★徐々に明らかになっていく事件の全貌、そして、高岡賢一と三島耕介の絆
高岡(石黒賢)は高岡ではなかった。では、高岡を騙っている男の正体は?……
男は地上げの土地売買のため、所有者が自 殺しては事が上手く運ばないため、男を偽の高岡に仕立てた。男の正体は13年前に交通事故を起こした内藤和敏だった。
その事故で長期入院の息子の治療費が必要で、真の高岡の自 殺を内藤がが自殺したと見せかけ保険金を取得したと推測された。
この2件に関わったと思われるのが戸部真樹夫(池田鉄洋)で、現・高岡と戸部がもめて高岡が殺害されたのではないかと……
ところが、実は殺されたのは……次週に続く。
真相が徐々に見えてくる玲子(竹内結子)であるが、それに並行して、高岡と耕介(濱田岳)の親子より深い関係が断片的に追想されている。そして、耕介は父の真相を知ってしまう。
高岡の真意は見えない部分もあるが、耕介への愛情は本物に見えるし、耕介も彼を慕っていて、暖かい絆が感じられる。この親子の絆が、テーマとなっているようで、父の死の真相を知ってしまった耕介、知られてしまった高岡との心の機微が最終回の見所であろう。
ただ、視聴者の目線での玲子の捜査に加えて、追想シーンも挿入されるので、視聴者としては玲子よりも先に真相に到達してしまうのが難点か。
さて、胴体の写真を見た玲子は、この胴体が高岡のものではないと気付く。何故、気付いたか?……玲子の鋭さではあるが、事件を玲子と共に追っていた視聴者にも分かるはずである。あ、それと、高岡の居所もあそこだろうなあ
★玲子と日下
玲子は直感重視でそれに突き進む捜査、日下(遠藤憲一)はすべての事象を調べ上げその事実を総合的に考え結論を導き出す捜査。
対照的なふたりの捜査であるが、日下自体は玲子を認めている。ただ、勘を重視する捜査に、過去の自分の過ちを重ねて、確証を掴むよう忠告、あるいは捜査を指示しているように感じる。
実際のところ、この2つの捜査方法を併用しながら進めるべきであろう。将棋と関連させて考えてしまうが、日々の実戦・研究で培った勘は、ある程度信頼できる。その勘に従って読み進めた方が効率が良い。しかし、実戦にはその勘を無効にしてしまう局面が存在する。なので、局面を広く捉え検証するという作業も大切になってくる。
そういった判断をするのが監理官の腕の見せどころで、捜査や鑑識で上がってきた情報を分析し、予断を持たずに判断し捜査の指示を出すはずの立場である。橋爪管理官(渡辺いっけい)は非常の残念な監理官である。
今泉係長(高嶋政宏)が、日下守(遠藤憲一)に13年前から現在の高岡を、そして玲子にはそれ以前を捜査するよううまく指示し、それが戸部で交差するのが面白かった。
★かなり無理がある事件の真相
まだ、全部が明らかになっていないので、言い切ることはできないが、13年前のすり替わりに関しては、実際問題としてはかなり無理がある。
他人に成り代わるというのは大変である。身寄りがなくても、どこかで本人を知る者が疑問を持ってしまうことがありそうだ。特に、この事件の場合、土地売買に絡むことなので、チェックが厳しいはずである。
さらに、内藤の自 殺偽装に関しては、更にチェックが厳しいはずだ。警察、保険会社、内藤の交友関係は広いと思われる。事故ではなく自 殺ならば、警察も少なくとも検死や身元確認の裏は取りそうなものである。保険会社もおいそれとはごまかされないと思う。
戸部が関わった保険金詐欺もあれだけ重ねれば、保険会社が怪しむはずだと思う。
★日下の夫婦論
(夫婦は)他人同士が一緒になってコツコツ角をぶつけ合って、お互いに綺麗に角が取れて、お互い包み合うようにひとつのボールになる。子どもが生まれたら、そのボールに包み込んで、家族って言うボールが大きくなっていく。(丸いボールゆえ)なかなかうまくいかなくて、妙な方向に転がってしまう。
的を得ているか(的の真ん中を射ているか)は不明だが、うまい例えである。
★保さん(宇梶剛士)の言葉
[娘のために死ねるか?]の問いに、
そりゃもちろんと言いたいところだが、そういう気持ちがあっても、娘のために生きて支えてやりたい
[高岡は重い十字架を背負ってまで、なぜ耕介を愛することが出来たのか?]の問いに
笑顔…じゃないですか。子どもの笑顔は、理屈なんか吹き飛ばしてしまう。ただただ心にしみて、愛おしくて仕方がない。
元暴走族の総長の宇梶さんが言うと、説得力があるなあ。
★母親の自責の念を重たく感じる玲子
いい加減、大人になっても良いのでは?
★残る疑問
・耕介は、今回の殺人にどれだけ関わっているのか?知っているのか?戸部を探していたので、直接関与していないと考えられるが。
・中川美智子(蓮佛美沙子)は何に怯え、耕介は何から彼女を守ろうとしているのか?
【ストーリー】(番組サイトより)
姫川玲子(竹内結子)の捜査で、工務店を営む高岡賢一(石黒賢)が本当の“高岡賢一”ではないという線が浮上する。高岡の幼なじみや、かつて勤めていた会社の人間などに現在の高岡の写真を見せたところ、全員が本人ではないと確認したのだ。姫川は本物の高岡が13年前に中林建設の執拗な嫌がらせにあっていたことから、高岡になりすました工務店を営む男も保険金詐欺疑惑に絡んでいるのではないかと報告する。今泉春男係長(高嶋政宏)は、日下守(遠藤憲一)に13年前から現在の高岡を、そして玲子にはそれ以前を捜査するよう指示した。
その後の捜査会議で、日下班は保険金詐欺疑惑に絡んでいると思われる木下興業で保険業務を担当していた戸部真樹夫(池田鉄洋)を割り出したと報告。玲子もその名前に行き当たっていた。13年前に高岡の実家周辺の地上げに大きくかかわっていたのが戸部だったのだ。さらに、玲子は高岡が戸部たちに自分の土地を渡さないため自殺して国の競売にかけようとしたと推測。戸部たちが自殺に気づいて遺体を処理し、代理人を立てたのではないかと続けるが、またしても日下には客観的証拠を求められ、橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)からはただの妄想と退けられてしまう。
高岡(石黒賢)は高岡ではなかった。では、高岡を騙っている男の正体は?……
男は地上げの土地売買のため、所有者が自 殺しては事が上手く運ばないため、男を偽の高岡に仕立てた。男の正体は13年前に交通事故を起こした内藤和敏だった。
その事故で長期入院の息子の治療費が必要で、真の高岡の自 殺を内藤がが自殺したと見せかけ保険金を取得したと推測された。
この2件に関わったと思われるのが戸部真樹夫(池田鉄洋)で、現・高岡と戸部がもめて高岡が殺害されたのではないかと……
ところが、実は殺されたのは……次週に続く。
真相が徐々に見えてくる玲子(竹内結子)であるが、それに並行して、高岡と耕介(濱田岳)の親子より深い関係が断片的に追想されている。そして、耕介は父の真相を知ってしまう。
高岡の真意は見えない部分もあるが、耕介への愛情は本物に見えるし、耕介も彼を慕っていて、暖かい絆が感じられる。この親子の絆が、テーマとなっているようで、父の死の真相を知ってしまった耕介、知られてしまった高岡との心の機微が最終回の見所であろう。
ただ、視聴者の目線での玲子の捜査に加えて、追想シーンも挿入されるので、視聴者としては玲子よりも先に真相に到達してしまうのが難点か。
さて、胴体の写真を見た玲子は、この胴体が高岡のものではないと気付く。何故、気付いたか?……玲子の鋭さではあるが、事件を玲子と共に追っていた視聴者にも分かるはずである。あ、それと、高岡の居所もあそこだろうなあ
★玲子と日下
玲子は直感重視でそれに突き進む捜査、日下(遠藤憲一)はすべての事象を調べ上げその事実を総合的に考え結論を導き出す捜査。
対照的なふたりの捜査であるが、日下自体は玲子を認めている。ただ、勘を重視する捜査に、過去の自分の過ちを重ねて、確証を掴むよう忠告、あるいは捜査を指示しているように感じる。
実際のところ、この2つの捜査方法を併用しながら進めるべきであろう。将棋と関連させて考えてしまうが、日々の実戦・研究で培った勘は、ある程度信頼できる。その勘に従って読み進めた方が効率が良い。しかし、実戦にはその勘を無効にしてしまう局面が存在する。なので、局面を広く捉え検証するという作業も大切になってくる。
そういった判断をするのが監理官の腕の見せどころで、捜査や鑑識で上がってきた情報を分析し、予断を持たずに判断し捜査の指示を出すはずの立場である。橋爪管理官(渡辺いっけい)は非常の残念な監理官である。
今泉係長(高嶋政宏)が、日下守(遠藤憲一)に13年前から現在の高岡を、そして玲子にはそれ以前を捜査するよううまく指示し、それが戸部で交差するのが面白かった。
★かなり無理がある事件の真相
まだ、全部が明らかになっていないので、言い切ることはできないが、13年前のすり替わりに関しては、実際問題としてはかなり無理がある。
他人に成り代わるというのは大変である。身寄りがなくても、どこかで本人を知る者が疑問を持ってしまうことがありそうだ。特に、この事件の場合、土地売買に絡むことなので、チェックが厳しいはずである。
さらに、内藤の自 殺偽装に関しては、更にチェックが厳しいはずだ。警察、保険会社、内藤の交友関係は広いと思われる。事故ではなく自 殺ならば、警察も少なくとも検死や身元確認の裏は取りそうなものである。保険会社もおいそれとはごまかされないと思う。
戸部が関わった保険金詐欺もあれだけ重ねれば、保険会社が怪しむはずだと思う。
★日下の夫婦論
(夫婦は)他人同士が一緒になってコツコツ角をぶつけ合って、お互いに綺麗に角が取れて、お互い包み合うようにひとつのボールになる。子どもが生まれたら、そのボールに包み込んで、家族って言うボールが大きくなっていく。(丸いボールゆえ)なかなかうまくいかなくて、妙な方向に転がってしまう。
的を得ているか(的の真ん中を射ているか)は不明だが、うまい例えである。
★保さん(宇梶剛士)の言葉
[娘のために死ねるか?]の問いに、
そりゃもちろんと言いたいところだが、そういう気持ちがあっても、娘のために生きて支えてやりたい
[高岡は重い十字架を背負ってまで、なぜ耕介を愛することが出来たのか?]の問いに
笑顔…じゃないですか。子どもの笑顔は、理屈なんか吹き飛ばしてしまう。ただただ心にしみて、愛おしくて仕方がない。
元暴走族の総長の宇梶さんが言うと、説得力があるなあ。
★母親の自責の念を重たく感じる玲子
いい加減、大人になっても良いのでは?
★残る疑問
・耕介は、今回の殺人にどれだけ関わっているのか?知っているのか?戸部を探していたので、直接関与していないと考えられるが。
・中川美智子(蓮佛美沙子)は何に怯え、耕介は何から彼女を守ろうとしているのか?
【ストーリー】(番組サイトより)
姫川玲子(竹内結子)の捜査で、工務店を営む高岡賢一(石黒賢)が本当の“高岡賢一”ではないという線が浮上する。高岡の幼なじみや、かつて勤めていた会社の人間などに現在の高岡の写真を見せたところ、全員が本人ではないと確認したのだ。姫川は本物の高岡が13年前に中林建設の執拗な嫌がらせにあっていたことから、高岡になりすました工務店を営む男も保険金詐欺疑惑に絡んでいるのではないかと報告する。今泉春男係長(高嶋政宏)は、日下守(遠藤憲一)に13年前から現在の高岡を、そして玲子にはそれ以前を捜査するよう指示した。
その後の捜査会議で、日下班は保険金詐欺疑惑に絡んでいると思われる木下興業で保険業務を担当していた戸部真樹夫(池田鉄洋)を割り出したと報告。玲子もその名前に行き当たっていた。13年前に高岡の実家周辺の地上げに大きくかかわっていたのが戸部だったのだ。さらに、玲子は高岡が戸部たちに自分の土地を渡さないため自殺して国の競売にかけようとしたと推測。戸部たちが自殺に気づいて遺体を処理し、代理人を立てたのではないかと続けるが、またしても日下には客観的証拠を求められ、橋爪俊介管理官(渡辺いっけい)からはただの妄想と退けられてしまう。
何か事件の展開を追うのに精一杯っていう感じの回でした。
玲子と日下の対比は面白かった。今回は日下がよかったですね。
菊田へのボールの話しとか、橋爪に怒鳴られる玲子をやんわり助けたりとか、、大人です。
おかげでなんでも怒鳴る橋爪がすっかり無能な管理官に見えてしまいました。
玲子の家族の問題も最終回で何らかの解決方向へ向かうように描かれるのでしょうけど、あの母親にしてこの娘ありです。
どちらも困ったものだと(笑)
原作の玲子はもっと大人で「イイ女」なんですけどねえ。
三島耕介については、ガレージでノコギリに飛んだ血を洗っていたシーンがありましたね。
耕介が犯人でないかもしれませんが、何かを知っているのは間違いないでしょう。
入れ替わりと保険金については全く同感です。
普通に考えると、3,000万円なら相当調査されますよね。
暴力団の影がちらついた時点でアウトです。
まあ内部に協力者がいて書類を改ざんしたとか言ってましたから、その辺が突破口なのかもしれませんが。。。。
それよりも入れ替わりです。
内藤君江が偽証したんでしょうね。でなければ
絶対にばれると思います。
日下は渋くて深みがあって、格好良かったですね。
それに比べて、橋爪は……
玲子の推測に対して、「ウラを取れ」の一言で済ませればいいものを。
原作とドラマの玲子のキャラの違いは、脚本にも因ると思いますが、竹内結子の役者としての色に起因するように思います。
それは、竹内結子の色に合わせて玲子をキャラクターを作り直した。あるいは、竹内結子が原作の玲子のキャラクター設定を掴みきれず、自分流の玲子像を作り上げてしまったのかもしれません。
>内藤君江が偽証したんでしょうね。でなければ絶対にばれると思います。
これは捜査会議でもそう言われていましたが、たとえ君江が偽証したとしても、それだけで済ませてしまうのはあまりにも杜撰ですね。保険金も絡んでいますし、変死ですし。