選手たちはもちろん、監督(ヘッドコーチ)、コーチ、マネージャー、トレーナーなどスタッフもよく頑張ったと思う。なので、部外者で素人の私からケチを付けられるいわれはないことは重々承知しています。関係者の方々、ファンの方々が、もしも、拙ページに目が止まってしまったら、「日本女子バスケットを愛する故の、八つ当たり的自己満足」だと思って、見逃して下さい。
皆が全力を尽くし、最大限のパフォーマンスを発揮し、非常に惜しくて、そして残念な結果となってしまった。あと一歩だったため、疑問なベンチワークが強く感じられてしまった。
1.偏り過ぎた選手起用
最終戦に感じたのは、これまで4戦より選手の動きが重く、リバウンドやルーズボールやパスキャッチなどの集中力がやや欠けていたように思う。
その原因は、4戦の疲労の蓄積。特に低身長の日本チームのディフェンスは低さを動きでカバーする必要があり、他のチームより消耗度が激しい。4戦とも素晴らしいディフェンスだったのが、皮肉にも最終戦のスタミナ切れに繋がってしまった。
今回の代表決定のシステムは、3戦目で代表権を得るチャンスが大きく、3戦目に強敵と当たるのを避けるため、できれば予選リーグを2連勝で通過したい。なので、2戦とも全力。特に1戦目(トルコ戦)を落としてしまった2戦目(プエルトリコ戦)は、これに負けると即五輪の道が断たれるという崖っぷち。これに勝ったので、第3戦目のチェコ戦には負けても、敗者復活戦を連勝すれば代表権を得られるという状況。
チェコは世界ランク4位の強豪。なので、ここでは力をセーブして……などと、マンガ的大局的戦略が取れるわけもなく、当然全力でプレー。そして、素晴らしい頑張りで0-13の出だしから、3点差まで追い上げる大健闘。しかし、敗戦。結果的に一番疲れる負け方だったかもしれない。
もちろん、マイナス面だけではなく、強豪を封じ込めたディフェンスや長身を潜り抜けるオフェンスなど、得るものも大きく、自信も付いたのではないだろうか。
第4戦の敗者復活準決勝の韓国戦は、出来すぎの快勝し、第5戦の敗者復活決勝(カナダ戦)を迎えることとなった。
振り返ると、改めて、がんばったと思う。そして、皮肉なことに、その頑張りが疲労の蓄積につながってしまった。
ここで、問題を感じたのが、選手の起用法。日本は調子の良い選手や活躍している(相手に通用している)を使い続ける傾向が強い。特に、吉田選手と間宮選手。大神選手と高田選手もその使われ方が多い。大神は1戦目、高田は3戦目にベンチに下がっている時間が長かったが、これは休ませるためではなく、調子が悪かったためである。
五輪の懸かる大事なゲームだから、ゲームをモノにしたいという気持ちもわかるし、その無理な要求に応えられる練習も積んできているはずだったが、あまりにもタフな5戦だった。多少プレータイムが短かった試合があった大神や高田や、他の選手も、目一杯な状態で頑張り続けた。そのツケが最終戦に来たのではないだろうか。
控えメンバーも主力に劣らないレベルのプレーヤーが多く、彼女らをうまく使って1ゲームを通しての戦略を駆使しなければならなかった。バスケは選手のパフォーマンスを生かした戦術を組み立てることができる素晴らしい競技なのだから。
2.吉田と大神のポジション
大神が素晴らしいポイントガード(以下PG)であることは間違いない。ただ、惜しむらくは故障上がりだった。疲労骨折から常人の倍以上のピッチで回復し、今大会に入っても故障の回復が進んだとは思えないが、プレー自体は上り調子だった。ペネトレイトもジャンプシュートも得意でシューティングガード(以下SG)もOK。
吉田も一流のガードで、やはりどちらでもこなせる。大神のチームメイトで後輩なので、大神がPGなのでSGを務めることが多い。ボールキープ力もあり、大神がベンチに下がった時や故障の時は、十二分にPGをこなせる。パス捌きは大神以上で、ボールに対する集中力も抜群なのでリバウンドも多い。
つまり、どちらもPGもSGもこなせ、局面によって臨機応変に対応できる。
しかし、今回は大神が故障上がり、相手チームは長身が多いという特殊な状況なので、大神はパス回しに苦労し、吉田はシュートに苦労していたようだ。
なので、今回は吉田がPGで大神がSGのポジションの方がチームが良く機能していた。
最終戦は、韓国戦で大神の調子が良かったため、大神中心(大神がPG)のオフェンスになってしまった。もちろん、大神の個人技(シュート)で局面を打開したことも多かったが、今回の特殊な状況(長身相手、故障明け、疲労)では、1対1を仕掛けながら他のプレーヤーの動きを把握し、パスを回す余裕はなくなっていた。また、チームメイトも大神に頼ってしまう気持ちが強く、チームオフェンスが停滞する場面が多くなってしまった。
吉田はPGの場合は、アシストパスが第一オプションで、チャンスがあれば自らシュートを討つタイプ。なので、チームメイトとしては吉田がPGの方が合わせやすく、チームオフェンスとしては機能していた。
また、吉田は今回シュートに自信を失っていたようなので、彼女をSG(シューター)のポジションにするのはマイナスであった。
この辺りをベンチが見極めて、指示を徹底して欲しかった。
3.タイムアウトが遅過ぎ
チェコ戦0-13、カナダ戦0-11と出だしで、いきなり大劣勢に立ってしまった。チェコ戦でもタイムアウトが遅れ、出だしのビハインドが響いて、内容では上回っていたが負い切れなかった。
カナダも長身チームなので、チェコ戦の二の舞にならないか心配したが、不安が的中してしまった。カナダのパワーに慣れずに押されることは想定できたので、あまり機能していなかった藤原をベテランで経験豊富な矢野に替えるか、スタメンを矢野にしてペースをつかむまで使うとかの策が欲しかった。それに、タイムアウトを取るのが遅過ぎた。
本当に素晴らしい戦いぶりだった。なので、余計に惜しい……
皆が全力を尽くし、最大限のパフォーマンスを発揮し、非常に惜しくて、そして残念な結果となってしまった。あと一歩だったため、疑問なベンチワークが強く感じられてしまった。
1.偏り過ぎた選手起用
最終戦に感じたのは、これまで4戦より選手の動きが重く、リバウンドやルーズボールやパスキャッチなどの集中力がやや欠けていたように思う。
その原因は、4戦の疲労の蓄積。特に低身長の日本チームのディフェンスは低さを動きでカバーする必要があり、他のチームより消耗度が激しい。4戦とも素晴らしいディフェンスだったのが、皮肉にも最終戦のスタミナ切れに繋がってしまった。
今回の代表決定のシステムは、3戦目で代表権を得るチャンスが大きく、3戦目に強敵と当たるのを避けるため、できれば予選リーグを2連勝で通過したい。なので、2戦とも全力。特に1戦目(トルコ戦)を落としてしまった2戦目(プエルトリコ戦)は、これに負けると即五輪の道が断たれるという崖っぷち。これに勝ったので、第3戦目のチェコ戦には負けても、敗者復活戦を連勝すれば代表権を得られるという状況。
チェコは世界ランク4位の強豪。なので、ここでは力をセーブして……などと、マンガ的大局的戦略が取れるわけもなく、当然全力でプレー。そして、素晴らしい頑張りで0-13の出だしから、3点差まで追い上げる大健闘。しかし、敗戦。結果的に一番疲れる負け方だったかもしれない。
もちろん、マイナス面だけではなく、強豪を封じ込めたディフェンスや長身を潜り抜けるオフェンスなど、得るものも大きく、自信も付いたのではないだろうか。
第4戦の敗者復活準決勝の韓国戦は、出来すぎの快勝し、第5戦の敗者復活決勝(カナダ戦)を迎えることとなった。
振り返ると、改めて、がんばったと思う。そして、皮肉なことに、その頑張りが疲労の蓄積につながってしまった。
ここで、問題を感じたのが、選手の起用法。日本は調子の良い選手や活躍している(相手に通用している)を使い続ける傾向が強い。特に、吉田選手と間宮選手。大神選手と高田選手もその使われ方が多い。大神は1戦目、高田は3戦目にベンチに下がっている時間が長かったが、これは休ませるためではなく、調子が悪かったためである。
五輪の懸かる大事なゲームだから、ゲームをモノにしたいという気持ちもわかるし、その無理な要求に応えられる練習も積んできているはずだったが、あまりにもタフな5戦だった。多少プレータイムが短かった試合があった大神や高田や、他の選手も、目一杯な状態で頑張り続けた。そのツケが最終戦に来たのではないだろうか。
控えメンバーも主力に劣らないレベルのプレーヤーが多く、彼女らをうまく使って1ゲームを通しての戦略を駆使しなければならなかった。バスケは選手のパフォーマンスを生かした戦術を組み立てることができる素晴らしい競技なのだから。
2.吉田と大神のポジション
大神が素晴らしいポイントガード(以下PG)であることは間違いない。ただ、惜しむらくは故障上がりだった。疲労骨折から常人の倍以上のピッチで回復し、今大会に入っても故障の回復が進んだとは思えないが、プレー自体は上り調子だった。ペネトレイトもジャンプシュートも得意でシューティングガード(以下SG)もOK。
吉田も一流のガードで、やはりどちらでもこなせる。大神のチームメイトで後輩なので、大神がPGなのでSGを務めることが多い。ボールキープ力もあり、大神がベンチに下がった時や故障の時は、十二分にPGをこなせる。パス捌きは大神以上で、ボールに対する集中力も抜群なのでリバウンドも多い。
つまり、どちらもPGもSGもこなせ、局面によって臨機応変に対応できる。
しかし、今回は大神が故障上がり、相手チームは長身が多いという特殊な状況なので、大神はパス回しに苦労し、吉田はシュートに苦労していたようだ。
なので、今回は吉田がPGで大神がSGのポジションの方がチームが良く機能していた。
最終戦は、韓国戦で大神の調子が良かったため、大神中心(大神がPG)のオフェンスになってしまった。もちろん、大神の個人技(シュート)で局面を打開したことも多かったが、今回の特殊な状況(長身相手、故障明け、疲労)では、1対1を仕掛けながら他のプレーヤーの動きを把握し、パスを回す余裕はなくなっていた。また、チームメイトも大神に頼ってしまう気持ちが強く、チームオフェンスが停滞する場面が多くなってしまった。
吉田はPGの場合は、アシストパスが第一オプションで、チャンスがあれば自らシュートを討つタイプ。なので、チームメイトとしては吉田がPGの方が合わせやすく、チームオフェンスとしては機能していた。
また、吉田は今回シュートに自信を失っていたようなので、彼女をSG(シューター)のポジションにするのはマイナスであった。
この辺りをベンチが見極めて、指示を徹底して欲しかった。
3.タイムアウトが遅過ぎ
チェコ戦0-13、カナダ戦0-11と出だしで、いきなり大劣勢に立ってしまった。チェコ戦でもタイムアウトが遅れ、出だしのビハインドが響いて、内容では上回っていたが負い切れなかった。
カナダも長身チームなので、チェコ戦の二の舞にならないか心配したが、不安が的中してしまった。カナダのパワーに慣れずに押されることは想定できたので、あまり機能していなかった藤原をベテランで経験豊富な矢野に替えるか、スタメンを矢野にしてペースをつかむまで使うとかの策が欲しかった。それに、タイムアウトを取るのが遅過ぎた。
本当に素晴らしい戦いぶりだった。なので、余計に惜しい……