活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

信用丸つぶれ 「SFCG」に強制執行

2009-02-22 17:34:00 | Weblog
「SFCG」とはむかしの「商工ファンド」のことだ。中小の商工業者相手のローン業者である。この分野においては最大手といわれている。

最大手といわれることから、順法精神旺盛な会社と思われるが、行き過ぎた貸付金の融資や取立ての強引さが問題となり、社会をにぎわせたことがあった。そのため金融庁から業務停止命令も受けたことがあった。

最近では米国発の金融危機により、資金繰りが急速に悪化したことから、顧客に貸付金の一括返済を求める、「貸しはがし」が一方的に行われていたことも明らかにされている。

SFCGは貸し手の立場を利用して、強引な振る舞いを見せた反面、借り手からの過払い金請求には、支払期限が到来しても返還に応じなかったというから、旧態依然の会社であったことが露呈してしまった。

返還に応じなかった経緯はこうだ。茨城県の商工業者らが、SFCGに借金を返済中に利息制限法の上限金利を超えて支払っていたため、超過金利の返還を求めて裁判を08年3月に起こした。その結果、ことし1月に過払い金の利息を含めた550万円を、SFCGが2月9日までに支払う和解が成立した。

しかし、SFCGがこの和解を無視、返還しなかったことから、借り手の業者が強制執行の申し立てをしていたところ、執行官がSFCG本社を訪れ、現金550万円を差し押さえしたという。

支払期日も守れない、いかにルーズな会社かが分かろうというものである。これらはSFCGに限ったものではなく、ローン業者すべてに共通するものである。

また借り手側が起こす返還金訴訟で、たとえ勝訴しても、いかに返還金を手に戻すかが難しいことがよく分かる。ローン業者は「あの手この手で」支払いの引き延ばしを図り、あわよくば支払い逃れの算段ばかりしているからだ。