新型コロナウイルス感染症対策のため運休していた「小堀の渡し」は、令和2年6月20日(土)に運航を再開していましたが、その後の利根川上流地域での大雨で、利根川が増水したため、また、運休をしていた小堀の渡しですが、7月12日(日)午前9時の便から運航を再開しました。
船内での密集を避けるため、当面の間は乗船人数を12人から8人に制限され、以下の新型コロナウイルス感染症対策としての「乗船時の注意事項」を遵守をお願いしています。
<乗船時の注意事項>
☆乗船時は、船長の指示に従ってください。
☆人と人との距離(できるだけ2m目安に最低1m)を確保してください。
☆咳エチケットを守り、乗船の際はマスク着用をお願いします。
☆乗船時は手指のアルコール消毒をお願いします。
☆船内では、水分補給等を除く飲食は控えてください。
☆咳や発熱など、体調の悪いかたは乗船をご遠慮ください。
☆乗船の際は「小堀の渡し乗船票」の記入をお願いします。
☆乗船後、2週間以内に新型コロナウイルス感染症を発症した場合は、濃厚接触者の有無を含め速やかに報告してください。
(注意)上記の条件について、ご理解いただけない時は乗船をお断りする場合があります。感染拡大防止にご協力お願いします。
なお、乗船に際しての新型コロナウイルス感染症対策として下記を行っています。
☆アルコール消毒液を設置します。
☆金銭授受の際はトレイ・手袋を使用します。
☆渡船は座席や乗船位置を指定をすることで、人と人との十分な距離を確保します。
☆桟橋などに乗船待ち位置を表示して、人と人との十分な距離を確保します。
☆定期的に手すり等の手指が触れるものには消毒を実施します。
さて、小堀の渡しをなんて読むか?こぼりでなく、小堀(おおほり)の渡しと読むそうで、取手市営の渡船(とせん)(渡し舟・渡し船)だそうです。利根川をはさみ、市内中心部と千葉県側にある小堀(おおほり)地区等を結び運航しています。
この小堀(おおほり)の渡し船の名は、とりで号(3代目かな?)といいます。
とりで号の仕様は、アルミ船で、登録長9.95メートル、登録幅3.00メートル。のせるのはもちろん人だけでなく、自転車、原動機付き自転車(50cc以下)は1人1台まで無料。ペットはケージに入れれば乗船可能だそうです。フライングデッキもあります。
では、なぜ、この小堀の渡しができたのだろうか。
かつて利根川は、取手市の南(現在の古利根沼(ふるとねぬま))を蛇行して流れていましたが、水害が絶えなかったことから利根川改修工事(明治40年から大正9年まで)が行われ、現在の形に姿を変えました。その結果、当時、地続きであった小堀(おおほり)地区は、利根川により分断されました。利根川の改修により、交通の不便を感じた地域住民によって渡船場(とせんば)の設置が協議され、大正3年に渡し船を出したのが小堀(おおほり)の渡しの始まりと想定されています。ですから100年以上の歴史があります。
その後、昭和42年には取手町営となり、平成11年に取手市営の小堀(おおほり)循環バスが運行を開始するまで、通勤・通学や、住民の日常生活の足として活躍しました。
現在では、誰もが乗船できる観光船としての役割をもちつつ、茨城県はもとより利根川下流域に残る希少な渡し船として、かつての水戸街道「取手の渡し(とりでのわたし)」の風情を受け継ぎ、今も運航を続けています。
運航航路は、「小堀(おおほり)」、「取手緑地運動公園駐車場前」、「取手ふれあい桟橋」の三点間で運航しています(一周 約50分)。「小堀(おおほり)」には駐車場がないので、車でお越しのかたは「取手緑地運動公園駐車場前」、「取手ふれあい桟橋」からご利用ください。
運休日は、毎週水曜日と年末年始(12月29日から1月3日まで)
運航している時は、各船着き場にピンク色の運航中ののぼり旗が揚がっています。
なお、利用料金は1運航路大人200円、小学生は100円で、どの船着場から乗船しても一周400円で乗船できます。(小学生は一周200円)
但し、小堀地区居住者や小学校就学前の乳幼児等は無料とのこと。