英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

気まぐれ初心者将棋講座④ 詰将棋の解答

2009-11-22 20:32:41 | 詰将棋
 放ったらかしたままの詰将棋気まぐれ初心者将棋講座②の詰将棋の解答です。


 

 王手を掛けるには、3八の金を動かすしかありませんが、4八や3七だと2八の銀が浮いてしまうので、△2八玉で失敗です。
 ▲2七金と銀に紐をつけつつ王手を掛けるのが正解です。



3八に合駒をするのは、▲3八同馬と取られるだけなので無効です。
問題図で玉方の1八龍がいないと詰まないのも将棋の面白さです。




 角を動かして開き王手をするのですが、移動可能場所9か所のうち、正解は1か所です。
 例えば、▲1三角成(失敗図)とすると、△3六龍と根本の龍を取られて失敗です。



 というわけで、龍を取られないように王手を掛ける▲4六角が正解です。



 ちなみに、▲4四角成や▲2四角成と両王手をしたいところですが、四段目なので残念ながら成れません。


 次は3手詰です。


 これは、初手▲2四桂か▲2二金かの2者択一の問題です。

 正解は▲2二金と打ち△2二同銀と銀の利きをそらせれば、▲2四桂(13図解答図)が可能(銀で取られない)になります。




 同じようでも、初手▲2四桂と打って△2四同銀と銀の利きをそらせて▲2二金(失敗図)と打つのは



しぶとく4四の角の利きが残っていて失敗です。

 初心者の方は、ここまで理解できればけっこうです。


 次の問題からは、初心者ではなく初級あるいは中級者用の問題なので、図面は省略で指し手のみにします。(実は、図が面倒なだけ)



 次も3手詰です。単純に頭金(▲2四金と打ってしまうと、うまくいきません。下準備が必要です。
 その下準備とは、▲1二角の捨て駒です。
 あらかじめ△1二同飛と取らせることによって、▲2四金と打った時に玉の1二の逃げ道を封鎖しておくのです。
 初手の▲1二角に△同玉ならば、▲2二金で詰みです。

 前回の「おびき寄せ(強制誘導)」の手筋(捨て駒)と並ぶ、「退路封鎖」の手筋(捨て駒)です。

 ちなみに、1二に捨てる駒が角なのがミソで、もし銀なら、△3四玉と逃げられてしまいます。





 ▲3五龍と玉方の2四の馬の利きを遮断しながら王手を掛けたくなりますが、△4七玉とされると続きません。▲4六龍は△同馬ですし、また、△4七玉に▲4六角成としたいところですが、角が四段目なので成れません。
 正解は初手▲1五龍です。馬の利きが生きているので4六に合駒が有効ですが、続いて▲1七龍が合駒利かずの詰みとなります。龍をぐるりと転回するのが、なかなかの味です。

 初手▲1五龍に△4七玉とかわしても、やはり▲1七龍で合駒利かずの詰みです。
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