活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

政・官で原発事故評価尺度操作

2011-04-24 22:48:02 | Weblog
原子力安全委員会が東電福島第一原発の事故評価尺度をいまごろになって、3月15日時点で最悪レベルの7だったことを公表した。いまさらという気持ちと、国民に重要情報を隠していたことに怒りをおぼえる。

原発推進派の斑目委員長ほか御用学者ばかりの組織を、改めることをしない菅政権もまた罪深いものがある。

事故が発生した3月11日以降、1~4号機が次々と爆発、炉心溶融し燃料棒も露出状態で、制御不能にもかかわらずレベル4と過少に評価していた。3月15日には原発周辺は高濃度の放射線に覆われていたが、評価を見直すこともしなかった。

容易ならない事態であることは、専門家でなくとも把握することは可能であった。怠慢な委員たちは、この時点でレベルを7にしなければならなかったのに、何の手を打つこともなくやり過ごした。

そして、ようやく18日になって、もてあそぶかのように実態とは大きくかけ離れるレベルを5に引き上げた。常に後手後手の対応で、国民に誠実に対応しない高慢な委員たちばかりである。

原子力安全委員会がレベル7に引き上げたのは、事故発生から1か月経った4月12日のことである。原発推進派の斑目委員長を始め、委員すべてが推進派で固められていることから、データを隠蔽していた疑いさえ浮上する可能性がある。とにかく、いい加減で無責任な組織である。

本ブログでも斑目らを解任することを求めてきた。しかし菅政権は御用学者を更迭することもせず、そのままポストを温めさせている。国民をだますために、斑目ら原発推進派と結託することで、延命を図っているように思えて仕方ない。

政・官で都合の悪いデータを隠していたことから、いまの福島原発の実態は想像以上に悪い状況だと推測している。