英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

竜王戦第四局

2008-11-27 00:23:20 | 将棋
 3連敗と追い込まれた渡辺竜王の反撃が期待される第四局。

 写真は封じ手直前。対局開始から、昼食休憩を含めて、9時間経過したところ。美しく荘厳な対局姿ですね。


 過去三局は、羽生名人の卓越した大局観が、渡辺竜王を凌駕した感があり、羽生名人の竜王位奪取は間違いないと見られている。しかし、4連覇の渡辺竜王もこのまま終わるはずがなく、第四局は大熱戦が展開されるのではという期待感がある。また、第四局で終わってしまうのはもったいないと思う将棋ファンも多いはず。
 私としては、一局でも早く竜王位奪取を決めていただきたいし、4-0と圧倒してほしいという思いがあります。
 でも、この先手番を落とし、次の後手番なので連敗も考えられる。3連勝後の2連敗となると、流れは非常に悪く、渡辺竜王は逆に勢いに乗ってしまう。だから、この第四局で、是が非でも決めてほしいというのが本音です。



 図は、1日目終了、封じ手の局面です。
 先手の羽生陣は固く、後手の渡辺陣は思い切り構成の構え。先手の6七の銀は、3九にいた銀が→3八→2七→3六→4五→5六→6七と移動してきました。通常より3手余分に掛かっています。利点かどうか分かりませんが、3~5筋の歩が突いてありません。
 「突かないで固める」という羽生名人の意図があったと考えられます。そういえば、名人戦の第三局、先手の森安名人の銀が同じような動きをしました。羽生王座・王将が大苦戦に陥り、執念のがんばりを見せて、大逆転した将棋です。その時、羽生名人に感じるところがあったのかもしれません。
 ただ、先手としては消極的な指し方なので不満です。攻める権利は、後手の渡辺竜王が持っており、明日は攻めまくり、そのまま攻め倒してしまう可能性もあります。

 封じ手は、「後手は攻めるしかなく、△9五歩と端を突き捨てておくのは損のないところ。その後の展開を、今夜じっくり考えるのでは」というのは、深浦王位。私も同感です。
 さて、どうなるのでしょう。明日が楽しみです。ちょっと、不安ですが。
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