season19 第1話「プレゼンス」 (前篇)
season19 第2話「プレゼンス」 (後篇)
season19 第19話「暗殺者への招待」
season19 第20話「暗殺者への招待~宣戦布告」
season20 第1話「復活~口封じの死」
season20 第2話「復活~死者の反撃」の続編……
う~ん、『土曜ワイド』とか『警視庁・捜査一課長』として観るのなら、「面白かった」と言えるかもしれない。本田博太郎も出演していたし。(元官房長官・朱雀武比古役で出演していたが、『捜査一課長』の笹川刑事部長にしか見えなかった)
「7話も費やして(しかも、ほとんどが拡大枠)、これかよ!」というのが率直な感想。
面白かったのは、バーチャルでのフェイク画像での青木の”右京なりすまし”と、(途中からは右京が演じているのだろうと予想できたが)右京が加西を演じて真相を暴露したシーン。それと、屋敷の見取り図が二次元コードになっていて、加西の切り札音声の保管場所を示していたことぐらい。
ただし、加西が切り札とした盗聴に関する音声データだが、切り札となり得るかは疑問。
バーチャル世界でのなりすましや、冠城逮捕の重要証拠になった鍵窃盗のフェイク動画(青木には見破られなかった)の技術から考えると、「でっち上げ音声だ」ととぼけることが可能ではないだろうか?「栗橋内閣情報官が勝手に忖度して殺人事件を起こした(殺人教唆)」と言い逃れるくらいだし。
前回、整理した謎についての検証(正直、検証するのもバカバカしいが…)
➀甲斐峯秋云々と言うより、社美彌子が内閣調査室室長に抜擢という大きな動き
甲斐については、今回はほとんど動きなし。社美彌子が内閣調査室室長に抜擢されたことに、驚愕しただけ。
で、その美彌子であるが、官房長官・鶴田翁助(相島一之)に特命係の動きをリークしていて、その見返りとしての論功行賞らしい。まあ、特命係にも協力しており、うまく立ち回っていた。どちらに転んでもいいというスタンスだが、官房長官を利用して室長になり、特命係に頑張ってもらって、官房長官が失脚してくれればそれで良し。官房長官が失脚してもいいように、国家公安委員長・鑓鞍兵衛(江本明)という保険を掛けておいた。
②中郷都々子弁護士殺害と怪しい笑みの女殺し屋にまつわる疑問
・《津々子の部屋が施錠されてなかった》《冷房が掛けたままだった(死亡時刻をごまかす為なら、タイマーで切っておかないとダメ)》
→実は生きていた柾庸子が、都々子の遺体の状態を保つために、室温を下げ、早く発見されるよう、ドアの施錠を解いたという、都々子への思いやりの行動だった
・加西殺しと中郷殺しとの関連を示すものを所持していたのはプロとしては変
→津々子を殺した栗橋内閣情報官への柾庸子の復讐だった。殺し屋のこれまでの犯行をほのめかせ、栗橋と殺し屋との関係を示唆した。
スタンガンで電気ショックを受けた殺し屋だが、それでも反撃。そこで、格闘の末、絞殺されてしまう?……スタンガンを受けたのは殺し屋としては迂闊。格闘に持ち込んだのに、やられてしまうとは!
③鷲見三乘(味方良介)について
・前話で鶴田が警視庁から身元を引き受けていたが、今回は鷲見の就職先を手配していた。しかし、結局、そこまでする理由はよくわからなかった。(私が見落としただけ?)
④栗橋内閣情報官
・黙秘を続けていたが、鶴田が失脚したので、黙秘する意味はなくなったと思うが、どうなったのだろうか?
もしかすると、今回は台詞なし?
⑤特命係と捜一トリオによる事件の疑問点の整理・検証
・自殺の救命ぐらいで、かなりの医療設備や技術がある拘置所の病院から移送するのはおかしい(前話での疑問点)
・伯父が案内された時は既にかなりの時間が経過しており、病院らしき施設の霊安室に安置されていたのはおかしい(前話での疑問点)
↓
カプセルを飲んで仮死状態になり、拘置所から表向きはER(病院)に移送。
拘置所にそっくりの部屋で自殺遺体の偽装。さらに、病院の霊安室ぽい所で遺体として伯父と対面
用意された戸籍謄本とパスポートで別人として再出発
殺人教唆の罪を一人で被り、その見返りとして、別人として再出発……上手くいったとしても、割に合わないよね!
エリート人生を捨て、その上、身内とも決別して、過ごさなくてはいけない。加西殺害がバレたのが自分の失策だと判断したのかもしれないが、割に合わない。
それにしても、自殺と見せかけた細工は大掛かりだった。病院や拘置所のセット、柾庸子の移送の人員、検証写真など使って自殺の検死資料の作成……そこまでしなければならないのなら、柾庸子自身も思ったように、騙して病死に見せかけた方が簡単。実際には、かなりの人員が関わっており、秘密が漏れそう。
柾庸子も津々子を殺害された復讐をするのなら、彼女に危害が及ばないような動きをしそうなものだが……「自分は生きているから、これ以上真相を暴こうとするな」とかいう意思を伝えるとか。
それと、前話で右京が遺体写真を凝視していたが、何について引っ掛かりを感じたのか語られることもなかった。
特命係は、パリにいる柾庸子をどうやって探し出したのだろうか?
【その他の疑問】
①右京たちはどうやって加西の切り札の官房長官との会話の音声データを見つけ出したのだろうか?
多くの情報は柾庸子から得たとは思うが、あまりにも詳細に知っていた。
②バーチャル世界を抹消されて慌てていたが。青木君、加西の切り札の音声データはまず、バックアップを取らないと
③最初のバーチャルの加西の館での探索で、いきなり、真っ暗になってゲームオーバー?になってしまったが、どういうトラップだったのだろうか?
このトラップに引っかかったのは、バーチャル世界では他人に成りすますことができるというフラグと言うか、前振りのようなものだろうが……。で、ゲームオーバーになってもすぐ再トライしないのは、不自然。
④追い詰められた官房長官が、官房機密費が補充されるのを見ていた。この時、何を思ったのだろうか?
《金を持ち逃げするのでは?》と視聴者に思わせるためのシーン?
しかし、彼にとっては、金よりも権力で、その権力を失ってしまっては、金は何の意味も持たないのだろう。
⑤加西の館での柾庸子は本人だったが、美彌子が演じていた方が面白かったのに。(冠城でも可)
【ストーリー】番組サイトより
特命係が再び仮想現実の世界へ!
権力者がひた隠す不都合な真実とは!?
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)をともなって、加西周明(石丸幹二)が生前、準備していた仮想現実の世界に足を踏み入れる。そこに、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の“弱点”が隠されていると踏んだ右京たちは、加西のアバターに案内されるまま歩を進めるが…。
いっぽう、元内閣情報官の栗橋(陰山泰)は、柾庸子(遠山景織子)の一件をめぐって捜査一課から厳しい追及を受けていたが、関与が疑われる鶴田をかばってか、完全黙秘を貫いていた。
同じ頃、警視庁では、異例の事態が起きていた。広報課長を務める美彌子(仲間由紀恵)に辞令が下り、思わぬポストに異動することになったのだ。背後には鶴田の手引きや美彌子の思惑があるとみられるが、真相は不明。
そんな中、鶴田は加西が握っていたと思われる、自身の“弱点”を潰しに掛かるが…!?
加西がVRの世界に遺した“切り札”の正体は!?
いっぽう、警視庁内では権力をめぐる不穏な動きが…
カオスと化した事態の中、特命係が驚がくの真相に迫る!
ゲスト:相島一之 遠山景織子 石丸幹二
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
season19 第2話「プレゼンス」 (後篇)
season19 第19話「暗殺者への招待」
season19 第20話「暗殺者への招待~宣戦布告」
season20 第1話「復活~口封じの死」
season20 第2話「復活~死者の反撃」の続編……
う~ん、『土曜ワイド』とか『警視庁・捜査一課長』として観るのなら、「面白かった」と言えるかもしれない。本田博太郎も出演していたし。(元官房長官・朱雀武比古役で出演していたが、『捜査一課長』の笹川刑事部長にしか見えなかった)
「7話も費やして(しかも、ほとんどが拡大枠)、これかよ!」というのが率直な感想。
面白かったのは、バーチャルでのフェイク画像での青木の”右京なりすまし”と、(途中からは右京が演じているのだろうと予想できたが)右京が加西を演じて真相を暴露したシーン。それと、屋敷の見取り図が二次元コードになっていて、加西の切り札音声の保管場所を示していたことぐらい。
ただし、加西が切り札とした盗聴に関する音声データだが、切り札となり得るかは疑問。
バーチャル世界でのなりすましや、冠城逮捕の重要証拠になった鍵窃盗のフェイク動画(青木には見破られなかった)の技術から考えると、「でっち上げ音声だ」ととぼけることが可能ではないだろうか?「栗橋内閣情報官が勝手に忖度して殺人事件を起こした(殺人教唆)」と言い逃れるくらいだし。
前回、整理した謎についての検証(正直、検証するのもバカバカしいが…)
➀甲斐峯秋云々と言うより、社美彌子が内閣調査室室長に抜擢という大きな動き
甲斐については、今回はほとんど動きなし。社美彌子が内閣調査室室長に抜擢されたことに、驚愕しただけ。
で、その美彌子であるが、官房長官・鶴田翁助(相島一之)に特命係の動きをリークしていて、その見返りとしての論功行賞らしい。まあ、特命係にも協力しており、うまく立ち回っていた。どちらに転んでもいいというスタンスだが、官房長官を利用して室長になり、特命係に頑張ってもらって、官房長官が失脚してくれればそれで良し。官房長官が失脚してもいいように、国家公安委員長・鑓鞍兵衛(江本明)という保険を掛けておいた。
②中郷都々子弁護士殺害と怪しい笑みの女殺し屋にまつわる疑問
・《津々子の部屋が施錠されてなかった》《冷房が掛けたままだった(死亡時刻をごまかす為なら、タイマーで切っておかないとダメ)》
→実は生きていた柾庸子が、都々子の遺体の状態を保つために、室温を下げ、早く発見されるよう、ドアの施錠を解いたという、都々子への思いやりの行動だった
・加西殺しと中郷殺しとの関連を示すものを所持していたのはプロとしては変
→津々子を殺した栗橋内閣情報官への柾庸子の復讐だった。殺し屋のこれまでの犯行をほのめかせ、栗橋と殺し屋との関係を示唆した。
スタンガンで電気ショックを受けた殺し屋だが、それでも反撃。そこで、格闘の末、絞殺されてしまう?……スタンガンを受けたのは殺し屋としては迂闊。格闘に持ち込んだのに、やられてしまうとは!
③鷲見三乘(味方良介)について
・前話で鶴田が警視庁から身元を引き受けていたが、今回は鷲見の就職先を手配していた。しかし、結局、そこまでする理由はよくわからなかった。(私が見落としただけ?)
④栗橋内閣情報官
・黙秘を続けていたが、鶴田が失脚したので、黙秘する意味はなくなったと思うが、どうなったのだろうか?
もしかすると、今回は台詞なし?
⑤特命係と捜一トリオによる事件の疑問点の整理・検証
・自殺の救命ぐらいで、かなりの医療設備や技術がある拘置所の病院から移送するのはおかしい(前話での疑問点)
・伯父が案内された時は既にかなりの時間が経過しており、病院らしき施設の霊安室に安置されていたのはおかしい(前話での疑問点)
↓
カプセルを飲んで仮死状態になり、拘置所から表向きはER(病院)に移送。
拘置所にそっくりの部屋で自殺遺体の偽装。さらに、病院の霊安室ぽい所で遺体として伯父と対面
用意された戸籍謄本とパスポートで別人として再出発
殺人教唆の罪を一人で被り、その見返りとして、別人として再出発……上手くいったとしても、割に合わないよね!
エリート人生を捨て、その上、身内とも決別して、過ごさなくてはいけない。加西殺害がバレたのが自分の失策だと判断したのかもしれないが、割に合わない。
それにしても、自殺と見せかけた細工は大掛かりだった。病院や拘置所のセット、柾庸子の移送の人員、検証写真など使って自殺の検死資料の作成……そこまでしなければならないのなら、柾庸子自身も思ったように、騙して病死に見せかけた方が簡単。実際には、かなりの人員が関わっており、秘密が漏れそう。
柾庸子も津々子を殺害された復讐をするのなら、彼女に危害が及ばないような動きをしそうなものだが……「自分は生きているから、これ以上真相を暴こうとするな」とかいう意思を伝えるとか。
それと、前話で右京が遺体写真を凝視していたが、何について引っ掛かりを感じたのか語られることもなかった。
特命係は、パリにいる柾庸子をどうやって探し出したのだろうか?
【その他の疑問】
①右京たちはどうやって加西の切り札の官房長官との会話の音声データを見つけ出したのだろうか?
多くの情報は柾庸子から得たとは思うが、あまりにも詳細に知っていた。
②バーチャル世界を抹消されて慌てていたが。青木君、加西の切り札の音声データはまず、バックアップを取らないと
③最初のバーチャルの加西の館での探索で、いきなり、真っ暗になってゲームオーバー?になってしまったが、どういうトラップだったのだろうか?
このトラップに引っかかったのは、バーチャル世界では他人に成りすますことができるというフラグと言うか、前振りのようなものだろうが……。で、ゲームオーバーになってもすぐ再トライしないのは、不自然。
④追い詰められた官房長官が、官房機密費が補充されるのを見ていた。この時、何を思ったのだろうか?
《金を持ち逃げするのでは?》と視聴者に思わせるためのシーン?
しかし、彼にとっては、金よりも権力で、その権力を失ってしまっては、金は何の意味も持たないのだろう。
⑤加西の館での柾庸子は本人だったが、美彌子が演じていた方が面白かったのに。(冠城でも可)
【ストーリー】番組サイトより
特命係が再び仮想現実の世界へ!
権力者がひた隠す不都合な真実とは!?
右京(水谷豊)と亘(反町隆史)は、青木(浅利陽介)をともなって、加西周明(石丸幹二)が生前、準備していた仮想現実の世界に足を踏み入れる。そこに、官房長官・鶴田翁助(相島一之)の“弱点”が隠されていると踏んだ右京たちは、加西のアバターに案内されるまま歩を進めるが…。
いっぽう、元内閣情報官の栗橋(陰山泰)は、柾庸子(遠山景織子)の一件をめぐって捜査一課から厳しい追及を受けていたが、関与が疑われる鶴田をかばってか、完全黙秘を貫いていた。
同じ頃、警視庁では、異例の事態が起きていた。広報課長を務める美彌子(仲間由紀恵)に辞令が下り、思わぬポストに異動することになったのだ。背後には鶴田の手引きや美彌子の思惑があるとみられるが、真相は不明。
そんな中、鶴田は加西が握っていたと思われる、自身の“弱点”を潰しに掛かるが…!?
加西がVRの世界に遺した“切り札”の正体は!?
いっぽう、警視庁内では権力をめぐる不穏な動きが…
カオスと化した事態の中、特命係が驚がくの真相に迫る!
ゲスト:相島一之 遠山景織子 石丸幹二
脚本:輿水泰弘
監督:橋本一
前回のコメントで「実は柾庸子は生きているとか」などと冗談めかして言いましたが、本当に生きていました。
右京さんが前回「柾庸子の死がフェイクだと分かった」といったのは、他殺だという意味ではなく、柾庸子の死自体がウソだったという意味だったのですね。
どうやら最初から彼女は生きていると思っていたようですが、どうしてそう思ったのかは分かりませんでした。
それにしても、まさかこのネタだけで3話も使ってしまうとは(前Seasonからだと7話ですか)。時間をかけた割に内容は乏しかったと思います。
あと、エンドロールに岸部一徳氏の名前が出てきて「え?」と思ったのですが、ラストシーンにまさかの登場。役名のクレジットはされなかったので、小野田官房長そっくりの他人ということだと思いますが、意表を突かれました。
>前回のコメントで「実は柾庸子は生きているとか」などと冗談めかして言いましたが、本当に生きていました。
生きていましたね。
私も、marumoriさんのレスで「ちらっと思っています」と書きましたが、もっと、強く断言しておけばよかったと後悔しています。
右京も検死の画像に拘っていましたし(検死画像を凝視していた観点を語ってほしかったです)、特命+捜一の検証会議もしていたので、生存の可能性は高かったですね。記事本文に取り上げるべきでした。
> それにしても、まさかこのネタだけで3話も使ってしまうとは(前Seasonからだと7話ですか)。時間をかけた割に内容は乏しかったと思います。
ええ、同感です。私も記事で強く書きました。
勿体ぶっているだけで、中身は薄いです。
記事でも書きましたが、謎らしきものを仄めかして、それらを残しっぱなしにして回収しない……だったら、もっと簡潔に、短時間にしてほしいです。
>小野田官房長そっくりの他人ということだと思いますが
ドクターXのメロンを持ち歩いている人だったのでしょうね。