活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

堕落自民党を象徴 首相秘書官の「口利き」

2009-02-21 21:44:17 | Weblog
八方ふさがりの麻生首相であるが、取り巻く身内も相当腐敗が進んでいるようだ。

首相の政務秘書官が東京都内の歯科医から、浪人中の息子の私立大医学部への進学相談を受け、昨年7月に知り合いの元文部官僚に事情を話し、その後、念押しのため「よろしくお取り計らいのほどを」とする主旨の文書を作り、郵送、「口利き」していたことが報道された。

依頼を受けた元官僚は文部省(当時)時代、臨教審調査官や審議官を経て、現在は麻生首相が会長をしている「バスケットボール女子日本リーグ機構」に麻生氏の紹介で専務理事として就任しているという。

この関係から、元官僚と麻生氏側は相当に親しい間柄であることがうかがえる。秘書官から元官僚への口利きの成果があったかは不明だが、ことし2月、歯科医の息子は第一志望校のほか、複数校にも合格したという。

この一連の口利き疑惑について、秘書官も元官僚も口をそろえて「金銭授受などの謝礼は一切受けていない」答えている。果たしてそうだろうか。

困り果てた歯科医が麻生氏秘書官を動かし、文部省元大物官僚に私立大入学の口利きを、依頼したとみるのが世間一般の受け取り方であろう。

この問題ではさっそく河村官房長官が、「口利きではない。そんな非常識なことをしたと思わない」と記者会見で弁護した。官房長官自らが、この問題をことさらに正当化していることは、自民党の堕落を象徴したものである。

また就職にしろ入学にしろ、このように立場や地位を利用して、口利きや斡旋をすることは、なにもコネを持たない人たちへの冒涜にあたる。懸命に努力している人たちに申し訳けないことでもある。