出しのボランティアをしている公園に、すみれが訪れるのは、かなりの偶然
・表向き“鬼塚一誠”が亡くなった後、どういう形態で活動を続けるのだろうか?
・炊き出しに使われていたプラ丼(発泡スチロール)が小さい


第1話「ペルソナ・ノン・グラータ~殺人招待状」(初回SP)
第2話「ペルソナ・ノン・グラータ~二重の陰謀」
第3話「逃亡者 亀山薫」
第4話「最後の晩餐」
第5話「眠る爆弾」
第6話「笑う死体」
第7話「砂の記憶」
第8話「コイノイタミ」
第9話「丑三つのキョウコ」
第10話「黒いコートの女」
元日SP第11話「大金塊」
第12話「他人連れ」
第13話「椿二輪」
第14話「まばたきの叫び」

【ストーリー】(番組サイトより)
薫とヒロコの再会が事件を呼ぶ! 
作家夫妻が抱える危険な秘密とは


 薫(寺脇康文)は、海外渡航前から顔馴染みだったゲイバーのママ・ヒロコ(深沢敦)と再会。ところが、その矢先、公園で男性の遺体を発見する。男性は鬼塚という著名なルポライターで、妻はノエル美智子(大島さと子)というペンネームで少女向け小説を手掛ける人気作家だった。鬼塚の手には、なぜか美智子のデビュー作が握られており、何らかのダイイングメッセージとも思われた。
 事件に興味を持った右京(水谷豊)が、美智子から事情を聞くと、鬼塚が死亡した晩、彼女も同じ公園で炊き出しのボランティアをしていたことが判明。鬼塚は、そこに集まった生活困窮者を取材中、何らかのトラブルに巻き込まれたのか?
 そんな中、ヒロコが聞き捨てならない情報をもたらす。困窮者を食い物にしていた半グレ集団が、鬼塚を脅していたというのだ。

有名記者の死は、事故か、殺人か…!?
遺体はなぜ妻の小説を手にしていたのか?
現代社会の深き闇に特命係が切り込む!

ゲスト:大島さと子 深沢敦

脚本:岩下悠子 
監督:内片輝
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

賃上げは手順前後?

2023-02-02 11:16:58 | 時事
 月替わり、“2月スタート”というせいか、ここ2、3日は『値上げラッシュ』という情報が、各ニュースや情報番組で発信されている。
 周囲がテレビをつけないと気が済まない人がいる(私自身も夜はニュースを見る)ので、昨日、今日(午前中)で、値上げのニュースを10回近く観た。1度観るだけでも暗い気分になるのに、10回も観たら、うんざり、げんなりだ。→この文を書いたのが昨日(2月1日昼)だったが、昨日の夜の段階で20回に増えた。

 《報道したら、値上げが緩和されるのか?》
 いや、《皆が値上げしているし、うちも値上げするチャンスか?》などと便乗する値上げも多いかもしれない(←便乗値上げよりも、コスト高で値上げしたいけれど、なかなか踏み切れないパターンが多いであろう)
 同じ局でも、番組ごとにスタッフが違うので、それぞれが情報として発信しているだけかもしれないが、これだけ報じられると、《マスコミが値上げの風潮を加速させたいのか?》と思ってしまう。まあ、実際、消費者にも《価格アップも仕方がない》と考える向きが増え、売り手も価格アップを提示しやすくなってきている。

 春闘が始まり、政府や日銀や有識者(経済評論家、教授、番組解説者・コメンテーター)などが
《物価上昇を上回る賃上げが為されるべき》と主張する。


 NHK『おはよう日本』のスポットコーナーでも
 今後も値上げが続く見通しについて帝国データバンク・上西伴浩氏
「家計の負担がどうなるかは、今後、企業の間で賃上げの動きが広がるかで、大きく分かれる」
 さらに、キャスターも
先週のこの時間もお伝えしましたけれども、物価高は《“賃金が上がらない”という日本の長年の氷を解かす機会》でもあります←暴論だ春闘で賃上げがどのくらいの高さと広がりをもって実現するかが、経済の好循環を生み出すうえで大きなカギとなりそうです」

 確かに、世間の収入が増えれば、物価高による痛みは和らぐ。
 しかし、本当に賃金アップが経済の好循環を生み出すことになるのだろうか?

1.賃金アップできるのは大企業や利益が上がっている企業だけ
 岸田総理(政府)は企業に賃金アップを要請し、春闘に於いても賃上げ機運が高まり、かなりのベースアップが為される模様。
 しかし、下請けや中小企業はエネルギー関連の価格上昇、円安による原材料費の高騰などによるコスト高で採算が合わない状況。コスト高で取引価格を上げたくても、同業他社に取引が流れてしまう危険性が高い。そんな状況で、賃金アップするのは困難(工夫などによって賃金アップをしている中小企業もあるが、稀有)。
 さらに、大企業(発注企業)が賃金アップで人件費が増えれば、経費削減で下請けへの取引価格の査定も厳しくなる。つまり、《(大企業の)賃金アップ→下請け企業は困窮という図式になってしまう。

2.賃金アップは物価高に繋がる
 人件費が嵩むことによる収支の改善手段は、コスト削減の他に、価格転嫁がある
 実際、人件費だけでなく、原材料、電気代、ガソリン、原油などコストアップによる価格転嫁が為され、値上げラッシュが続いている。
 アメリカのインフレ(物価高)は、労働力不足による人件費アップが原因なので、賃金アップが今後の値上げの要因のひとつになると考えられる。
 
上述の上西伴浩氏
「《値上げをすることで企業が収益を確保し、賃上げをする》というサイクルにもっていかないといけない」
という言葉で締めている。

 素人考えで述べるのは気が引けるが、この際、
《大企業の賃金は据え置きで、まず、下請け企業の価格転嫁を促進し、大企業もその価格転嫁を受けた上で価格転嫁した後に、賃金アップすべき》ではないだろうか?
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

予想が外れたことを、何とかごまかそうとする気象予報士【追記あり】

2023-02-01 20:11:34 | 気象
(1日に3記事書いたのは初めてかも)
 午前中に「各サイトの2週間(10日間)予報の検証」という記事を書いたが、それとは直接関係ないけれど、昨日の予報での“今日の最高気温”が外れていた。
 外れるのは良いけれど(いや、外れたら駄目か?)、その予報を報じた気象予報士が、その言い訳……いや、言い訳ならまだいい、《外れてはいない》という主張をしていたので、つい、記事にしてしまった。

 昨日(1月31日)の7時前のNHKローカルニュースの気象コーナーで今日(2月1日)の天気について、
「如月(2月)のスタート 寒さは和らぐも 大気は不安定 午後は雷雨も」と歌にして、暖かいを強調していた。
 《日本海の低気圧に向かって南風が吹き、その影響で気温も高くなる》旨の解説をしていた。
 天気は、《明け方は晴れるが、午前中には雲が増えて、嶺北(福井市近辺)では所々で雨が降り始め、昼過ぎには嶺北の全域で雨やみぞれになる》と述べていた。予想最高気温は8℃(一昨日の週間予報では9℃)

 ところが……今日の福井市の最高気温は4.7℃
 今日の気象コーナーでは、ニュースキャスターの「今日も結構寒くって、寒さはあまり和らがなかったですよね」という突込みに対して
予報士「和らいだところもあったんですが、和らがなかったところもありました。
 今日の気温を振り返りますと、まず、最低気温は昨日よりも高くなったところがほとんどだったんですが……(少し略)」

【予報について問題に感じているのは、最高気温についてなのに、最低気温で間違いを緩めようとしている。その最低気温にしても、”ほとんどの地点で昨日を上回っている地点がほとんどだった”というのは事実だが、-7.9℃や-4.6℃やー3.8℃など、例年よりかなり低い厳しい寒さで、多くの地点で氷点下を記録していた】

予報士「最高気温も高かった地点が多いんですが、(以下、いくつかの地点の最高気温を例に出し、気温は高めだったことを述べていた)」
【そもそも、日ごろ福井市を中心に解説しているのだから、自分の都合の良い他の地点を例に挙げるのはご都合主義。しかも、他の地点にしても、昨日よりは高かったというだけで、平年と比べると低い地点が多かった】

予報士「福井市は4.7℃止まりだったんですよね。昨日の予想が8℃で『2月のスタートは寒さ和らぐ』とお伝えしたんですが、平年を下回る気温で2月がスタートした地点が多くなりました」
【この言葉は、誤りを認める発言だった】

予報士「というのも(予想より寒かった理由として)、予想以上に早い時間から雨雲が流れ込んでいたんです」
【7時~9時は日照時間は半分はあったし、午後2時過ぎから弱い雨が降り出したというデータになっている。これは、昨日の予報よりは良い天気のように考えられる】
 
 いちいち、揚げ足を取るように文句をつけるのはどうかと思うが、この気象予報士さんは、こういうことが多い。(以前も文句をつけた記事があったなあ)

【追記】
週間予報で、3日の最低気温がー4℃、4日の最低気温が-3℃になっていた。
本当に?……この気温、寒気と放射冷却で冷え込む要因は違うけれど、先週の最強寒波並みの気温である。
「朝、雲が多い場合は、ここまで下がらない可能性もあるんですが」と予防線を張っていたが。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする