布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

寺コンの大洞院の壁画は健在だった!

2008-02-27 | 歴史
市内花野井に、本堂でコンサート等を開催するお寺として有名な曹洞宗の花井山(かせいざん)大洞院(だいどういん)があります。昨年の11月にも芹沢洋子コンサートを本堂で開催したことは、本ブログでも紹介しましたし、市内でも幹周りが1番か2番の大いちょうがあることでも有名で、以前にも、また、紹介しております。
ここの前住職さんの木村さんは、何回かお会いし、お教えをいただいたことがありますが、木村さんは昨年、新しい任地先にて火事にあい、急に他界されてしまいました。この木村氏の住職時代(2004年の12月頃)に同院の墓地の塀、約20メートルに渡って、市内在住の洋画家長縄えい子さんに壁画を書いてもらいました。その壁画が、現在、どうなっているだろうかとふと思い出し、先日、確認に行ってきました。同院のホームページには、その写真は掲載されているには知ってましたが、この眼でみたかったのです。
その壁画は、同院の入口の左右にある墓地の右側の塀に、それは今も、なお、確かに往時のままに残されておりました。見て安堵しました。色鮮やかな色調で、墓地の壁画に描かれるというので、当時、結構、話題になりましたね。マスコミにも取り上げられたり、もちろん、ミニコミにも。しかし、見に来ている人は誰もいません。しばらくいましたが、誰もきません。
壁画の一部ですが、写真の壁画は、子どもが無邪気に元気に遊べる社会を願って、天女や赤鬼、子どもたちが極楽で遊んでいるところらしいです。宗教画というより、実に、描かれている人物もおおらかなで明るいトーンなので、観ているものに、ここが墓地の中だということを忘れさせます絵です。なにか、登場人物が宗教関係で泣ければ、ガード下に書かれた絵と変わりないです。(念のため、)うまい・へたといういみではありませんよ。)
なにか、厳粛な感じを醸し出さない点が、逆に私はいいのかなーと感じるのです。
次に、同院の寺コン以外の特色ともいえるのが、ボランティア活動として、「ハンカチの木」(カンボジア初等教育支援の会)の名前で、カンボジアの教育復興支援を行っていることです。実は、この活動の一環として、寺コンとして有名をはせた、講演、コンサート等々を実施しているということをあとで知ったのです。このハンカチの木は、日本を代表するNGOの一つ「シャンティ国際ボランティア会(SVA)」の理念と活動である『国家や民族、宗教、言語、文化、性の違いを超えて《共に生き、共に学ぶ》ような地域市民社会の構築を目指し..』に賛同し、特にカンボジアの初等教育を支援するために前の木村住職夫妻が発足させたようです。このハンカチの木の活動は、新桜井住職になってもきちんと、大洞院の活動のひとつとして受け継がれておりました。具体的にどんな活動かというと、カンボジアの子ども達のために、SVAと共同して、
・絵本を送る運動
・SVAが行う教員養成研修への支援
・教育補助教材の提供
を行っているのです。
なお、同院では、寺本来の活動として、自由坐禅会(朝課)、方丈亭、写経教室、彫刻教室、法話サロン(茶話会)、お花の会等も行っていますので、ご関心のある方は行かれてみてはいかがでしょうか。
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