英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

棋聖防衛、タイトル通算81期(通算タイトル獲得数歴代単独1位)

2012-07-05 23:21:04 | 将棋
 もともと激しい横歩取りの将棋が、挑戦者の中村六段の△8七歩から一気に激しく、そして複雑な将棋になった。
 お互いに踏み込みが良く、控室よりも読みの射程距離が長いように感じた。その中でも、羽生二冠は「やって来い」という指し手が見られ、特に▲8八歩~▲2四桂なんて怖くて指せない。
 また、終盤の▲3六飛はNBAのスパーズのジノビリのペネトレイトを彷彿させるチェンジ・オブ・ペースだった。
 やたら伸び伸び指しているなあと感じたが、気のせい?(名人戦でもこの強さを発揮して欲しかった)

 五番勝負はこれで羽生棋聖の3連勝で防衛、81期目のタイトル獲得となり、(故)大山康晴十五世名人が持つタイトル獲得数80期の記録を抜いた。
 大山名人の頃はタイトル自体も少なく、羽生二冠が大山名人を抜いたとは言い切れない。それでも、数字だけでも抜くということは凄いと思う。何しろずっとタイトル戦に出ずっぱりで、タイトルを奪われたら翌年奪い返した大山名人。全盛期がいつなのかも分からないほど第一人者をであり続け、第一人者の地位を中原名人に譲った後も長く第一線で活躍し続けた。そんな印象だったので、この記録が抜かれる日が来るなんては思いもよらなかった。

 と、書いているものの、羽生二冠が防衛を決めて思ったことは、記録更新よりこれで当面無冠の心配がなくなった!である。
 あくまでも小心者の羽生ファンである。

 これで棋聖位5連覇、11連勝。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする