goo blog サービス終了のお知らせ 

英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2024大相撲九州場所 雑感 “ゆるふん疑惑”他

2024-11-27 17:07:11 | スポーツ
「翔猿の“ゆるふん”疑惑 2023名古屋場所13日目 翔猿ー宇良」という記事を書いたが、今でもアクセスが割とある。“ゆるふん”という言葉が引っ掛かるのか、翔猿が人気がある故なのか……(ついでに、「伸びたまわし 照ノ富士-翔猿 2023大相撲名古屋場所3日目」へのリンクも張っておきます)


 今場所もいろいろ思うことが多かった場所だった。
 本当はきちんと書きたいが、ちょっと余裕がないので、簡単に。

まず、“ゆるふん”について
 翔猿については、最近、がっぷり四つになることが減ったので、以前ほどは目立たないが、まわしが緩めであるように感じている。
 で、その翔猿より、遥かにまわしが緩い棋士がいた……竜電だ。
 翔猿が“ゆるゆる”だとしたら、竜電は“ゆるゆるゆるゆる”である。
 ただし、相手のまわしの掴み方で ”一枚まわし”になるかどうかが分かれる。つまり、指がまわし1枚だけに引っかかる所謂 ”一枚まわし”だと、まわしが伸びてしまう可能性が高くなる。なので、《まわしが緩い》と断定するのは早計かもしれない。しかし、もともとまわしが緩くなければ、”一枚まわし”にはなりにくい。とにかく、竜電の相手力士は伸びたまわしを掴んでいるシーンが多かった。
 竜電は相撲の取り口は外連味(けれんみ)は少なく、正攻法な相撲である。
 阿武剋も錦富士もまわしが緩いように見えた(阿武剋も錦富士も相撲は正攻法)。ただし、偶然かもしれない。

阿炎の相撲は嫌い
 今場所は、突き押しの力が強く、好成績だった。
 “好き嫌い”という感情に動かされて、記事に書いて発信してしまうのはダメだと思うが、見逃してください。
 詳しくは「2023大相撲秋場所 雑感」の阿炎の項で書いているが、この力士、《隙あらば引き技を出そう》と考えているように思う。突き押しだけで相手を土俵の外に突き出してしまう相撲も多いが、それ故、引き技も効果的で、よく決まる。さらに、最初から変化するつもりのように見える相撲も多い。今場所の尊富士戦がそうだった。好勝負が期待された一番だっただけに、呆気なく勝負がついたあとの会場はざわついた。せっかく料金を払って足を運んで観に来ているのだから、観客は不満の声を上げても良いと思う

40歳玉鷲 健在!
 通算連続出場回数など記録更新中。優勝2回も凄いが、幕内の地位を11年以上も連続して維持しているのは特筆すべきである。九州場所中に40歳になったが、8勝7敗で勝ち越し、健在!

琴櫻と豊昇龍が13勝1敗同士で、千秋楽相星決戦
 大関陣が充実し、面白い場所だった。

琴櫻……穏やかな顔つきで淡々と仕切っているが、制限時間になり最後の仕切りに向かう時、表情が一変する。まるで、”大魔神”!(←分からない人はスルーしてください)
    《腰が重い》《柔らかい》《腕力(かいなぢから)が強い》《投げるつける(まわす)》
豊昇龍…眼光が鋭く、怖い 
    《反射神経が非常に良い》《腕力(わんりょく)がある》《投げ飛ばす》

 決戦は激しい突き合い。両力士とも”諸手(もろて)突き”。両手で5回ほど同時に手で押し合った後、豊昇龍が右上手を掴みに行く。
 朝青龍はうまくまわしを掴むと同時に、やや強引に上手投げ。強引とは言え、豊昇龍の投げは強力、並の力士なら身体が浮いて、体勢を崩すが、琴櫻は腰が重く、足さばきで身体を回すのみで崩れない。
 奈緒も投げを打とうと豊昇龍が足に力を入れるが、そこで足が滑り、バッタリと前に手を付いてしまう。
 あっけない幕切れだった。
 足が滑って自滅という形だが、強い力を込めたのに琴櫻が動じなかったことにより、作用反作用でその力が豊昇龍に跳ね返り、足を滑らせたと見る。
 琴櫻の腰の重さと体捌きのうまさが勝因

新大関・大の里 失速
 新大関の大の里も序盤は快調で、強さを感じた。
 しかし、中盤過ぎから土俵際で逆転される相撲が相次ぎ、9勝6敗に終わった。
 やはり、注目された分、余計な力が入ってしまい、負けたことにより、焦ってしまったのだろう。
 精神的にも体力的にも消耗していたのかもしれない。これまでと違い、土俵際でふわふわした感じだった。

好成績力士
若元春(小結)    10勝5敗
若隆景(前頭二枚目) 10勝5敗 技能賞
阿炎(前頭三枚目)  11勝4敗 殊勲賞
隆の勝(前頭六枚目) 11勝4敗 敢闘賞
豪ノ山(前頭八枚目) 11勝4敗
千代翔馬(前頭14枚目)11勝4敗
尊富士(前頭16枚目) 10勝5敗
 豪ノ山の突進力が見事だった。《とにかく前に出る》という気持ちが賞賛に値する。三賞が当たらなかったのは残念。
 私の好きな大栄翔も見習うべきだと思う。突こうとする気持ちは強いが、それが先走って上半身だけで押そうとして、足がついていかない。よって、全身力も弱く、はたかれることも多い。足を前に出し、相手との距離をなくして押せばいいと思うが……ごめんなさい、素人の“知ったかぶり”です。
 高安も良い体勢になってから、大事を取り過ぎ。豪ノ里を見習って、とにかく、押してほしい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立ち合いについて……2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-阿炎

2024-11-17 11:40:10 | スポーツ
最近の大相撲は立ち合いが長い。
蹲踞から立ち上がり、再び前かがみのクラウチング姿勢から、仕切り線に拳を置いて、前に突進する》までが長いのだ。
 立ち上がってから、なかなか腰を割らず立ち合い準備態勢(クラウチング)に入らない力士、クラウチングになってから仕切り線に拳を下ろそうとしない力士などタイプは分かれる・
※蹲踞(そんきょ)……膝を折り、爪先立ちで腰を落とした状態。神道や武道における“終始の礼”

 豊昇龍は腰を割るまでが非常に長い。
 対する阿炎の立ち合いのタイプは分からない。
 相撲のタイプは、もろ手突きからの突く力や射程距離が長い。その突きをこらえようとする相手の動きに応じて、隙あらば引き技を決めようとする。土俵際もしぶとく、逆転勝ちも多い。

 阿炎は早めに腰を割りいつでも立ち合える体勢。豊昇龍は立ったままなかなか腰を落とさない。
 ようやく腰を下ろし、クラウチング姿勢に入いり、両こぶしを仕切り線に下ろそうとし、拳が仕切り線の付近まで下りた時には、阿炎は拳を仕切り線に付けていた。
 豊昇龍が拳がさらに仕切り線に近づけた時、阿炎は既に立ち上がっていた。
 豊昇龍が拳を仕切り線に付け立ち上がろうとした直後には、阿炎の一の突きが朝青龍に入り、朝青龍はのけぞる。のけぞりながらも、その圧力を跳ね返そうと上半身に前進の力を加えた時、阿炎のはたき込み。
 そのタイミングがぴったりはまり、豊昇龍はバッタリ手をついてしまった。

 朝青龍の仕切りが遅いのが原因だが、阿炎の立ち合いはフライングであろう。
 解説者は、「豊昇龍(阿炎も)手をつけて立ち合っているので、相撲は成立している」と述べていたが、立ち合いは、仕切り線に拳を付けて呼吸(タイミング)を合わせるのが本来なので、不成立であるはず。
 勝利者インタビューで「先手を取ることを心がけていた」という。合わせる気持ちより、先手を取る意識だったようだ。


 とは言え、豊昇龍の仕切りが遅いのが敗因ではある。

 昨日(7日目)は、美ノ海-琴勝峰、大栄翔-平戸海は大熱戦だった。
 三日目の阿武剋-獅司も大熱戦だった。

 今場所は大関(豊昇龍・6勝1敗、琴桜・6勝1敗、大の里・5勝2敗)が強く、下位ではあるが阿武剋・6勝1敗も相撲内容が良い。隆の勝・6勝1敗も好調で、地力のある若元春・4勝3敗、若隆景・4勝3敗、阿炎・5勝2敗、熱海富士・4勝3敗も元気、翔猿・5勝2敗、宇良・2勝5敗も油断ができない。豪ノ山・5勝2敗の突進力も侮れず、尊富士・5勝2敗も星を伸ばしてきそう。
 個人的には大栄翔・4勝3敗、高安・3勝4敗、錦木・1勝6敗を応援している。
 昨日40歳の誕生日だった玉鷲も健在、4勝3敗。

【7日目を終えて】
6勝1敗……豊昇龍、琴桜、隆の勝、阿武剋
5勝2敗……大の里、阿炎、翔猿、御嶽海、豪ノ山、宝富士、湘南乃海、尊富士
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

これは“勇み足”なのか?……2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-熱海富士

2024-11-15 21:48:25 | スポーツ
2024大相撲九州場所6日目 豊昇龍-熱海富士
 熱海富士が左腕で豊昇龍の右腕を抱え、左手は“のど輪”で突き上げてのけぞらす。そのまま、一気に豊昇龍を突き出した……に見えたが、行事軍配は豊昇龍に。
 確かに、俵を踏み越した熱海富士の左足のつま先が、土俵外の砂を散らしていたようにも見えた。ただし、豊昇龍は土俵の外に飛び出していた。
 一瞬のことなので、熱海富士がどのタイミングで踏み越したのかは分からない……

 スロー映像が再生される。
 のど輪で突き上げ、豊昇龍を土俵の外に突き出す熱海富士。
 土俵の外に飛び出すのを免れようと、必死に熱海富士の腕にしがみつく豊昇龍。
 そして、豊昇龍が土俵下に足が付くより先に、僅かに早く熱海富士のつま先が土俵の砂を掃いた。
 おそらく、1/30秒か2/30秒ぐらいの差だった。

 両力士の背中越しから、豊昇龍の身体が飛び出すの見ながら、土俵外の砂が履かれたのを視認し、その後先を判断した行事の目はまさにプロである……とは言える。

しかし、相撲には“死に体”という概念がある。
 “死に体”とは、相手力士が力を加えず放っておいても、土俵に倒れる、または、土俵の外に飛び出す体勢を言う。

 
 相手に突かれて、土俵を割る場合、ある程度上半身が俵の外側に傾いた時点で、大概、“死に体”状態になる。相手と接触点がなければ(相手の身体を掴んでいなければ)、そのまま、土俵外に倒れる(足を着く)のを待つだけになる。
 で、その時に、《相手より先に土俵の外に足を着かなければよい》と思い切り、高く(遠く)ジャンプし、《相手力士が推す勢いで土俵を飛び出すのを期待する》手法が成り立つのでは?などと、子どもの時に考えたことがある。
 でも、心配は無用だった。……“死に体”の概念は、それを否定しているのだ。

 この一番の場合、豊昇龍が“死に体”なのか?
 見た目は“死に体”に近いのだが、豊昇龍は熱海富士の腕を掴んでいて(しがみついていて)、それを手繰って、土俵内に留まることが不可能ではない……かもしれない。

 ちょっと、見づらい画像で申し訳ないけれど……(▶の再生マークがありますが、再生されません)

 これが、熱海富士が豊昇龍を突き出そうと、決めに行ったところ。ところが、足を踏み出し過ぎて、左足が俵を踏み越そうとしてしまった。熱海富士もそれに気づき、つま先を浮かせようとした瞬間である。それが功を奏し、この瞬間ではセーフ。

(▶の再生マークがありますが、再生されません) 

 その1/30秒か2/30秒後の画像。
 熱海富士のつま先が接地しているように見える。
 この時、豊昇龍は土俵の外には着地していない。
 
 問題なのは、“死に体”かどうか?
 私には、最初の画像は完全には“死に体”とは言えないが、次の画像では“死に体”に限りなく近い。

 最近の相撲の勝負の判定は、“死に体”よりも“身体の部位の接地”を重視している傾向があり、この相撲に限らず、昔なら間違いなく勝っている方が負けと判定されることが多い。
 今回の豊昇龍は、“執念”とも考えられるが、《往生際が悪い》ようにも思える。



 先ほど述べた、“土俵外に大きくジャンプ術”の他に、吊り上げられてそのまま土俵の外に持っていかれるのを防ぐため、”両足を相手の足に絡めて絶対落ちない術”が考えられる。(昔、子ども相撲で時折見かけた)
 この場合、完全に吊り上げた状態で自分の足を土俵の外に出せば、「吊り出し」の勝ちが認められる。
 今回の相撲は、そんな術を思い出してしまった。

 最近(先場所か先々場所)でもそんな相撲があったような気がする。
 もっと、相撲の流れを重視してもいいように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

JLPGAツアーの危機

2024-11-04 20:29:09 | スポーツ
【2024年メルセデスランキング(11月3日現在)】
1 竹田 麗央  3,504.30pt 8勝 21歳
2 山下 美夢有 2,732.78pt 1勝 23歳
3 岩井 明愛  2,358.06pt 3勝 22歳
4 小祝 さくら 2,112.59pt 2勝 26歳
5 岩井 千怜  2,035.45pt 3勝 22歳
6 桑木 志帆  1,582.77pt 2勝 21歳
7 河本 結*  1,565.79pt 1勝 26歳
8 古江 彩佳※ 1,534.53pt    24歳
9 佐久間 朱莉 1,476.01pt    21歳
10 川﨑 春花  1,395.09pt 3勝 21歳
11 高橋 彩華  1,164.37pt    26歳
12 藤田 さいき 1,152.31pt    38歳
13 鈴木 愛   1,089.35pt 2勝 30歳
14 天本 ハルカ 1,056.95pt 1勝 26歳
15 尾関 彩美悠 1,035.68pt    21歳
16 安田 祐香   939.66pt 1勝 23歳
17 申 ジエ    889.48pt    36歳
18 吉本 ひかる  861.27pt    25歳
19 イ ミニョン  810.95pt 1勝 32歳
20 青木 瀬令奈  775.43pt    31歳
※古江は今年から米国が主だが、日本には7大会参加
*河本は米国ツアー経験者
青字は来年より米国ツアー参戦を表明(米ツアー予選会を突破する必要あり)

 竹田はTOTO ジャパンクラシック(米国ツアーを兼ねる)に優勝した為、予選免除で参戦が確定。
 来季米国女子ツアー参戦(予選会出場)を表明しているのは、上記ランキング(青字)の山下(今季2位)、岩井姉(3位)、岩井妹(5位)がいる。
 さらに、原英莉花(24位、ツアー通算5勝:メジャー3勝を含む)、神谷そら(41位)が予選会に出場する。また、今年度米ツアー参戦しているが、シード権は微妙の吉田優利も(シードを得られない場合は)予選会出場。米国下部ツアーに参戦している馬場咲希も予選会参加。TOTO ジャパンクラシックの2日目までトップだった脇元華も挑戦の意欲を見せている。

 現在、既に米国女子ツアーに参戦しているのは、
畑岡奈紗…2017年よりJLPGAに所属せず参戦
渋野日向子…19年に全英女子オープンで優勝
笹生優花…21年の全米女子オープン優勝(プロ1年目途中から米ツアー参戦)、
 さらに近年は
古江彩佳…昨年から米ツアー参戦、メジャー大会のエビアン優勝、2020-21メルセデスランク1位(賞金女王は稲見萌寧)
西郷真央…昨年から本格米ツアー参戦、22年日本ランキング2位)
勝みなみ…昨年から米ツアー参戦、22年日本ランキング4位
西村優菜(昨年から米ツアー参戦、22年日本ランキング5位)。
 さらに
稲見萌寧…2023TOTO ジャパンクラシック優勝(2年間のツアー出場権獲得)も米女子シード権を保有。稲見も最近は不振だが、2020-21賞金女王(この年度まではメルセデスランキングより獲得賞金額がランキング対象となった)、東京五輪・銀メダルなどJLPGAを代表する選手だ。

参考データとして
《2023年度ランキング》
1 山下 美夢有 5勝  11菅沼 菜々  2勝
2 申 ジエ   2勝  12青木 瀬令奈 2勝
3 岩井 明愛  3勝  13穴井 詩   2勝
4 小祝 さくら 1勝  14西郷 真央  1勝
5 櫻井 心那  4勝  15ペ ソンウ
6 岩井 千怜  2勝  16稲見 萌寧  1勝
7 吉田 優利  1勝  17上田 桃子
8 川岸 史果  1勝  18菊地 絵理香 1勝
9 鈴木 愛   1勝  19神谷 そら  2勝
10桑木 志帆      20蛭田 みな美 1勝

《今年度ランキング21~27位》
21 森田 遥 (28歳)2023年 21位 (ツアー2勝)
22 大里 桃子(26歳)2023年 86位 (ツアー3勝)
23 ペ ソンウ(30歳)2023年 15位 (ツアー2勝)
24 原 英莉花(25歳)2023年 24位 (ツアー5勝)
25 蛭田みな美(27歳)2023年 20位 (ツアー1勝)
26 櫻井 心那(20歳)2023年 5位 (ツアー4勝)
27 穴井 詩 (36歳)2023年 13位 (ツアー5勝)


 米女子ツアーの予選会の結果はまだ分からないが、もし、挑戦したゴルファーたちがすべて合格すると、来年のJLPGAツアーは寂しい限りである
 小祝(4位)、河本(7位)、川﨑(10位)、藤田(12位)、鈴木(13位)、青木(20位)らがいるとは言え、今期のランク1~5位のうち、小祝を除く4名が抜けてしまう(これまでにも、上記の上位者たちが抜けている)。
 ランク21以下では、森田遥(21位)、穴井詩(27位)、菊池絵理香(40位)、ささきしょうこ(38位)、渡邉彩香(43位)、柏原明日架(44位)、上田桃子(45位)など……
 若手では佐久間朱莉(21歳、ランク9位、23年27位)、櫻井心那(20歳、26位、23年5位、優勝4回)、佐藤心結(21歳、53位、スタンレーレディスホンダ優勝)に期待がかかる。


 プロ野球も大谷フィーバーで、日本シリーズが目立たなかったし……
 《やはり、世界で米国に挑戦したい》という気持ちは当然であるが……
 竹田麗央のポテンシャルは、笹生優花以上だと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感(終) その20 酷な明暗とか、いろいろ…

2024-09-30 10:47:17 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」「その18」「その19」

(パリ五輪関係記事は、一応、今回で最後です。長々とお付き合いいただき、ありがとうございました)
酷な状況
 メダルを獲ったことは讃えるに値すると思う。
 選手本人、家族、コーチやチーム関係者や競技団体の喜びも大きいと思う。
 ファンや世間も、一緒に喜び、讃えるのも同意する。

 メダル獲得がすべてではなく、初戦や予選、準々決勝で敗退しても、自分の最高のパフォーマンスが発揮されたのなら、悔しさは当然あるにしても、達成感はあるだろう。

 でも、同じ競技の選手たちが同じ便で帰国し、関係者やマスコミやファンたちの前を通るシーンを見るのは、複雑な気持ちになる。
 金メダルを目標にしていたのに叶わず銅メダルに終わった選手は、悔しい思いはあるにせよ、ファンやマスコミからは讃えられる。
 もちろん、残念な結果に終わった選手にも讃えるファンの声もあると思うが、メダルを讃える声が大多数の中を通り過ぎるのは、酷だなあと。

その他いろいろ
・ハイライト番組で、フェンシングで日本の女子選手が決めるたびに雄叫び(奇声)を上げていたが、許される行為なのか?
 奇声・雄叫びについては、多競技でも気になる。特に卓球(バドミントンも種目、国によって)

・フランス語と日本語は相性が良いのか、フランス語の日本人選手の名前コールは、違和感が少なかった
・NHKのBSが1chだけになってしまったので(4K放送は除く)、ch切り替えが頻繁で鬱陶しかった。サブチャンネルの画像は解像度が低いし。(どこかの記事で不平を書きましたが、もう一度)
・メダルをかじるパフォーマンスは、何か…嫌(カメラマンやディレクターが求めるのかもしれないが)

 他にもあったと思いますが、今は思いつきません。

……では、4年後、また。(このブログが存続しているかは、不明…)
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感 その19 パリ五輪のベストゲーム⑤

2024-09-29 19:19:32 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」「その18」

(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
 でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)


 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 女子決勝戦 アメリカーフランス戦
 バスケットボールは女子決勝も米仏の対決となった。

 第1Q、両チームとも厳しいディフェンスで簡単にシュートまで持っていけない。アメリカはポテンシャルも高く経験も豊富(全員が五輪か世界選手権の金メダル保持者)だが、フランスも技術や運動ポテンシャルも身長も引けを取らない。ダブルチームを仕掛けなくても1対1で守れる。アメリカにとっても、こういうチームと対戦するのはあまりない。(フランスにも同様なことが言える)
 そういう状態のうえ、ディフェンスが厳しいので、そのディフェンスをかいくぐってシュートに持っていく時点で目いっぱいの状態となり、シュートの確率が悪かった。フランスは相手プレーヤーをファールしないと止められないことが多いのが気になったが、フランスのチェックが厳しいためかアメリカはターンオーバーが目立った。6分以上経過して、アメリカ6-5フランスとロースコア。
 それでも、アメリカはフリースローで得点を重ね(7点)、さらに終盤に投入したグライナー(203cm)の4得点で、第1Qはアメリカ15-9フランスのアメリカが6点リードして終えた。

  第2Q、アメリカは最初2点取ったものの、オフェンスが雑でパスミスなどターンオーバーを連発。シュートまで行っても単独オフェンスが多く、点が入らない。
 フランスもシュートやパスのミスは多いが、パスをしつこく繋いだり、オフェンスリバウンドを頑張ったりと、チームオフェンスの意識が見られた。ロースコアペースは変わらないが、残り約7分で、アメリカ17-16フランスとほぼ追いつた。
 この後、一進一退が続いたが、残り2分47秒で、フランスが24秒オーバータイム寸前、ハーフライン付近でパスを受けたマリヌ・フォートゥーが苦し紛れに放ったシュートがネットに沈み、23-23の同点に。会場は大盛り上がり。
 この後、フランスが2点追加して、アメリカ23-25フランスで前半終了かと思われたが、終了間際、ナフィーサ・コリアーがリバウンドボールをねじ込むブザービーターで、25-25の同点に持ち込んだ

 アメリカは第1Q終盤活躍したグライナーが第2Qも引き続きコートに入ったが、アメリカオフェンスが単独プレーが多く、グライナーは機能せず、約3分間でベンチに下がった。(ディフェンスでもフランスのスピードに対応できないこともあった)

 第3Qに入っても。アメリカは1対1オフェンス志向のプレーが目立ち、ターンオーバーを繰り返す。一方のフランスはチームオフェンスを意識、シュートセレクトもよく、3Pシュート2本を含む得点で、第3Qに入っての2分40秒弱で10ー0と走りアメリカ25-35フランスと10点のリードを奪う
 ここで、アメリカも反省。チームオフェンスを意識し、プラムが3Pシュートを決めるなど2点差に詰め寄る。フランスにとって不運だったのは、速攻のドリブルシュートに行ったマリーヌ・ジョアネスが相手ディフェンダーのチェックしに行った腕が、顔面に当たり(腕かサポーターが目に入ったのかもしれない:ノーファール)、一時プレー不能状態に陥り、3Pシュートを打つプラムが完全オープンになってしまったこと。これでアメリカ33-35フランス(第3Q残り5:33)
 この後、アメリカ35-40フランスとリードを広げるが(残り4:46)、アメリカはエースのウィルソンがブロックショット、リバウンドなど攻守に活躍し、アメリカ43-40フランスと逆転(残り1:36)第3Qはアメリカ45-43フランスのアメリカ2点リードで終了。

第4Q
 最初の1分30秒は、互いに動きが硬く、ターンオーバーやシュートミスが続く。
 ゲームが動いたのは、マリエム・バディアヌの柔らかいタッチのジャンプシュート。アメリカ45-45フランス
 この後、互いにファールを貰ってのフリースローを2本ずつ決めて、アメリカ47-47フランス(残り7:46)
 この次のアメリカのオフェンスは、トラベリングのターンオーバー。少し前のオフェンスでもパスの出しどころがなくて困っていた。アメリカが苦しんでいる。
 これに対しフランスは、コーナーで完全フリーとなったアヤイが3Pシュート。惜しくもリングに弾かれたが、完全にフランスペースだ。しかし、ここで悪い流れを押しとどめたのが、エースのウィルソン。相手のマークがついた状態でパスを受けたが、ドリブル後フェードアウトのジャンプシュートを決める。アメリカ49-47フランス(残り6:39)
 フランスもアヤイがファールを貰い、フリースローを2本とも決めアメリカ49-49フランス(残り6:18)
 アメリカのシュートが外れた後、ゴール下でパスを受けたマリエム・バディアヌがシュートをねじ込み、アメリカ49-51フランス(残り5:30)、逆転!
 ここで、アメリカはウイルソンがリングにアタック(ドライブシュート)。ファールを貰いフリースロー2本を決め、アメリカ51-51フランス(残り5:15)
 今度は、残り5:04でマリヌ・フォトゥクスがファールを貰いフリースローを2本決め、再びリード(アメリカ51-53フランス)
 残り4:35、コパーが相手ディフェンダーの身体にぶつかりながらシュート。外れたが、ファールを貰い、フリースロー2点。アメリカ53-53フランス、同点
 さらに、相手オフェンスを凌いだ後、コパーがドライブシュート!アメリカ55-53フランス、アメリカ逆転!
 すると、ウイリアムズがリングに直進ドライブシュートを返し、アメリカ55-55フランス、同点!(残り4:00)
 残り3:45、ファールを受けたスチュアートがフリースロー1本決め(1本外す)、アメリカ56-55フランス
 残り3:24、フランスの3Pシュートが外れ、リバウンドがアウト・オブ・バウンド。アメリカ選手が最後に触れたように見えて、フランスベンチもビデオ判定を求めるジェスチャーをしたが、なぜかそのまま続行。
 残り3:09、ウィルソンのジャンプシュートが撥ねて、ボード最頂部に当たった後、リングに吸い込まれるというラッキー。アメリカ58-55フランス。アメリカ、3点リード。
 フランスのオフェンス。オフェンスリバウンドを取り、3Pシュートを放つも外れ、アメリカ・スチュアートがリバウンドを取るが、フランスが駆け寄りボールを掴む。執念のジャンプボールシチュエーションでフランスボールに。
 スローインの際のポジション争いで、4ファールだったヤングがプッシングのファールを取られ、ファールアウト(退場)。残り2:34。
 これ、リプレイで見ると、気の毒。ヤングの背後にいたフランス選手に押されて、前へ弾き飛ばされたヤングが、フランスのウイリアムズにぶつかってしまったのだ。このパターン、残り5:04のファールの時もそうだった。
 ウイリアムズがフリースローを2本決め、アメリカ58-57フランス(残2:34)
 残り2:19、アメリカ、プラムがリングにドライブ。ファールを貰い、2本とも沈める(アメリカ60-57フランス)。
 《シュートに持ち込んでファールを貰い、フリースローで得点する》というのが、第4Q中盤からのアメリカの戦術か。これに対し、解説の矢野氏は、「チームオフェンスで気持ちよく得点をした方が、士気が上がる」と批判的だったが、難しいところだ。《ファールをもらいフリースロー》というのは確実性の高い戦術である。うまくいけば3点プレーになる。
 お互い、オフェンスを失敗し、フランス・ウイリアムズがロングシュート(2点)を決める。アメリカ60-59フランス(残1:32)。1点差!
 残り1:19、コパーがスクリーンプレーを利用しドライブシュートをねじ込み、アメリカ62-59フランス(残1:19)
 残り55秒、ウイリアムズの放った3Pシュートはエアボール。3点リードのアメリカがボール保持で残り55秒。フランスは苦しくなった。
 アメリカのオフェンス、エースのウィルソンにボールを託し、1対1を仕掛ける。しかし、ここで、まさかのトラベリング。マークしたマリエム・バディアヌがうまく体を寄せて、ドライブコースをなくしたのだ。
 残り、41秒。これで、わからなくなった。
 フランスのオフェンス。アメリカの厳しいディフェンスでオフェンスが膠着。24秒オーバータイム目前で苦し紛れにシュートを放つがシュートブロックされてしまう。ここで、フランスはファールゲームでる。チャンスを待つしかない。残り17秒、時間を消費したうえ、点差を詰められず、攻撃権はアメリカ……厳しい状況だ。
 アメリカ、ウイルソン、フリースローを1本決め(1本外す)、アメリカ63-59フランス(残17秒)
 残り13.5秒でマリーヌ・ジョアネスがファールを受け、フリースロー2本決め、アメリカ63-61フランス(残13.5秒)
 フランス、ファールゲームに出る。プラムが2本ともフリースローを決め、アメリカ65-61フランス(残11.5秒)
 フランスのオフェンス。エンドラインからのスローインなので、ボールを受けたウイリアムズがフロントコートに持ち込むまで3秒ほどかかってしまう。さらに、ウイリアムズが3Pライン1.5m手前までドリブルで持ち込み、すぐさま3Pシュート!。これが決まり、アメリカ65-64フランス(残4.9秒)。あきらめない。
 アメリカ、スローインに急いでファール。残り、3.8秒。
 コパーがフリースローを2本とも決め、アメリカ67-64フランス(残り3.8秒)
 フランス、自陣でスローインを受けたジョアネスが相手陣に駆け込むウイリアムズにパス(残り2.9秒)。ウイリアムズは3Pライン手前で軽くジャンプ(残り2.0秒)して、パスを手にしつつシュート態勢を整えつつ着地(残り1.6秒)。着地するや否やジャンプシュート(残り1.3秒)
 ………ボールはボードに当たり、バウンドしてリングに吸い込まれた(残り0.1秒)
 しかし、……しかし、無情にもウイリアムズの足は3Pラインを踏み越えていた!

 アメリカ67-66フランス
 1点、届かなかった………

両エースが凄かった
アメリカ
 ウィルソン……21得点 13リバウンド(OR 5 DR 8) 1スティール 4ブロックショット
 コパーもいい活躍をした 12得点 5リバウンド(OR 1 DR 4) 2アシスト 2スティール
 プラム…12得点 4アシスト
 スチュアート…8得点 4アシスト 3リバウンド(OR 1 DR 2) 2スティール
 アヤイ……9得点 2アシスト 1スティール
 コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィルソンは攻守に大活躍

フランス
 ウィリアムズ……19得点 7リバウンド(OR 6 DR 1) 2アシスト 3スティール
 アヤイ…9得点 4アシスト 2リバウンド(OR 1 DR 1) 2アシスト 1スティール
 ジョアンヌ…9得点 
 バディアヌ…8得点 6リバウンド(OR 2 DR 4) 3アシスト 2スティール
 コリア―…7得点 11リバウンド(OR 5 DR 6)
ウィリアムズの第4Q終盤は感動モノだった。
 厳しい場面でのジャンプシュート、オフェンスリバウンド。ファールゲームの為、しっかりファールする……最後の2本のロングシュートは素晴らしかった


 ”ベストゲーム”として5ゲーム、ご紹介したが、“一番”を挙げるとしたら、間違いなくこのゲームだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感 その18 パリ五輪のベストゲーム④

2024-09-27 20:10:12 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」「その17」

(もう閉幕してから、50日近くも経っているのに……
 でも、書いてしまわないと、落ち着いて他の記事が書けないんです)


 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
バスケットボール 男子決勝戦 アメリカーフランス戦
 フランスだが……日本が勝利寸前(将棋評価値で言うと99%)まで追いつめたチームと同一チームなのか?
 ………本当に強い!


 ウェンバンヤマヤブセレを中心に、個々の選手がアメリカの選手と引けを取らないポテンシャルとプレーで、《やられたらやり返す》といった感じで、互角に渡り合った。
 ウェンバンヤマは222cmの高さに加え、速さと巧さを兼ね備えたスーパープレーを連発。NHKのNBA中継が2015-16シーズンを最後に終了してしまったので、最近のNBAについてはホントに疎い私は、本当に驚いた。
 ヤブセレ(ヤブゼルとも表記される)はパワーと気迫にあふれ、彼が得点すると会場が一気に盛り上がった。

 
 それでも、アメリカは“ビッグ・スリー”(←私が勝手に命名?、後述)の他にも、アンソニー・デービス、ブッカー、アンソニー・エドワーズなど強力な布陣で、やや押し気味で得点もリードしていった。
 第3Q開始3分3秒には、61-47と14点差をつけた時には、“勝負あり”と思われたが、そこからフランスが逆襲。第3Q終了時には72-66と6点差に詰めた。
 さらに、第4Qには、試合終了残り約3分で3点差に詰め寄り(82-79)、もう勝利がどちらに転がっても不思議ではない雰囲気になった。
 そこから……そこから、試合を決めたのがスティフィン・カリー
 まず、3Pシュートを決め6点差とし、フランスの反撃ムードに水を差す。
 さらに、アメリカはファールを貰ったデュラントがフリースローを2本沈め、8点差に。フランスも2点返し、87ー81とする。
 ここからが凄かった。
 3Pライン付近でボールを貰ったカリーが、ドリブルで中に切り込むと見せかけて、ステップバックして3Pライン外に戻る。カリーの3Pを防ごうとマーク(チェック)に来たフランスディフェンダーをシュートフェイクでかわした後、悠々3Pシュートを放ち、ネットに沈める。(90-81)
 フランスも3Pシュートを決め返し、90-84と追いすがったが……。
 ブッカーがリング付近に切り込んだところから、外郭にいたカリーにパス。パスをもらったテリーは、ここでもシュートフェイクでディフェンダーをかわして、3Pシュート。“24秒バイオレーション”ギリギリだった。そのバイオレーションブザーが鳴り終わったところで、ボールがネットに吸い込まれた(24秒バイオレーションは、シュートが入るところではなく、ボールが手を離れたところが判定基準となる)
 フランスもウェンバンヤマが3Pシュートを決め、93-87とあきらめない。
 ところが、ここでまたもや、テリーが2人のディフェンダーのマークを受けながらも、放り投げるようにシュートを放つ。なんと、これが入り(3Pシュート)、96-87!
 結局、98-87でアメリカの勝利。
 最後は、カリーのショータイムを見るかのようだった。

 上記で“ビッグ・スリー”と記したが、残る二人はレブロン・ジェームズケビン・デュラント
 当然このふたりも、チームの核として活躍し(デュラントは完調ではなかったように見えた)、このゲームではレブロン14得点、デュラント15得点(カリー24点、ブッカー15点、アンソニー・エドワーズ8点、アンソニー・デービス8点)
 フランスはウェンバンヤマ26点、ヤブゼル20点、ナンド・ドコロ12点だった。

 この“ビッグスリー”は私がNBA視聴の最後のシーズンの2015-16シーズンでも、NBAのスーパースターとして活躍していたが、今もこうやって輝いている。……すごい!そして、うれしい!

 この第4Qで印象に残るシーンがある。
 デュラントがファールを受け、フリースローを2本決め87ー81とした場面があったが、このファールディフェンス側のデュラントがファールを受けたが、既にフランスはチームファールが5つになっていて、シュートモーションでなくてもフリースローが与えられた。自陣(バックコート)でファールを受けたデュラントが尻を付いていたのを、カリーがデュラントの手を引っ張り起こした後、敵陣(フロントコートに二人で歩き始めた。その時、デュラントが、後方からカリーの後頭部を小突いた。かなり強く小突いたように見えた。“ど突く”と表現して良いほどだった。
 カリーの方は引っ張り上げる時、何も言っていなかったように見えたので、カリーの行為に対して腹を立てたとは思えない。

 想像になるが……「全部3Pシュートを決めろ」と活を入れたのではないだろうか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感 その17 パリ五輪のベストゲーム③

2024-09-07 14:44:10 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」「その16」

 “ベストゲーム”と題しているのに、何試合も挙げるのはおかしい気はしますが……
【「その16」や本記事は、公式サイトの“プレイ・バイ・プレー(1得点ごとのプレイ内容)”と私の記憶で書いているので、不正確です。本来なら、録画を見直して書くべきなのですが…】

バレーボール 女子3位決定戦 ブラジルートルコ戦
 もちろん、チーム力の戦いであるが、やはり“ガビvsバルガス”のエース対決が焦点。
 ガビ(ブラジル)は、日本の古賀と同じ身長180cmとエースとしては小柄。しかし、瞬時の反応、対応判断が素晴らしく、スパイクの打ち分けが的確。
 バルガス(トルコ)は、スパイクの威力は現在最強。
 対照的なエースだ。
 第1セットは、ブラジルは出だし0ー3とリードされたものの、ロザマリアが快調にスパイクを決め8-4と逆転。トルコ・バルガス、ブラジル・ガビなどの強打の応酬。連続ポイントが多いセットだったが、12-12からは一進一退の得点経過で19-20と終盤へ。ここで、タイーザ2点、ガビ1点とブロックを決めたのが大きく、25-21でブラジルが抜け出した(バルガスが2度止められた)。
 第2セットは更に白熱。ブラジル4ー0トルコから、トルコが3本ブロックを決めて4-5と逆転。その後も12-16、15-19とトルコがリードするが、ここからが日がスパイク2本、ブロック1本決めて、流れを引き戻し、20-20でセット終盤に。この後も一進一退で進んだが、トルコ・エルデンのブロックが決まり、23-24とトルコがセットポイントを握る。しかし、ここでサーブミス、スパイクミスが続いたのが響き、最後はガビにスパイクを決められて、ブラジル27-25トルコで第2セットも失う。
 第3セットは、序盤は若干ブラジルペースだったが、中盤は拮抗状態となり15-15。
 ここから、ジェベジオールが連続サービスエース。その後も、ジェベジオールやバルガスのスパイクなどで、ブラジル16-19トルコ、17-21、20-24とリードし、最後ブラジルの粘りにあったものの、22-25でトルコがセットを奪った。
 このセット、4-4からコートに入ったジェベジオールがスパイクで6得点、サーブで2得点の大活躍であった。
 第4セット、エルデンのブロックでブラジル4-7トルコがリードしたところは、前セットの勢いをそのまま持続しているように見えた。しかし、ここから4本のスパイクミスなどで、6連続失点で10-7で、ブラジルペースとなってしまった。
 ここからは12-8。さらに、ガビのサービスポイントで16-9となり、試合の流れが決定的となった。トルコはバルガスのスパイクなどで19-15と反撃するも、バルガスがタイーザにブロックで止められると、力尽きたかのように、ミス2本やブロックシャットアウト2本などで5連続失点、25-15で敗れた。

 この試合、第1セットはロザマリアがスタートダッシュをつけ、ゲーム全般の要所でタイーザのブロックポイント。特に、トルコのエースのバルガスを何本も止め、立ちふさがった感が半端なかった。アナ・クリスチーナやアナ・カロリナも奮戦した。
 しかし、やはり、ガビが凄かった。ほとんどスパイクミスやシャットもなく(第4セットに各1本ずつのみだと思う)、ほとんど決めていたようなイメージ。ジャンプしてから、相手チームのブロックやレシーブ隊形を見極め、打ち分けているように思う。スパイク22得点、ブロック5得点、サーブ1得点。何より、決めた後、拳を眼前に掲げ、メンバーを鼓舞する表情が頼もしい。卓球の“鬼”・平野早矢香を彷彿させる。
 トルコもバルガス(スパイク22得点、ブロック3得点、サーブ1得点)中心に強打やブロック(エルデンが7得点)も迫力があった。ただ、ミスやシャットを食らうことが多かった。
 第2,第3セットは、ジェベジオールが躍動したが、その活躍を考えると、コートにいる時間が少なかった。不思議だ。

 

 決勝は
     第1セット 第2セット 第3セット
アメリカ   18    20    17
イタリア   25    25    25


 イタリアが快勝。エースのエゴヌは完調ではなかったような気がするが、それでも18得点。エゴヌを中心に、皆が満遍なく活躍。アメリカはエースのドルーズが元気がなかった(故障?)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感 その16 パリ五輪のベストゲーム②

2024-09-05 18:08:17 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」「その15」

 ようやく、バレーボール男女、バスケットボール男女の主要試合を観ることができた。
 男子バスケの準決勝のアメリカーセルビア戦と女子バレーボールの準決勝のアメリカーブラジル戦を観られなかったのが残念。(中継に気づかずに録画しそこなったのか、中継そのものがなかったのか?)

バレーボール 女子準々決勝 イタリアーセルビア戦
 この試合が準々決勝なのかぁ……前に述べたが、現システムの弊害だな。以前の2グループの1位×4位、2位×3位……システムだったら、起こりにくいカードだ。
 セルビアは東京五輪(2021年)銅メダル、世界選手権は2018年、2022年と連破。大エースのボシュコビッチを擁する強豪チーム。
 イタリアは東京五輪6位、世界選手権は2018年準優勝、2022年3位。権威のあったころのワールドカップでは、2007年、2011年と連破しており、強豪国としての歴史も古い。五輪でメダルなしというのは意外。こちらも大エースのエゴヌが存在。
 第1セットは、中盤過ぎからセルビアのペースで、セルビア16-11イタリア、セルビア19ー15イタリアとなった辺りでは、セルビアがこのセットをモノにすると思ったが、ここからエゴヌがスパイクで2連続得点。さらに、ボシュコビッチがスパイクミス、続いてブシャがサーブレシーブミスをして、19-19。ここからは一進一退の攻防だったが、セルビア22-21イタリアからコートに入ったアントロポワがスパイクで3得点を上げる。セルビアもボシュコビッチがスパイクで2得点を上げるが、最後にスパイクミスでセルビア24-26イタリアで、イタリアがセットを奪った。
 結局、この第1セットが勝負の分かれ目となり、第2セットをイタリア25ー20セルビア、第3セットもイタリア25ー20セルビアで、3-0でイタリアの勝利となった。
 イタリアはエースのエゴヌやシッラを中心に得点を上げ、堅い守備でセルビアを圧倒した。それにしても、他国ならスーパーエース級の202cmのアントロポワがベンチにいるとは……。
 セルビアがメダルを獲れないとは!……

バレーボール 男子決勝 フランスーセルビア戦
 セルビアは五輪では1976年の金メダルがあるものの、直近は5連続5位(準々決勝敗退)と悔しい結果が続いている。一方、世界選手権では2014年、2016年と連覇、2020年も準優勝。世界のトップを争う強豪である。
 フランスは東京五輪の金メダルチーム。ヌガペトを中心に巧者ぞろい。(もちろん、巧さだけでなくパワーも充分)

 前回王者で試合巧者をポーランドが持ち前の攻撃力で破壊できるかが焦点。
 第1、第2セットも、中盤までは拮抗していたが、セット終盤で要所要所でフランスが上回り抜け出し、フランスが25-19、25-20で2セット連取。
 ヌガペトのアクロバット的スパイクや強力スパイク、剛球サーブ、相手の球筋を読んだかのようなレシーブ。セッターのブリザールは巧みなトス回しのうえ、相手エースのスパイクを連続でシャットアウト。パトリは打てば決まるかのような絶好調ぶり。フランスは強かった。
 ポーランドも強打で応酬するも、好レシーブや強力ブロックに跳ね返され、どんどん窮地に追い込まれていくが、レオンが渾身のスパイクで対抗、互角の展開。
 しかし、またしても、フランスが《このスパイクを拾うの?》《これを止めるの?(ブロックするの?》と、ポーランド(レオン)をねじ伏せる。
 ただし、ポーランドもただでは負けない。19-24とマッチポイントを取られ、絶体絶命。ここでサイドアウトを取り(20-24)、サーブはレオン。ミスをしたらゲームセットという場面で、全力の剛球サーブ。フランス守備陣を乱し、3連続ポイント、23-24!
 この時のサーブは、129km/h、130km/h、127km/h!(ヌガペトのサーブでも約115km/h)
 あと1点……しかし、ここでサーブミス……力尽きた。

 この試合、フランスの好プレーが目立ったが、それよりも、レシーブや繋ぎのプレーの精密さが凄かった。この差が、勝負を分けたように思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

パリ五輪雑感 その15 パリ五輪のベストゲーム

2024-08-21 15:26:00 | スポーツ
「その1」「その2」「その3」「その4」「その5」「その6」「その7」「その8」「その9」「その10」「その11」「その12」「その13」「その14」
 すみません、もう少しだけ続きます。

 もちろん、すべてのゲームを観ていません。断定調のタイトルはご容赦ください。
(ただし、バレーボールとバスケットボールで録画だけして未見の試合があるので、ベストゲームが変更になる可能性があります)

 卓球・女子団体決勝は素晴らしかった。
 これまで、中国の壁が高くて厚い壁をいやというほど味わってきており、特にシングルスは銀メダルで終わったとはいえ、孫穎莎の強さは身に染みており(逆に考えれば、孫を破った陳夢も強い)、また、壁に跳ね返されると思っていた。
 その上、早田が故障して、バックハンドが振り切るのが辛そうで……

 ここで、日本は勝負を賭けた。
 早田の故障により、ここまでは張本をエース配置し、ダブルスは早田・平野ペアだった。しかし、決勝は早田・張本ペアで臨み、エースに平野を配置した。
 確かに、早田・張本がぴったり嵌れば、強力この上ない。ここで先勝し優位に立てば、残りのシングルスで中国にプレッシャーを与えられる。問題は、早田・張本がどこまで息が合うかだ……

 ………杞憂だった。
 第1ゲームを先取し、第2セットは奪われたものの、第3ゲームはものすごいポテンシャルを見せた。
 5-6、1ポイントのビハインドから、6連続得点。二人の息がぴったり合い、個々のポテンシャルもいかんなく発揮した。完全に中国ペアを圧倒していた。サイドをフォアストレートで打ち抜いた張本の一撃は見事だった。第3ゲームを取った時は、そのまま勝利するのではないかと思った。
 ところが、中国ペア(陳夢・王曼昱)も反撃。逆に中盤から6連続(5連続だったかも)ポイントを上げ、第4ゲームを奪う。
 ファイナルゲームも、激しい打ち合いを展開したが、日本ペアが抜け出す。4-5から5ポイント連取し、9-5と追い詰める。単純に考えれば、4点取られても2点取れれば勝ち。中国ペアは、ものすごいプレッシャーを感じたはずだ。
 ところが、中国ペアはここから5連続ポイントで逆転。結局、12-10で中国ペアが勝利。


 ゲーム展開も劇的だったが、その各ラリーが物凄かった。卓球のダブルスは、ペアが1球交代で打たなければならない。打てる位置にいても、自分の番でなければ打ってはいけない。すると、前衛の選手が身をかがめて、後衛の打つコースを確保する……アニメのようなラリーが繰り広げられた。


第2試合 孫穎莎 13-11、11-6、11-6 平野美宇
第3試合 王曼昱 12-14、12-10、12-7、12-6 張本美和

 両試合も熱戦で、もしダブルスを日本が取っていたら……と思わせる健闘だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする