英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2020 竜王戦 第3局  ……呆然

2020-11-08 21:08:59 | 将棋
痛い!  ……呆然

難解な将棋……苦戦から最善手や妖手を駆使して逆転!
ようやく勝ちが見えてきたと思ったら……



上図がその勝ちが見えてきたと思った局面。

 ここでの最善手はおそらく▲6五銀。
 7六に利かせつつ、7六から上部に抜ける逃走経路を作る絶好手。「▲6五銀は△6九竜▲6八歩△5八銀▲7七玉△7八竜▲同玉△6六金▲8八銀に△9六歩で後手優勢」というのが感想戦の結論らしい【さらに訂正】▲6五銀△6九竜▲6八歩△5八銀に▲7七玉ではなく▲6六玉と逃げるのが妙手で、△7八竜に▲2三角が詰めろ龍取りで△2三同金は▲3一飛成で詰み。▲2三角に△6八龍は▲7五玉でよい。以下△4一金に▲5六角成で盤石。

 解説をしていた藤井猛九段が第一感で示した一手。(“藤井九段でも”と書きたい。藤井九段、申し訳ありません)

 実戦の羽生九段は▲6八桂。この手も△6九龍を防ぎつつ、7六にも5六にも利かせた好手のように見えるし、悪手でもない。しかし、以下△4七龍▲5七銀打△5六銀▲同桂△7六金(難局図)で、時間切迫の中で最善手を指し続けるには非常に難しい局面になってしまった。



 ▲5三銀とぶち込んで△同歩▲同歩成で後手玉は受けなしだが……銀を渡したため…

 △8七玉一閃!
 以下は▲同玉△5七龍以下即詰み。
 (ただし、▲5三銀と指さなくても、先手が勝つのは難しい将棋になっていたかもしれない)
 ▲5三銀では▲9四角(詰めろ)で勝ち筋だったという情報もあり。


 あとは愚痴です。

「だいたい▲4七同玉の一手に、なぜ1分消費するんだぁ?」(残り時間が7分から6分になった)


 意表の桂跳ね……《そうか、▲6六歩から▲6七銀と陣を立てていくのか》と合点していたら……


 次に▲7五歩と突けば捻り飛車模様の好形になるが、当然、それはゆるさじと△9五歩と突いてくる(直前に△9四歩と突いているし)


 忙しい局面で玉上がり。確かに、大きい手であるが、この忙しい局面では、もっと、有意義な一手があるのでは?


 この局面で▲3五角?
 △3五同角▲同飛と後手を引き、△9七歩成と香を取られ、2筋に香を打たれると、歩切れの先手は痛い。3五の飛車の位置も悪いし……


そんなわけで、呆然自失の20分を味わった後、これを書いています。
《こんな痛い敗局はないぞ》と思ったが
永世七冠を懸けた渡辺竜王との竜王戦(3連勝から4連敗)
名人戦(対佐藤天戦)の大熱戦の末の頓死
王座戦(対中村太戦)の粘られての大逆転負け
一昨年の竜王戦(対広瀬戦)の必勝からの逆転2連続……
………たくさんあるなあ(笑)

 なので、まだまだこれからである。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 講道館杯全日本柔道体重別選... | トップ | 相棒 season19 第4話「藪... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

将棋」カテゴリの最新記事