活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

政府、東電工程表で裏工作

2011-04-19 21:44:44 | Weblog
東京電力が福島第一原発の事故収束するまでの工程表を発表したのは4月17日である。その内容は最短で6ヶ月、遅くて9ヶ月の期間が必要とのことだった。

工程表は東電が独自で作成し、政府に提出したものと思っていたが、実際には政府も関与し、裏工作していたことがわかった。昨日の当ブログは収束への楽観的見通しは、「菅死に体内閣」の政権浮揚に利用されないか、心配することを記したが、まさにその通りになろうとしている。

菅は工程表を前に「一歩前進した」と記者会見したが、東電に対し政府に都合が良いように圧力をかけておいて、「一歩前進した」はないだろう。いい加減な男である。

この工程表について、東電会長は「100%になるよう努めたい」と、最初から達成できないような、煮え切らない態度で会見していた。自信のない表れでもあった。これでは達成は無理だ。

なぜ政府が工程表発表の際、政府ではなく東電を前面に出したのか。それは約束通り達成できなかったときは、政府の責任を逃れるための予防線を張ったからである。 すべての責任を東電に押し付けるために。

結局、工程表どおりに達成できなくても、政府・東電の双方は責任を取らない構図が見えてきた。そして菅も東電会長も時間が経つことで、国民との約束を反故にすること「朝飯前」だと、高をくくって会見に臨んでいることだけは確かである。