「生き物たちと暮らせるまちづくり」~流山で考え、流山で実行するとき~と題するこのシンポジウムでは、日本自然保護協会、NPOさとやま、温暖化防止ながれやまなどの協力で、基調講演「生き物たちと暮らせるまちづくり」や生き物調査の中間報告、市内の自然保護団体の活動紹介などを行います。
開催日時 2012年2月4日(土)13時~17時
開催場所 流山市生涯学習センター
※所在地:流山市中110
TEL:04-7150-7474
内 容 ○基調講演
演題:「生き物たちと暮らせるまちづくり」
講師:吉田正人 氏(筑波大学大学院准教授)
○流山市生物多様性モニタリング調査活動報告
(柳沢朝江 氏、内田金治 氏、前川利夫 氏)
○日本自然保護協会生物多様性モニタリング調査活動報告
(公益財団法人日本自然保護協会・高川晋一 氏)
○流山市内自然保護団体、環境団体の活動紹介
対 象 どなたでも
費 用 無料
主 催 流山市役所
問い合せ 流山市環境政策課 04-7150-6083
アクセス つくばエクスプレス流山セントラルパーク駅東口より
徒歩5分
次に話題を替えます。柏市の高い濃度の放射線量に関する最終調査報告書の考察等部分について。環境省では、柏市根戸において発見された高線量箇所等において、土壌中の放射性セシウムの濃度等の測定を行った結果の最終報告書を公表したので、その一部分を柏市のホームページから引用して紹介します。
☆考察
<詳細な原因の推定>
・ 高線量箇所の土壌の粒度組成分析及び目視観察の結果、当該箇所の土壌は周辺と同一な土質であり、他の地域から持ち込まれたものである可能性は無いと考えられる。
・ 半減期が約2年のセシウム134が確認され、かつその量と、半減期が約30年のセシウム137の量の比が、東京電力福島原子力発電所の事故に伴い放出された放射性セシウムで汚染された他の地域と同程度(約0.8)であったことから、当該箇所の土壌には、同事故由来の放射性セシウムが濃集(蓄積)している可能性が高いと考えられる。
・ 当該箇所への現場の雨水の流入経路等を基に判断すると、同事故由来の放射性セシウムを含んだ雨水が集水域の大面積の屋根や舗装面等に降り、その後の降雨による大量の雨水排水が当該箇所の側溝側面の破損部分から浸透し、当該箇所で放射性セシウムが土壌に濃集(蓄積)した可能性が高いと考えられる。
<土壌の汚染範囲の推定及び汚染土量の推定>
・土壌中の放射性セシウム濃度の水平及び深度分布状況によると、側溝破損区間に近いX-2地点から1.5~2.5m離れたF-2地点、E-3地点、D-4地点、C-4地点を結ぶ範囲内で高くなっており、その範囲外では放射性セシウム濃度は低くなっているものと推定されたことから、最大で2.5m四方(6.25m2)の範囲で汚染が生じたものと推定される。
・汚染土量については、放射性セシウムが湿泥1kgあたり5,000Bq(セシウム134と137の合計値)を超える土壌層について、その体積を求めたところ、約0.8m3と推定された。
☆今後の予定
・高線量箇所においては、既にブルーシート及び砂による被覆を行い、周辺を立入禁止とする等の措置が講じられており、一般環境からは完全に隔離された状態にある。今後は、定期的に空間線量率をモニタリングする等の監視が実施されることとなっている。
・今回の事例から、空間線量率が比較的低いエリアにおいても、一定の条件のもとで高濃度の汚染が発生することが示された。このことを踏まえ、今後は、高線量箇所の発見に向け、地方公共団体に分かりやすく情報提供を行うとともに、その後の対策までの一連の調査等に関するガイドラインを作成し、迅速かつ適切な対策を推進することとしている。