布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

小林一茶の講演会と流山みりん展

2008-02-28 | 歴史
流山にある一茶双樹記念館は、こじんまりとしているが、それなりに昔の雰囲気を醸し出している記念館なので、1回行ってから気に入っているところなのです。
さて、小林一茶(1763-1827)といえば、江戸時代を代表する俳諧師なので知らない人はいないと思います。なぜ、一茶が、この千葉県の北西部によく来たかというと、一茶自身も当初は悠々自適の境地を楽しもうという、俳人山口素堂の一派である “葛飾派”の俳人であり、この地方には、この葛飾派の俳人が結構いたかららしいのです。それ縁で、馬橋で油屋を営む俳人大川立砂や流山の秋元三左衛門(俳号:双樹)と知りあったと思われます。以降、この地方は、一茶にとっては第二のふるさととなり、流山の双樹のもとには、 50回以上も来訪しています。秋元双樹は、流山で醸造業を営み、味醂(みりん)の開発者のひとりと言われている、秋元家5代目三左衛門(1757~1812)。三左衛門は家業の傍ら俳句をたしなみ、俳号を双樹と号し、「伊勢派撰集」(1780)に入選する程の腕前だったといわれております。この「一茶と秋元双樹」について、この地方の一茶研究の第一人者ともいわれる伊藤晃氏が、ここ一茶双樹記念館で講演を開催しますので、その概要を以下に紹介します。
開催日時     平成20年3月16日(日)受付10時半から、開始午前11時~
開催場所     一茶双樹記念館
〒 270-0164千葉県流山市流山6丁目670番地の1
TEL 04-7150-5750
演   題     『一茶と秋元双樹』
講   師     伊藤 晃氏
(このほど、小説「信濃の一茶のいる風景」を出版された流山在住の作家)
特別参加     秋元智城(秋元家現当主)、 秋元美沙江(同夫人)
対   象     どなたでも
定   員     50名程度
参加費      無料(入館料は別途、入館料は大人100円)
申込み先     要申込で、電話は04-7150-5750です。
なお、3月1日(土)より30日(日)まで、同一茶双樹記念館において、「流山とみりん」という企画展を開催します。流山のみりんは、江戸時代後半、万上みりんの堀切紋次郎(二代目)と天晴みりんの秋元三左衛門(五代目)により始まったと言われております。この企画展では、
○みりんの流山発展と秋元三左衛門の功績などのパネル展
○天晴みりんを始めとした当時のラベル(複製)の展示
○その他、明治前後の醸造に関連する資料や関連展示 等
が展示されるそうです。
また、関連展示として、隣接する「杜のアトリエ黎明」では、「再発見!流山の名所と流山ふるさと産品」を3月1日(土)から30日(日)まで行うそうです。内容としては、社寺や古い街並みなどの文化、自然や川、公園などをご紹介するとともに、流山の自然・歴史・文化を背景に生み出された、       みりんや酒をはじめ、和菓子、せんべい、漬物などの産品を展示・販売するそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする