英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

私には指せない手(当たり前)

2016-01-07 21:54:13 | 将棋
まだ『将棋世界』の先月号(1月号)を読んでいます。ようやく7割ほど読みました。(2月号は袋に入ったまま)

 「これからもいつも通りに 王座戦第5局自戦記 佐藤天彦八段」
 「幻の中合い 竜王戦第3局観戦記 田名後健吾氏」
 「渡辺、横歩取りで借り返す 解説:村山七段 構成:鈴木健二氏」
他、女流王座戦や倉敷藤花戦など面白い記事が多かったが、読んでいて「おっ!」と思ったのは「感想戦後の感想 第116回 西川和宏五段の巻 高橋呉郎氏」。(王座戦第5局も書きたいなあ)


平成25年度 NHK杯将棋トーナメント準決勝 ▲西川和宏四段-△郷田真隆九段(段位、称号は当時)
 局面は先手の西川四段が▲6二歩と垂らした歩を、後手の郷田九段が8二の飛車で払ったところ。
 実戦は、以下▲5六歩△9九角成▲3二銀△同飛▲同馬△同玉▲6二飛△5二桂(第2図)▲6一飛成△2四金▲4三銀不成△同飛▲5二龍△4二銀と進み、先手の攻めが切れてしまった。


 第1図では▲5六金があった。(局後、郷田九段が指摘)
 守りの金を自ら剥がす手だが、銀と交換できれば攻め駒の補充になる。しかし、以下△5六同銀▲同歩△4六角(変化図1)とされると、

 せっかく手にした銀を3七に打たされてしまう。
 ところが、▲3七銀と打ち、△5七角成とさせた後、▲4四歩が急所を突く攻め。△4四同歩に▲4三歩(変化図2)が非常に嫌らしい垂れ歩で、振り解きにくい攻めで先手が有望とのこと。

 先の▲5六金の真の狙いは、4筋の歩を切って▲4四歩~▲4三歩を可能とすることだったのだ。
 この▲4四歩を避けるため、▲5六金△同銀▲同歩の時、△4六角とせず△9九角成としても、▲3三銀打で先手の攻めを振りほどくのは難しいようだ。


 第1図での▲5六金は、私には指せないなあ……当たり前。
 

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