英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『八重の桜』 第12話 「蛤御門の戦い」

2013-03-24 22:34:32 | ドラマ・映画
「西洋の学問しても、家焼かずに済む戦のやりようは、わからんもんでっしゃろか?」

 今回の最後を締めた大垣屋清八(松方弘樹)の言葉である。
 歴史的には小事で、おそらく、ドラマの筋としても脇に位置する考え方であろう。しかし、今回の話では、この言葉を言いたくて、ストーリーを組み立てたように思える。
 松方弘樹と言えば、『天地人』の徳川家康役を思い出す。あのおかしな家康と『天地人』の出来の悲しさを思い出してしまうが、今回は大丈夫だろう。

今週の八重と尚之助
 兄・覚馬の入れ知恵により、八重も尚之助を夫婦にするという策が浮上する。
「嫌でごぜえやす! そのお話す、お断りいたしやす」
 親から一方的に話を決められたことに反発をしたのかと思ったら、ずっと兄と思っていた庄之助を夫とすることに戸惑ったらしい。
 しかし、尚之助から「断るつもりだった」と告げられ、≪拍子抜け≫、≪当てが外れた≫、≪がっかり≫などの思いが交錯し弟に八つ当たりする八重であった。

 京で戦が勃発したという報が入り、覚馬の実を案じる山本家。尚之助は論理的に覚馬は無事であろうと推理し皆を安心させる。
 その庄之助の行為をうれしく思う八重だが、不安は抑えられない。兄を心配し涙を浮かべる綾瀬はるかを見て、抱きしめたくならない男はいない。
 縁談を断るつもりだという言葉が「建て前」だったと、視聴者には露見してしまった尚之助であった。

一方、京都は
蛤御門の変(禁門の変)の最中。
 会津は3陣に分かれた長州軍の本体を見誤り、長州本体の襲撃を受け、蛤門を守る覚馬は奮闘するも、多勢に無勢で窮地に。
 そこへ救世主・薩摩現る。ご丁寧に「薩摩軍 到着」という字幕も。
 西郷吉之助(吉川晃司)参上!かっこいいぞ!しかし、遅いんでないかい?どこかに隠れていて、時を見計らっていたとか……
西郷「薩摩藩士、西郷吉之助、ご加勢つかまつる」
覚馬「手前は……(豚の回想)……あん時の」
西郷「おほほぅ、おハンは…」
 覚馬は西郷を覚えていても、西郷は覚馬を覚えていないような気がする……
 マトリックスのように弾丸を避ける演出は不要だと思う。


薩摩の加勢により、形勢逆転。

 一人逃げ再起を誓う桂小五郎。逃げる男に突き飛ばされ、痛そう。父とはぐれ泣き叫ぶ幼娘に「はぐれてしまったか」と問いかけ、自分の身上と重ね泣く。
 敗れた長州の魔人・真木和泉(嶋田久作)と久坂玄瑞は自害。

長州は敗れ、会津は勝ったが、街を焼かれ、家を無くし、肉親を亡くした民からの恨みを買ってしまった会津であった。
 新選組はいただけ…

 戦のシーンは見応えがあった。
 それに、登場人物が状況説明の台詞を言ってくれるので助かる。
 


 【ストーリー】番組サイトより
 1864(元治元)年7月、長州が洛中へ向けて兵を進め、禁門の変(蛤御門の戦い)の火ぶたが切られる。蛤御門では、御所に向け銃を放つ長州に対し、覚馬(西島秀俊)ら鉄砲隊が応戦する。
 長州の勢いに押され、慶喜(小泉孝太郎)や容保(綾野剛)が率いる幕府軍は劣勢を強いられるが、そこへ西郷吉之助(吉川晃司)が率いる薩摩藩の鉄砲隊が現れる。薩摩の助けもあり、勝利を収めた会津藩。しかし、覚馬は爆裂により眼部に深手を負い、焼け野原と化した都の惨状に心を痛める。
 一方、会津では八重(綾瀬はるか)が、開戦直前に覚馬から手紙で勧められた尚之助(長谷川博己)との縁談に心を悩ませていた。八重はずっと兄のように慕ってきた尚之助と夫婦になることに戸惑いを隠せずにいたのだった。

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