さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

2006-02-19 16:23:43 | Weblog
 青竹踏みが流行ったことはありましたが、とうとう商店街に足のマッサージ・指圧店が出来ました。裕福になり、贅沢が増えた証なのでしょうか?ストレス社会となった為?指圧療法の進歩?靴のせいではないでしょうか?昔は給料に比べ靴は高く靴選びは勢い慎重でありました。デザインに由るチョイスも少なく、履き心地を繰り返し、間違いないものを確かめて買ったものです。今は、忙しく振舞わなければ世間が許さない風潮でしょうか、試し履きもそこそこで靴を買っています。靴の中で足が前後の動きマメや靴ずれが出来る、靴の型が崩れる、足が蒸れることが多いようです。靴が原因で血流を悪化させ、疲労やストレスだけにとどまらず膝・腰痛・頭痛・肩こりが引起されているようです。原因のはっきりしない眼疾患・難聴・蓄膿・頭痛・内臓疾患・冷え症・便秘・神経痛・精神障害などは血行障害のよるものだそうです。カロリーの消費だけではなく心臓の機能強化に血行等の循環系に良いとしてウォーキングが奨励されています。下駄箱に入りきれないほどの靴を持ちながら、結構靴を健康と結びつけて考えることは少ないようです。
 スーパー、百貨店にブランド店が繁盛し、商店街の靴屋さんが寂れたことからも、昨今の靴の情報はブランド、値段、デザインに偏っているといえましょう。街角に靴磨きの伯父さんはいなくなり、靴修理のチェーン店は、下手で高いこともあり、DIYか靴の履き捨を多くしました。日曜日の午前中、玄関前で一週間の靴の手入れをする近所のお父さんも見かけなくなりました。靴のうるさ方が周りから消えかけています。「靴売り場のチラシを頼りましょう」足によい靴の7つの条件は1)つま先は10mmのゆとりがあること。2)靴幅と足囲がぴったり合っていること。3)甲が圧迫されていないこと。4)前から三分の一で曲がること。5)踵がぴったりと合っていること。6)靴底は平らで安定していること。7)踝がハイカットに当っていないこと、とチラシにありました。脱線すると、社会人になり立ての頃、マーケティングとは何かを本で調べたら「やらなければならないことをやっていない、やってはいけないことをやっている。これをただし、やるべきことをやる、やってはいけないことはやらないことだ」とあったのを思い出します。靴選びがあまりにも平易で一般的で、マーティングとは何かとの答え同様、びっくりしました。これではますます、靴が合わずに巻き爪、タコ、水虫になった臭う足で、診療院や指圧に、相談に行き辛い。靴選びは、人を頼らずに、どうも自分で決めるほかないようです。
 お店での選択のキーワードは、時間、価格、靴紐、中敷でしょう。靴は左足だけではなく両足で履いてみて、歩き、しゃがみ、時間をかけてチラシの7か条を確かめる。試し履きが憚れるような雰囲気の店はよくありますが、そこでは買えませんね。出来ればベテラン店員がいる店がいい。履いている靴で、7か条で、ベテランかどうか分かります。靴の価格は品質と比例しますので、素材や工程に手抜きが多い安物は避け、手入れ甲斐のある高品質の靴がお奨めです。後々の治療費やマッサージ代を考えれば採算はとれます。足と靴の一体感に靴紐は欠かせません。靴履きも不精しないで、いちいち紐を結びなおしましょう。学校や職場、職種によっては靴が限定されます。デザインに拘りたい靴選びもあります。中敷でピッタリ感を確かめて靴と中敷を一緒に買うのも一法です。
 今、世界では、喫煙の例を持ち出すまでもなく、健康管理をビジネス上の信頼関係のベースに置く人たちが結構います。よくホテルのボーイは客の靴を見てチップの高を当てるといいますが、50代のビジネスマンの半数は仕事相手の靴を先ず見るとの統計があります。欧州では東洋人でも日本人は直ぐ分かるといわれています。眼鏡やカメラによってではなく着ているものの質が違うからだといわれています。旅行には大変でもTPOを考え、履き替えの靴を持って行くなどして健康管理・指向でも日本人は違うといわれるようになりたいものです。健康のみならず仕事にも先入観を与えている靴です、少し気張って、半日ぐらいかけて靴を買いに行くのはどうでしょう。
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