活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

「日本の恥」輸出した海江田氏

2011-07-27 13:26:17 | Weblog
海江田万里経産相が23日、東電福島第一原発で、事故の収束にあたっている作業員が、線量計も持たずに作業していることに、「日本人の誇りだ」とテレビ番組で称賛した。

原発を監督する経産省トップが、「日本の恥」を世界に輸出した。このような安全意識のないトップでは、事故は起こるべくして、起きたものと思えて仕方がない。

諸外国の目には世界トップクラスの経済大国が、あまりにもずさんで粗末な環境の中、作業に従事させていたことは、奇異に映ったことであろう。

自衛隊員や消防隊員の被曝は大々的に報道され、それなりの手当てはされたが、作業員のそれは報道されることも、手当てされることもなかった。作業員の多くは全国から集められた、臨時雇用の人たちである。

海江田はこのような劣悪な環境下の人たちを、被曝させないよう腐心し、心を砕かなければならなかった。少なくとも東電の正社員と同様、線量計は持たせなければならなかった。

その上で、東電に対しては、作業員の健康管理を徹底させ、収束後も最後まで面倒を見させるよう、全責任を負わせることが必要だった。

また、作業員が使用者からピンハネされている実態を重く見て、直接雇用に切り換えさせることも海江田の重要な職務であった。そこまで思い至らなかった海江田は大臣失格である。

海江田は辞意を表明したあと、菅首相同様、いつまでも大臣のイスにしがみついている。原発作業員の劣悪な環境を知りながら、改善を怠ってきた。現場の作業員の実態を知らない大臣は要らない。一刻も早く、経産相のイスを返上することを望みたい。