英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『キイナ ~不可能犯罪捜査官』第7話「書き換えられた記憶!!」

2009-03-06 23:55:10 | ドラマ・映画
【あらすじ】(番組ホームページより)

 捜査一課・主任の津田(金田明夫)の愛妻・真美子(宮崎美子)が、殺人未遂の現行犯で逮捕された。真美子は、投資会社を経営する田所祐二(三上市朗)を待ち伏せし、鉄パイプで撲りつけたのだ。キイナ(菅野美穂)の取調べに対し、真美子はリゾート開発に絡む架空の投資話で田所に多額の金を騙しとられ、憎くて憎くて、殺さなきゃ自分がどうにかなってしまいそうだった。と供述した。一方、入院中の田所は、真美子には会った事も顔を見たこともない、騙した覚えもない、被害者は自分の方だ。と証言した。

 二人の供述がまったく食い違い、困惑する捜査一課、辛そうな津田を気遣うキイナたちだったが、雅(沢村一樹)は、津田に捜査からはずれるように指示した。取調べを進めると、真美子は田所に招待され沖縄に視察旅行に出かけたと供述。現地で偶然遭遇した交通事故や、その日によって違うはずの朝食のメニューなど正確に話した。ところが、津田と娘は、その日、真美子は間違いなく東京の自宅にいたと言う。

 ますます困惑するキイナとタケル(平岡祐太)は、津田の自宅を訪ねた。津田は、真美子が沖縄に行っていないと言い切るには理由があると言う。実は、真美子は飛行機恐怖症で飛行機に乗ることができない。だから、今、心療内科のカウンセリングを受けている最中だったのだ。キイナたちは早速、その担当医の桐島貴子(荻野目慶子)の元を訪ねる。そして、津田にはもうひとつ引っかかる事があった、事件の夜、家の電話がワンコールだけ、同じ間隔で3回鳴った気がすると言う、キイナはそれが何かの合図ではないかと思い――。

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 被害者田所に沖縄視察旅行へ連れて行かれたと真美子(宮崎美子)は供述するが、家族によると、その日は間違いなく真美子は東京の自宅に居たと言う。

 今回の不可能犯罪のポイントは、一人の人物が同時刻に東京と沖縄に存在したということ(それ自体は犯罪ではないけれど)。
 で、まず、キイナが考えたのは
①瞬間移動(テレポーテーション)
②ドッペルゲンガー
であるが、これは言ってみただけ。

 捜査を進めるうちに心療内科医に行き当たり、彼女が催眠で真美子の記憶を書き換え、さらに、操って殺人(未遂)を行わせたのではないかと推測する。
 しかし、催眠で殺人など倫理に反することはできないというのが通説らしい。で、今回の不可能犯罪のポイントは「催眠で殺人を行わせることができるか」

 キイナの出した結論は「可能」。強迫観念を植え付けて犯行に至らしめた過去の例を挙げる。

 今回は殺人を犯しそうもない妻の犯行、つじつまの合わない供述(記憶)など、不可思議な現象と、事件の当事者となった捜査一課・主任の津田の心境。さらに津田を中心に、ベッパンと一課の関係の変化していくことにあったようだ。
 いつも不自然に感じる一課のベッパンに対する邪険な扱いがなかったため、ストーリー展開に無理がなかった。(不可思議現象については突っ込みどころはあるが、目くじらを立てるほどのものでもなさそう)

 今回気になったのは、やはり催眠で倫理に反することをさせることができるかである。
 倫理観を考えると、信号無視をさせることはできないが、「信号機の赤は進め」という暗示を与えたらどうなるのだろう?
 泥棒や自殺は常識や舞台を勘違いさせることによって可能そうだが、流石に殺人はできないような気がする。強迫観念を植え付けても、普通の人間は留まるのではないだろうか。でも、このドラマのように恨みという感情、しかも、詐欺にあったことよりもっと大きな恨み、例えば、肉親が殺されたというような感情(記憶)を植え付けられたら、殺人行為に至るかもしれない。
コメント
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