英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

将棋雑感 順位戦(B級)

2012-01-31 17:47:50 | 将棋
★B級1組
 B級1組は7勝3敗で深浦九段(順位3位)橋本七段(順位12位)、6勝4敗で木村八段(順位1位)山崎七段(順位6位)阿久津七段(順位13位)で続いている。
 松尾七段(5勝5敗、4位)行方八段(6勝5敗、5位)井上九段(6勝5敗、9位)にも可能性は残っているが、ほぼゼロに近い。
 順位が低い阿久津七段も2位に1.5ゲーム差があるので、昇級に届くのは難しい情勢。対橋本戦同様、山崎戦でも嫌がらせを見せて、トップ二人のどちらかの連敗と、木村九段が1敗するのを待つしかない。山崎七段も阿久津七段とほぼ同じ状況だ。
 木村八段は現在3番手であるが、最終局に深浦-橋本戦があるため(どちらかが4敗になる)、昇級は自力である。
 橋本七段は、2番手であるが、ほぼ木村八段と星勘定は横並びと見てよい。それどころか、次局が松尾七段、最終局が深浦九段なので、厳しい状況。
 現在トップの深浦九段は、次局の鈴木戦を落としても、まだ自力という有利な状況。と言っても、最終局が橋本七段なので、次局を勝って優位を保っておきたいところである。それに次局に勝った場合でも、木村八段、橋本七段も勝ち星を上げれば、最終局は重大な一局となり、予断は許さない。

 降級争いは、既に中村九段の降級が確定している。中村九段の中盤から終盤の独特な将棋の組み立ては流石であるが、最終盤で失速してしまうことが多く、昨季からB1維持は難しいと見ていた。
 もう一人の降級は、藤井九段(3勝7敗、順位2位)畠山鎮七段(4勝6敗、順位10位)中田八段(4勝6敗、順位8位)鈴木八段(4勝6敗、順位7位)の順に危ない状況だが、現段階では全く未確定。

★B級2組
 8勝0敗 広瀬七段(21位)
 6勝2敗 畠山(成)七段(8)飯塚七段(16)森下九段(23)
 5勝3敗 中川八段(3)北浜七段(4)島九段(5)
      戸辺六段(6)飯島七段(7)南九段(12)

 広瀬七段が星2つリードして、マジック1。このクラスでは頭ひとつ抜けている感があり、順位戦終盤に失速する傾向がある氏と言えども、昇級は堅い。
 問題は2番手争い。このクラスは星のつぶし合いが激しく、2敗者も3名しかいない。通常なら昇級は2敗までだが、今後も星のつぶし合いがありそうである。しかも、3敗者には順位上位がズラリと並んでいるので、昇級者は流動的。
 上位同士の組み合わせは、
9回戦が広瀬-南、畠山-北浜、飯塚-森下、
最終局が畠山-島、中川-飯島、戸辺-南
があり、まったく目が離せない(面白い)。
 この他、曲者(ごめんなさい)田村六段、野月七段との対局がある上位棋士も嫌なところだろう。9回戦で戸辺-田村、最終局に飯塚-田村、森下-野月がある。
 予想は難しいが、中川八段と予想。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする