一枚岩だったはずのプーチン体制の(防衛体制の)弱点を突いたワグネル代表のプリコジン氏ですが、プーチンは権力を傷つけられたと一度は保証したプリゴジン氏と彼の配下の安全を約束通り守りきるだろうか? これが今の関心事です。
産経新聞は <プリゴジン氏はこれまで、定期的に戦況や自身の動向を通信アプリに投稿してきたが、24日午後8時半ごろの進軍停止を表明した音声メッセージを最後に止まっている。> とし、
スポニチは <プーチン氏はベラルーシへの安全な移動も保証したが、絶対権力者としての威信を傷つけられた屈辱的な事態。今後も不問に付すのか疑問視する声も上がっている。 プーチン氏との関係を築き、新興財閥にのし上がったプリゴジン氏は、プーチン氏の暗部も握っているとされるほか、野心は捨てていないとみられ、今後についても関心が集まる。> としています。
推測ですがプリゴジン氏の安全は危ういと思います。
根拠はプリゴジン一行がベラルーシに入国したとしても、プーチン出身のKGB(現在のSVRロシア対外情報局とFSB連邦保安部)とプリゴジン氏が批判したロシア軍部の情報機関GRUは、ロシアの友好国ベラルーシでは、好きなように動けるからです。
TVドラマより迫力ある展開があるかも知れません・・・
産経新聞電子版より
QTE: 「ワグネル創設者、丸1日消息不明 生命脅かされるとの見方も」
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの存続に不透明感が増している。隣国ベラルーシへの事実上の亡命が決まった創設者プリゴジン氏の消息は丸1日不明で、指揮系統が揺らぐ可能性がある。戦闘員の処遇についても反乱に加わったかどうかで差をつけられ、組織が分断するリスクもはらむ。
プリゴジン氏はこれまで、定期的に戦況や自身の動向を通信アプリに投稿してきたが、24日午後8時半ごろの進軍停止を表明した音声メッセージを最後に止まっている。
一時制圧した南部ロストフナドヌーの軍司令部を車で出発する様子の動画も報じられたが、以降の行方が分かっていない。プリゴジン氏の報道担当者は25日、ロシアメディアに同氏と連絡が取れていないことを認めた。
米CNN放送の元モスクワ支局長は「裏切り者であることに変わりはなく、プーチン大統領は決して許さないと思う」と指摘。ベラルーシで生命を脅かされる可能性があるとの見方を示した。(共同) :UNQTE
スポニチ・アネックッスより
QTE: 「プリゴジン氏、暗殺で報復される? ワグネル反乱1日で収束に、プーチン氏が屈辱の譲歩」
ロシアで武装反乱を起こした民間軍事会社ワグネルの創設者プリゴジン氏は24日、首都モスクワへの進軍停止を表明した。同氏は今後、隣国ベラルーシに出国。事実上の亡命とみられる。「正義の行進」を宣言してからわずか1日。ワグネル部隊とロシア軍の衝突は回避されたが、多くの謎が残ったままだ。
プリゴジン氏はSNSで「ロシア人の血が流れることに対する責任を自覚し、部隊を方向転換させている」と表明。モスクワまで200キロの地点に迫っていたとしている。
ウクライナ侵攻に参加するワグネル部隊がロシア軍から攻撃を受けたと非難し、拳を振り上げてわずか1日での手のひら返し。これに先立ち、ロシアの同盟国であるベラルーシのルカシェンコ大統領との協議が行われていた。
ルカシェンコ氏がロシアのプーチン大統領との電話会談を受けて、緊張緩和のための措置を講じると申し出。双方が合意した。ロシアのペスコフ大統領報道官によると、2人は20年以上の付き合いがあり、ルカシェンコ氏が仲介を名乗り出たという。身の安全の保証を含め、プーチン氏側から何らかの約束が示されたとみられる。
そもそも、軍内部の寝返りがなければ成功しないとみられていた無謀な反乱。背景 そもそも、軍内部の寝返りがなければ成功しないとみられていた無謀な反乱。背景について、ロシア南部チェチェン共和国のカディロフ首長はSNSで、ワグネルの事務所があるサンクトペテルブルク当局がプリゴジン氏の娘に希望する土地を与えず「怒りが頂点」に達したとの見方を投稿。何らかの取引がなされた可能性もある。
ペスコフ氏はプリゴジン氏について、反乱を呼びかけた容疑での捜査を打ち切り、ウクライナ前線での功績を考慮し、ワグネル戦闘員も刑事責任は問われないと明らかにした。プーチン氏はベラルーシへの安全な移動も保証したが、絶対権力者としての威信を傷つけられた屈辱的な事態。今後も不問に付すのか疑問視する声も上がっている。
プーチン氏との関係を築き、新興財閥にのし上がったプリゴジン氏は、プーチン氏の暗部も握っているとされるほか、野心は捨てていないとみられ、今後についても関心が集まる。プーチン政権を批判していた元スパイが英国で毒殺されるなどしているが、ベラルーシはいわばプーチン氏の庭。工作員も動きやすく、ほとぼりが冷めたら暗殺されるだろうとの見方も出ている。
≪相次ぐ“不審死”≫
ロシアでは、プーチン氏に批判的な声を上げた人物の“不審死”が相次いでいる。
22年4月には天然ガス大手「ノバテク」の元副会長セルゲイ・プロトセーニャ氏がスペインのリゾート地で遺体で発見された。同9月には石油大手「ルクオイル」のラヴィル・マガノフ会長が入院中の病院の窓から転落死した。いずれもウクライナ侵攻への反対を表明していた。また、反体制派指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は20年8月、毒物中毒になり意識不明に陥ったことがある。
≪米国は事前に把握≫
ワグネルが武装反乱を起こす前に米情報当局が兆候をつかみ、政権や議会の限られた関係者に伝えていたと、複数の米メディアが24日報じた。
情報当局は反乱の成否までは予測しなかったが、成り行きによってはロシアの核兵器管理が不安定化すると懸念を抱いていた。情報当局は反乱の正確なタイミングは把握していなかったが、起きること自体は確実だと判断。
ワシントン・ポスト紙は、政権や議会への説明は「直近2週間以内」になされたとした。政権はプーチン大統領が反乱を西側諸国の陰謀だと主張することを警戒し、反乱が実際に起きるまで表だった行動を控えていた。 :UNQTE
以上
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます