活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

御手洗×コンサル社長 気になる関係

2009-02-13 23:27:00 | Weblog
キャノンの工場建設をめぐる巨額脱税事件で、ゼネコン「鹿島」から裏金を受け取っていた、大分市のコンサル会社社長は御手洗会長の高校の後輩という。

コンサル社長は鹿島が工事代金をキャノンに請求する際、自らが受け取る裏金分を上乗せして、請求するよう指示していたという。キャノンには建設・設計部署も存在するというが、なにも機能していなかったことになる。

派遣社員などを情け容赦なく切り捨てる厳格な反面、工事内容等の精査もせずに、代金を支払っていたわけだから、どんぶり勘定的な会社でもある。

結果的にキャノンが裏金を工面、鹿島を経由してコンサル社長に渡していたようなものである。信じられないのは、キャノンがコンサル社長のなすがまま、コントロールされていたことだ。

御手洗氏は「長年の友人関係。徹底的に調査したが、キャノンも私も関与してはいない」としているが、想像の範囲でしかないが、御手洗氏が弱みを握られていないかが気になるところである。御手洗氏の「眼力」のなさもひどすぎる。

コンサル社長が御手洗氏の権力をバックに、工場建設を支配していた構図も目に浮かぶ。

実はこの裏金事件、最初に発覚したのは07年12月のことである。このとき鹿島は、下請業者への支払い名目で、裏金作りを国税当局に指摘されていた。最終的に支払先を明かさなかったことで鹿島は制裁課税も受けていた。

これとは別に、大分市のデジカメ工場建設ほかを、鹿島に斡旋したコンサル社長には、鹿島から13億円が支払われていたことも、一部明らかにされていた。

この事件、ウヤムヤにされることを懸念していたが、コンサル社長らが裏金を、所得隠ししていたことで明らかにされたものである。はたして、ヤミの部分は明らかにされるだろうか。