初回2時間スペシャルだが、長く感じた。
事件自体は2時間に引っ張るべきものではなく、かといって登場人物(特に主人公)にも魅力を感じないので、却って、ストレスを感じただけであった。
まず、主人公の平塚平八 (香取慎吾)だが、頭は切れるが変わり者という設定だが、その性格は、へりくだった態度を取りながら、その実、人をおちょくっているというつき合いたくないタイプ。
古畑任三郎に少し杉下右京をブレンドさせ、若さとへりくだり度を加味したイメージだ。この例えは、くうさん(『ドラマ@見取り八段・実0段』もレビュー記事で「平八のキャラは、右京さんだったり古畑任三郎だったり…掴みどころがなく…とにかく既視感でいっぱい」とおっしゃっていて、私ともろかぶり。もちろん、くうさんの記事が先。と言っても、私も真似をしたわけでなく、たまたま同じ印象を持ったわけなのですが、これは「たまたま」という性質のものではなく、多くの視聴者が感じたことなのかもしれない。
とにかく、そんな迷惑なキャラの主人公に振り回される助手(監視役)の西園寺公輔 (山下智久)を始めとする登場人物たち。西園寺はほんと気の毒なくらい被害を被るが、視聴者も彼ほどではないがフラストレーションを感じたのではないだろうか。
この平八一人きりの「平塚班」もまさに『相棒』の「特命係」と同じポジション。「人材の墓場」という意味では、平塚班の方が濃いかもしれない。
あと一課の刑事の金田一もキャラが立ち過ぎで、あそこまで抜けた感じにしなくとも、単に馬鹿正直という設定でいいのではないだろうか。
肝心な事件についても、2時間スペシャルとしては物足りなかったが、凶器の偽装工作の真の目的が、美術品が贋作であることを隠すためというのは、必然性があって良かった。
また、平八がケーキをすり替え、犯人が妻であるという動かぬ証拠にしたのは見事な理屈だった。確かに、言い逃れできないなあ。
しかし、妻が毒を盛られたと偽装するのに、わざわざ別のケーキを用意したのは必然性が全くないように思えた。同じケーキを使用した方が信憑性がが高い。
これは、現場にケーキをくるんでいたパラフィン(セロハン?)がないという犯人のミスを作るための行為にしか思えない。
被害者役の団時朗さん、『相棒』の初回スペシャルでも被害者役だった。ダンディだが、悪徳社長役が多いです。『帰ってきたウルトラマン』の主人公・郷秀樹役(なんて安易な役名←帰ってきたウルトラマンの方が郷ひろみ、西城秀樹より1年早かったです。)を演じられましたが、『(初代)ウルトラマン』の黒部進さん、『ウルトラセブン』の森次晃嗣さんもダンディです。
【ストーリー】番組サイトより
警視庁イチの変わり者・平塚平八 (香取慎吾) はその性格ゆえ、たった一人の班である「平塚班」として行動している捜査一課の刑事。周囲から嫌われ者として扱われているが、次々と難事件を解決していた。
そんな平八をよく思わない捜査一課の面々は、常々彼の活躍に疑問を抱き、その陰には何らかの不正があると考えていた。
そんな捜査一課に、所轄の警察官を経て刑事としてのテストを受けることが許された 西園寺公輔 (山下智久) が訪れる。西園寺が捜査一課長室に足を踏み入れると、そこにいたのは平八だった。平八を課長と勘違いしてしまった西園寺は、初日から平八に騙され、捜査一課長・剣持 (大竹まこと) と平八をライバル視する刑事・金田 (遠藤憲一) に説教される。 慌てる西園寺に剣持と金田が言い渡したテストの内容は、平八の部下のふりをして24時間監視し、その行動を逐一報告することだった!
こうしてコンビを組むことになった平八と西園寺。最初の事件は財界にその名を轟かせる企業グループの会長・徳平國男 (団時朗) 殺人事件。
犯行は会長の部屋で行われ、真っ先に犯人として疑われたのは、社長を務める長男の 伸一郎 (岡田義徳) だった。伸一郎はカジノで80億円の借金を作り、子会社にその穴埋めをさせていたことを会長に問い詰められており、動機は十分ある。さらに、事件後に行方をくらませたのだ。
会長の部屋に出入りできたのは、会長の妻・洋子 (高島礼子) と長男・伸一郎、長女・麻美 (加藤夏希)、そして専務の 西崎達三 (武田鉄矢) と家政婦の 内田和枝 (角替和枝)。犯人はこの中の誰かで間違いない。
そこで平八は犯行に使用された凶器に目を付け、犯人にあるワナを仕掛ける。事件に対して真摯にぶつかっていく西園寺もまた、平八に翻弄されながらも、事件を解くカギへと導かれていく。
果たして、平八と西園寺は犯人を追い詰める事ができるのか !?
事件自体は2時間に引っ張るべきものではなく、かといって登場人物(特に主人公)にも魅力を感じないので、却って、ストレスを感じただけであった。
まず、主人公の平塚平八 (香取慎吾)だが、頭は切れるが変わり者という設定だが、その性格は、へりくだった態度を取りながら、その実、人をおちょくっているというつき合いたくないタイプ。
古畑任三郎に少し杉下右京をブレンドさせ、若さとへりくだり度を加味したイメージだ。この例えは、くうさん(『ドラマ@見取り八段・実0段』もレビュー記事で「平八のキャラは、右京さんだったり古畑任三郎だったり…掴みどころがなく…とにかく既視感でいっぱい」とおっしゃっていて、私ともろかぶり。もちろん、くうさんの記事が先。と言っても、私も真似をしたわけでなく、たまたま同じ印象を持ったわけなのですが、これは「たまたま」という性質のものではなく、多くの視聴者が感じたことなのかもしれない。
とにかく、そんな迷惑なキャラの主人公に振り回される助手(監視役)の西園寺公輔 (山下智久)を始めとする登場人物たち。西園寺はほんと気の毒なくらい被害を被るが、視聴者も彼ほどではないがフラストレーションを感じたのではないだろうか。
この平八一人きりの「平塚班」もまさに『相棒』の「特命係」と同じポジション。「人材の墓場」という意味では、平塚班の方が濃いかもしれない。
あと一課の刑事の金田一もキャラが立ち過ぎで、あそこまで抜けた感じにしなくとも、単に馬鹿正直という設定でいいのではないだろうか。
肝心な事件についても、2時間スペシャルとしては物足りなかったが、凶器の偽装工作の真の目的が、美術品が贋作であることを隠すためというのは、必然性があって良かった。
また、平八がケーキをすり替え、犯人が妻であるという動かぬ証拠にしたのは見事な理屈だった。確かに、言い逃れできないなあ。
しかし、妻が毒を盛られたと偽装するのに、わざわざ別のケーキを用意したのは必然性が全くないように思えた。同じケーキを使用した方が信憑性がが高い。
これは、現場にケーキをくるんでいたパラフィン(セロハン?)がないという犯人のミスを作るための行為にしか思えない。
被害者役の団時朗さん、『相棒』の初回スペシャルでも被害者役だった。ダンディだが、悪徳社長役が多いです。『帰ってきたウルトラマン』の主人公・郷秀樹役(なんて安易な役名←帰ってきたウルトラマンの方が郷ひろみ、西城秀樹より1年早かったです。)を演じられましたが、『(初代)ウルトラマン』の黒部進さん、『ウルトラセブン』の森次晃嗣さんもダンディです。
【ストーリー】番組サイトより
警視庁イチの変わり者・平塚平八 (香取慎吾) はその性格ゆえ、たった一人の班である「平塚班」として行動している捜査一課の刑事。周囲から嫌われ者として扱われているが、次々と難事件を解決していた。
そんな平八をよく思わない捜査一課の面々は、常々彼の活躍に疑問を抱き、その陰には何らかの不正があると考えていた。
そんな捜査一課に、所轄の警察官を経て刑事としてのテストを受けることが許された 西園寺公輔 (山下智久) が訪れる。西園寺が捜査一課長室に足を踏み入れると、そこにいたのは平八だった。平八を課長と勘違いしてしまった西園寺は、初日から平八に騙され、捜査一課長・剣持 (大竹まこと) と平八をライバル視する刑事・金田 (遠藤憲一) に説教される。 慌てる西園寺に剣持と金田が言い渡したテストの内容は、平八の部下のふりをして24時間監視し、その行動を逐一報告することだった!
こうしてコンビを組むことになった平八と西園寺。最初の事件は財界にその名を轟かせる企業グループの会長・徳平國男 (団時朗) 殺人事件。
犯行は会長の部屋で行われ、真っ先に犯人として疑われたのは、社長を務める長男の 伸一郎 (岡田義徳) だった。伸一郎はカジノで80億円の借金を作り、子会社にその穴埋めをさせていたことを会長に問い詰められており、動機は十分ある。さらに、事件後に行方をくらませたのだ。
会長の部屋に出入りできたのは、会長の妻・洋子 (高島礼子) と長男・伸一郎、長女・麻美 (加藤夏希)、そして専務の 西崎達三 (武田鉄矢) と家政婦の 内田和枝 (角替和枝)。犯人はこの中の誰かで間違いない。
そこで平八は犯行に使用された凶器に目を付け、犯人にあるワナを仕掛ける。事件に対して真摯にぶつかっていく西園寺もまた、平八に翻弄されながらも、事件を解くカギへと導かれていく。
果たして、平八と西園寺は犯人を追い詰める事ができるのか !?