標記企画展について、松戸のホームページから引用し、紹介します。
松戸駅にほど近い松戸神社(寛永3年創建)の神楽殿は、老朽化により平成26年に建て替えが行なわれました。その際、格天井36面と杉戸4面に描かれた動植物絵画の保存修復事業が行なわれ、平成27年秋、新築された神楽殿に設置されました。
これらの絵画は明治21(1888)年の旧神楽殿建立時に描かれたものです。その1枚1枚には、「永湖」「錦谿」というふたりの画家の落款と58名もの奉納者銘が記されています。永湖とは、幕末から明治にかけて活躍した日本画家の佐竹永湖(1835-1909)であり、錦谿のプロフィールは不詳です。
奉納者は旧松戸町の住民です。これらの絵画は、水戸街道の宿場と江戸川の水運による交通の要衝として江戸時代から栄えてきたこの町で、当時の住民たちが松戸神社神楽殿の建立に際して力を結集したことを物語る資料でもあります。
今回の保存修復事業は、東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室の荒井経准教授の監修のもとに、絵画と木製文化財の各修復家の協同により慎重に進められ、制作当初の画風を損なうことなく後世に末永く伝えることが可能となりました。また、これらの絵画は平成28年7月、松戸市指定文化財として指定されました。
開催期間 1月21日(土)~3月5日(日)
開館時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日 月曜日(祝日の場合にはその翌日)
開催場所 戸定歴史館
※所在地:松戸市714-1
TEL:047-362-2050
(松戸駅東口下車徒歩約10分)
観覧料 一般150(120)円、高大生100(80)円。
戸定邸との共通観覧料は
一般240(200)円、高大生160(120)円。
※( )内は20名以上の団体料金。
内 容 これまで神社関係者以外に知られていなかった絵画を、明治中期の佐竹派等の
貴重な作例として初めて紹介されます。その保存修復事業とともに。
さらに、個人のお宅等に伝わる佐竹永湖やその師・佐竹永海を祖とする佐竹派
一門の画家たちの作品を、永海の師である谷文晁を起点に併せて展示します。
なお、掲載した絵は佐竹永湖「獅子に牡丹」明治21年(松戸神社神楽殿杉戸絵)松戸神社所蔵です。
主 催 ・松戸市教育委員会
・松戸神社神楽殿絵画修復実行委員会
後 援 ・東京藝術大学
・JOBANアートライン協議会
・公益財団法人東日本鉄道文化財団
助 成 ・一般財団法人自治総合センター
・公益財団法人朝日新聞文化財団
協 力 ・東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室
・伝世舎
・おいかわ美術修復
広報協力 ・東日本旅客鉄道株式会社東京支社
・新京成電鉄株式会社
・北総鉄道株式会社
・流鉄株式会社
問い合せ 松戸市教育委員会 生涯学習部 社会教育課
所在地:千葉県松戸市根本356番地 京葉ガスF松戸ビル6階
TEL:047-366-7462