布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

「手賀沼と志賀直哉」のセミナーについて

2008-02-09 | その他
皆さんも既にご存知と思いますが、志賀直哉や白樺派関係の資料を展示・販売等をしている我孫子市緑にある白樺文学館(オーナー:佐野カ)は、現在休館中です。事情は、諸般の事業としか白樺文学館の公式ホームページには書かれていないので、それ以上のことは知るよしがありませんが、平成13年1月に開館以来、多くの人々が訪れていたのに、ちょっとショックでした。すぐそばの緑地(写真)には、志賀直哉の書斎の建物も置かれており、実に雰囲気の良い文学館なので、大変気に入っています。私も何回か訪れたり、本ブログでも紹介しております。昨年の11月16日から今年の年3月31日まで休館ですが、4月1日(火)からは、また、平常業務となるらしいので、ある意味では大変楽しみにしております。白樺文学館関連の問い合せは、現在のところ、Eメールだけで、アドレスは info@shirakaba.ne.jpとなっているようです。
さて、この志賀直哉と手賀沼を題材としたセミナーが、柏市の沼南公民館で開催されるようですので、その概要を以下に紹介します。
開催日時     3月5日(水曜日)・12日(水曜日) 午後1時30分~3時30分
開催場所     沼南公民館
対   象     一般成人54名(先着順) ※全2回参加できるかた
内   容     手賀沼を挟んでの沼南と志賀のかかわり、その中で生みだされた名作の数々、
           それを通して志賀文学の精髄を明らかにする。
           1回目=放浪をして、手賀沼にたどりつくまでの志賀直哉
           2回目=居を据えてからの創作が、名作につながった志賀直哉
講   師     早川 雅之 氏 (作家、文芸評論家)
           1927年(昭和2年)生まれ。北海道教育大学卒業。法政大学大学院博士課程
           修了。日本近代文学、近代詩史専攻。元長崎総合科学大学教授。元中央学院
           大学教授。主な著書「伊藤整論」「美意識と倫理」「現代小説の方法」
           「近現代詩研究」 ほか。
費   用     無料
申し込み     往復ハガキに「専門教養セミナー希望」と明記し、住所、氏名、年齢、電話番号
           と返信面のあて先を書いて、〒277-0922 大島田440-1 柏市沼南公民館へ
           平成20年2月15日(金曜日)~25日(月曜日)までに郵送で(必着)。
           ※応募多数の場合は抽選
問い合せ     生涯学習部沼南公民館(TEL04-7192-1111、FAX04-7192-1113)
なお、志賀直哉が、柏市の布施弁天に参詣したのは、1920年(大正9年)の雪の日で、それを「雪の遠足」という作品として発表したのは、それから9年たった1929年(昭和4年)です。赤城から我孫子にやって来た直哉は、大正4年9月から大正12年3月まで、我孫子市に住んでいた訳です。そして、この期間に「城の崎にて」、「和解」、「暗夜行路」等の代表作を書き上げています。その後、直哉は我孫子を去って、京都に行ってしまうのです。
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