布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

雑学2---弁天様と白蛇

2006-10-31 | 歴史
脇本尊としての弁天様は全国に多々あるが、ご本尊としては琵琶湖の竹生島にある神社のと布施の弁天様だけらしい。そもそも、弁天様は、古代インドの土着の神様で、河川を神格化もので、それを仏教が取り入れた。布施の弁天様は八本の腕があり、この腕が①知恵がつく②財産を得る③病気を防ぐ④邪悪を除く⑤豊かな心を持つ⑥名声を得る⑦思いやる心を育てる⑧幸せをつかむという現世ご利益の功徳をお授けになるそうです。
この弁天様のお使い、化身が白蛇だそうです。この白蛇に関わる言い伝えは、いろいろとあります。たとえば、住職がお経を読むとどこからともなく白蛇があらわれるとか、それとは別に白蛇をかっていた(現在は子どもの白蛇をどこかに預けてあるらしい)とかがあります。私が地元の古老から聞いた話によると鐘楼の脇にある便所の崖の下に平らになっているところがありますが、昔、戦前までは池があったそうです。この池は、水が大変きれいで、目の、人の目の薬にも使われていたとのことです。そして、この池には、生きた白蛇がいたそうです。それで毎月1日と15日には蛇の好きな卵をお供えしているとか。でもこの池は今では跡形もありません。反対側にトマトハウスが出来、その真ん中には道路が走っています。昔はそれらもなく、田んぼと弁天様の山(亀甲山)がつながっていたそうです。写真の上の右側の建物が、鐘楼で、左側が便所なので、どのあたりに池があったが想像できるかと存じます。次は、ご本尊の話をーーー。
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雑学1---龍穴って!?

2006-10-27 | 歴史
まさに龍が住んた穴??布施弁天の東側のふもと(バスのユータン場の道路を挟んだ反対側)に龍が住んでた穴があるというので、見てみると写真のように赤い鳥居
の奥にそれはありましたが、洞窟はありませんでした。ふさがれていました。地元の古老の話によると、昔(戦前)は穴が開いていて、子ども時分は入ったことがあるということでした。寺の縁起説によると、807年7月7日、一夜にして、赤い龍がやってきてこの弁天の山を作ったということだそうですが、真偽の程は別として、一見しておく価値はありそうです。次回はこの隣にあったが、今はなくなった伝説の池について書いてみます。
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千葉県文化財ーー布施弁天の3つの建物の紹介③本堂

2006-10-26 | 歴史
さて、本堂であるが、この建物は享保2年(1717年)に建立された総朱塗りで唐風の向拝を持つ三方破風入母屋造りである。正面5間、側面6間で、廻縁を四方にめぐらし、和様の高欄がついてます。建坪264平米(約80坪)。領主本多侯が98の大名に寄進を求めて造営したもので、内陣の格天井にそれら諸大名の家紋が描かれている。一説には84大名ではないかという説があるが、皆さん天井をみて数えてみてはいかがでしょか?当初は厚萱葺きの屋根でしたが、昭和46年5月から2年がかりで改修工事を行い、現在の銅板屋根に葺き替えました。
なお、向拝むの4柱に16弁の菊の紋章があるのは、勅願所(天災地変や疫病流行などの平癒を祈願せしめられた寺社)とあったからといわれております。以上簡単ですが、千葉県の有形文化財に指定された3つの建物の紹介はこれで終わります。
これからは、弁天にまつわる雑学を書いていきたいと思います。
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千葉県文化財ーー布施弁天の3つの建物の紹介②鐘楼

2006-10-25 | 歴史
全国でも珍しい多宝塔式の総欅造りの鐘楼(鐘打き堂)は、「からくり伊賀」といわれる茨城県谷田部の棟梁飯塚伊賀七の設計といわれ、文化5年(1818年)に建立されています。
8角形の石積基檀の上に12本の柱を建て、周囲に円形のふちをめぐらし、その中央に鐘を吊るしてあるが、残念ながら、この鐘は昭和33年の鐘楼の改修時に鋳造のものである。当初の鐘は元禄11年1698年のものであるが、誰もが、どうやって鐘を入れたかと不思議がります。なぜ、33年ものになったかというと、第2次大戦中、軍が鉄である鐘の供出を要請したが、当時の住職が断ったため、どういう「からくり」かわからないので、のこぎりで柱を切って、鐘を持っていったとのこと。実はある部分が外れるらしいのですがーーー。
なお、この鐘は大晦日の晩にご厚志を若干差し上げれば、鐘をつかしてくれます。
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千葉県文化財ーー布施弁天の3つの建物の紹介①楼門

2006-10-23 | 歴史
平成18年2月15日布施弁天の本堂、鐘楼、楼門の建物が千葉県の有形文化財に指定されました。今日は布施弁天の入り口にあたる楼門を紹介します。
楼門は総欅作り2階建ての瓦葺で、階下に四天王、階上に釈迦三尊が配置されております。建設されたのは文化7年(1810年)で、この建築にあたり中心的役割を果したのが布施の藤十郎という大工棟梁です。布施にこんな人がいたとは!
なお、この寺が勅願所であったため、本堂の4柱向拝にならない中央部分を正使が両脇部分を福使が通ったといわれていますが、皆さんはどちらを通りましたか?
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弁天様の敷地内に古墳が

2006-10-20 | 歴史
紅竜山東海寺の南側(弁天様を正面にみた右手の林=通称亀甲山の首にあたる)に弁天古墳があるのをご存知??弁天古墳は独立丘陵を利用して築造された全長35メートルの5世紀頃の前方後円墳です。周溝などの外部施設は確認されていないが、後円部の墳頂部西よりでは、木棺直葬の埋葬施設が発見されている。現在は亀の形の胴体と首の間には道路が走り、なかなか亀の形の山(紅竜山)には見えないでしょうが。この首にあたるところの駐車場(公衆便所側)のフェンスの傍には、昔の正面道路に立てられていた鳥居が無残にも放置されている。これは昭和40年代?に自動車にぶつけられ壊されたので、取り除かれてここにおいているようだ。写真はその鳥居ですがが、もしこの鳥居が江戸時代に本多侯により建立されたものであるとしたらーーー。
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布施弁天の史実としての創建の年は

2006-10-19 | 歴史
「柏市史年表」によると
1674年布施村又右衛門(後藤)、里人を集めて藁にて小社を造り弁才天を祀るとなっている。布施村の古谷にあった東海寺がこの布施弁天の地に移ってきたのは1705年だそうな。
問題は、布施村又右衛門さんがなぜ弁才天を祭ったかというと、私なりに解釈すると1616年に布施の七里が渡しが江戸幕府の定船所になり、その荷宿の一軒となり繁栄していた後藤家が商売繁盛と万民の幸せを祈って設けたのではないだろうか思われる。弁財天様は現世ご利益の神様ですからね。それから100年間、布施弁天は、当時の成田さんに「早く布施弁天みたくなりたいものだ」と言わしめた程繁栄したそうな。
もちろん、その当時の社地は広大であったことは言うまでもないが、その話は次回にーーー続く
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第19回利根川クリーン作戦のお知らせ

2006-10-18 | その他
平成18年11月12日(日)午前8時50分から10時30分まで「富勢地域ふるさと協議会」主催の利根川クリーン作戦が行われます。雨天は中止ですが、ご関心のあるかたはフリーでも参加できます。
集合場所は、いくつかありますが、外堤防(利根川に近い土手)をしたい場合は、野球場の近くにおいで下さい。なお、ゴミ広い道具は各自持参です。ボランティア活動なので、参加料とはかかりません。
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布施弁天(東海寺)は1200歳!

2006-10-12 | 歴史
寺の縁起説によると、関東三弁天のひとつ布施弁天(東海寺)は807年に創設されたという。来年(2007年)はちょうど1200歳になるようです。伊豆の修善寺は、同じ宗派(真言宗)で今1200年事業として本堂の改修(?)を行っているようです。布施弁天では、今年牛田住職が亡くなられ、若い下村住職が赴任したばかりなので、来年には1200年記念事業は行わないようです。
弁天様には、三様あって、江ノ島は娘弁天、布施弁天は年増(としま)弁天といわれています。もう一つは老婆弁天といわれています。
布施の弁天様は、神仏混合と言われていますが、本殿(弁天様が飾ってある所)では仏事は行わず、慶事のみだそうです。仏事は、階段をのぼりきった広場の左側にあるお堂(東海寺)で行うそうです。----次回につづく。
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あけぼの山農業公園まつりのお知らせ

2006-10-11 | その他
コスモスが咲き乱れるあけぼの山農業公園では、10月15日(日)午前9時30分から農業まつりを行います。姉妹都市のつるが市や只見町の出店や地元営農組合
等の特産品販売が行われます。また、1人300円でお茶会に参加できます。
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とみせウォーキングが開かれます!

2006-10-06 | 花情報
10月12日(木)午前9時30分から「とみせウォーキング」が行われます。
集合場所は、布施近隣センターです。解散予定地はあけぼの山農業公園となります。
コースは、4キロコースと7キロコースです。申し込みは不要で、直接集合場所にお越し下さいとのことです。問い合わせ先は、柏市健康推進課。
なお、解散予定地のコスモスは満開となっています。写真は9月末です。
コスモスの花言葉は、「秩序」で良いのでしょうか。でも、それはどういう
意味なのでしょうかね?
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松ヶ崎城跡見学会のお知らせ

2006-10-05 | 歴史
千代田線北柏駅北口から約1キロ歩いたところに中世のお城、松ヶ崎城跡があります。目印は三ツ矢サイダ(アサヒビール)工場の後ろにある小高い山というか森。その中にあります。
見学会は10月8日(日)午前10時~12時で雨天中止。
集合場所は、松ヶ崎城看板前(バス停{竹の台」近く)
但し、参加費が500円かかるそうです。
写真は、その山の中にある不動尊跡です。
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富勢八朔相撲の開催について

2006-10-03 | その他
280年もの伝統がある富勢八朔相撲が10月7日(土)午前9時から開催されます。場所はあけぼの山農業公園脇の梅林の特設会場。
小学生、中学生、一般の人の取り組みが行われます。又、多数の模擬店や市立柏高校のOBのブラスバンドの演奏等がありますので、是非行ってみてはいかがでしょうか。隣りの満開のコスモスが、やさしくお迎えしてくれると思います。
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