Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

Nikon Freak414. 宅配便クライシス2.

2019年09月16日 | diving

 

 ハッ、ハッ、ハ!、またやっちまったぜ。

 昨日のブログの続きで、6個の宅配便がくるという話だ。このおかげて2日間自宅に拘束されるわけだが、そんなモノにつきあうほど、こちらは暇人ではない。

 事の発端は、朝起きてMacをつついていたら、水中機材を次回までに新しくしておく必要があることを痛感したので、Amazonで検索しているうちに寝ぼけて発注してしまった。それも配送業者が異なる6個口!!。そして配達時間が指定できない、最悪の状況到来。

 でっ初日の午前中は、体調不良だったので七条のマッサージ屋で揉んでもらわないと回復しないという体力的要求が最優先で出かけた。

 でっ、家に帰ってきたら佐川急便とタイミングよく玄関で鉢合わせ。これで1個目はゲット、佐川急便は運のいい奴だ。

 でっ、ポストをのぞいたら日本郵便からの不在通知がある。やはり日本郵便は、泥棒のように人の留守のタイミングを狙ってくるのが旨いよな。電話したら、ほな14-16時の間で行きますだって。それって家にいなきゃあかんのかよ。14時近くになって何故か鶏冠カットの赤シャツのお兄ちゃんがやってきて2個目をゲット。あんた誰!?、とどこの宅配業者かよくわからんが届いたのでよしとしよう。そして遅ればせながら日本郵便がやってきて3個眼をゲットして、この日はお終い。もう1日がすぎてしまった。

 翌日は、4個目がヤマトなので、近所の営業所止めにしてあるから、これは朝一に取りにゆき楽ちんだった。

 さて5個目は一番すぐに欲しい魚眼レンズなのだが、あっ、また留守をかぎ分ける泥棒のような日本郵便か・・・。いつくるかはわからないからランチを食べにゆこう。家で仕事をしている頭脳労働者にとってランチこそ充実の時間なのだ。泥棒をまっている・・・ではなく日本郵便を待つ気分ではない。

 私だって、短い時間ですむマクドナルドにしたんだから、気をつかっている。そしてらマックのテーブルの隣のALSOKの若いお姉ちゃん達がテーブルにかぶさって寝ている。きっと人使いの荒い会社なんだと思っていたら、反対隣のオッサンは通信回線の解約料金の電話をしている。なになに守山市だってと、名前も住所も個人情報がバレバレじゃないか。私が国際ロマンス詐欺師だったら、オッサンの所に詐欺レターがゆくぜ。

 話題がずれた、元に戻そう。

 でっ、午後2時半という仕事に没頭しているときに喜々として日本郵便から5個目が届き、6個目はヤマトだから営業所止めにしてあるので都合の良いときにとりにゆけばよい。そんなわけで2日間家にいざるを得なかった。

 こうして2日間拘束されたら、こちらは嫌みな気分になる。こうなるとヨドバシでまとめて調達すればよかったけど、水中機材もパーツを揃えるとなるとマイナーな世界なんだろうね。

 そして、その後に2つ部品を追加した。合計8個だ。前のパーツをみないとわからないことがあるから一度には注文できないのだ。こうなると泥縄。部品が全部揃っている店にでかければ一度ですむが、それは大阪だ。全部一度でセットしてよ、最近それができないAmazonなんだ。宅配便クライシスになるわけだ。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンCoolpixW300

1)ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/100

2)ISO125,焦点距離6.6mm,露出補正0,f/4.2,1/125

3)ISO180,焦点距離15.3mm,露出補正0,f/4.7,1/60

4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/8.2,1/400

 

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Nikon Freak413. 社会的負荷

2019年09月15日 | diving

 

 沖縄から戻ってから体のだるい日々が続く。多分気候だな。というのも、このブログを書いている金曜日は気温22°-27°で雨。 いきなり秋かよ!。昨日はスイミングで随分と泳がされた。そんなこともあるのだろう。

 だから、いつものようにデスクワーク、というかそれをせざるを得ないのだ。というのもAmazonで注文した新しい水中機材の宅配便が6個届くからだ。昨日3個届いので今日は残り。それは全部1つの撮影機材のパーツだ。パーツ毎に宅配便業者が全部異なり、我が国の大手流通業者をすべて網羅するどころか2巡するという宅配便フルコース、いやフルコース2人前なんだけど・・・。

 Amazonが販売店とコミュニケーションしたおかげでパーツは、各販売店から私宛に直接届くという構造が、こうした宅配便フルコースになってしまうのだが、そうなるとなんか変でないかい、この構造!。

 つまり小さなパーツ6個を集めるのに、社会的負荷がかかりすぎている。

 社会的負荷、一例をあげれば物流量が増えればトラックも増えて交通量は増大し、結果として道路も傷むし補修しなければならない。その費用は通行料で支払われるか自治体の負担となり、最終的には私達が支払う通行料や税金で社会的負荷を補填するといった具合に、最後は私達の財布に大いにかかっわってくるわけだ。

 私達がそれを望む僻地に暮らしていれば、それでもよいのだが、こちらは散歩がてらに歩いてゆけるところにヨドバシカメラがある。ヨドバシポイントを含めて価格.comで提示された最安金額より安ければ、私は撮影機材をヨドバシでまとめ買いをするのだけど、まだインターネットの方が少し安いのが現状だ。

 それにしても6個のパーツを家でひたすら待つという時間も耐えがたい。ランチを食べにゆくこともできないし、頭脳労働で疲れた頭を休息させるために昼寝もできない。皮肉にも宅配便は、実に見事に家に人がいないとき(それって泥棒と一緒じゃないか)、そして寝ているときを見計らってやってくるのだ。昨日もそれが1件あった。


沖縄県慶良間諸島

ニコンCoolpixW300

1)ISO125,焦点距離8.5mm,露出補正0,f/4.3,1/160

2)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/640

3)ISO125,焦点距離5.6mm,露出補正0,f/4.2,1/250

4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/400

 

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Nikon Freak412. 私が見た魚図鑑

2019年09月14日 | diving

図1. スカシテンジクダイ:沖縄にくれで必ず見られる魚の1つ。なにしろいつも大量に群れていること、体に透明感があることが特徴なんだけど、シラスボシではないから人間は食べないが、魚の餌にはなるようだ。画面は前部スカテンよ。ニコンW300では描写しきれないです。

 

図2. ヨシズフエダイ:これも毎回登場する魚であり水中でまったりと浮かんでいる。フエダイの英名は、"star snaper"と聞こえはよく、動かないから撮影しやすいけど、毎回見ていると飽きますね。

 

図3. レモンスズメダイ!?:いつも見かける小さい魚だから、スズメダイ科の一種だと思われるが、このアングルではよくわからない。巷のオッサンと話をすると「あらっ、これハタンポでしょう!」、おまえ!、知ってる名前を勝手にいうなよ!!。巷のオッサンの頭はその程度なのだから、やはり自分で調べるべし。一度丹念に調べて正解だと、必ず覚えています。

 

図4. ツユベラ:潜れば必ず遭遇する綺麗な色の魚だ。この絵を何回か描いたけど、あの青い斑点模様が描けないというか、絵具がない。そのまま描けばボディの立体感が失われるし、意外に難しい。だからしばしば撮影して使う絵具のヒントにしている。そのうち描けるようになるだろう。

 

図5. ルリホシスズメダイ:小さな魚で、必ず見かける事が多く1匹で泳いでいることが多い。形態はスズメダイと類似しており青い紫斑があるのが相違点。えてしてスズメダイ科は逃げ足がはやく撮影はしにくい。そんななかでロンセンスズメダイだけはボートの下にいつもいて餌を待っている。つまり卑しいやつもいるということさ。

 

図6. 今回定宿に下那覇市西武門MR.KINJOからみた普通の風景。後で気がついたけど、もう少し定宿の回りを撮影しておけば良かった。それは至極普通の風景なのだけど、個人的には色々と意味づけられた風景なのだ。

 

 画像は、いつも当たり前に遭遇する魚、そして当たり前の定宿まわりの風景。それが頭の隅に記憶に残っている。

 記憶に残る風景は、個人の思い入れ、思い出しの世界だから、ものすごく私的な意味づけの世界だということを、どこかで勉強した記憶がある。人間は、風景をそれぞれなりに意味づけて記憶に留めてゆく。

 しかし那覇は、記憶どころか仮住まいしたい、あるいは移り住みたいと考える人が多くて、最近バブル経済です。市内に建設中のホテルやマンションが次々に立ち上がってゆく。たしかに冬はないし、花粉症もないし、映画のレイトショーもない、それにセブンイレブンは先月初登場したばかりだ。何もしないなら退屈な街ですが・・・。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンCoolpixW300

1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/80

2)ISO125,焦点距離9.2mm,露出補正0,f/4.3,1/100

3)ISO125,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/30

4)ISO125,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/60

5)ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/4.4,1/160

SONYα6000,EW10-18mm/F4.0

6)ISO100,焦点距離10mm,露出補正0,f/8,1/125

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Nikon Freak411.  那覇暮らしかあ・・・!

2019年09月13日 | diving

図1. 渡嘉敷島野崎


図2. 儀志布島サンドトライアングル


図3. 儀志布島サンドトライアングル


図4. 儀志布島サンドトライアングル


図5. 那覇市西武門


 水中のランドスケープは面白い。光があり、波があり、空気の泡があり、海底の岩などを立体的にみせ、それらが絡み合い、多彩な水中の風景を演出してくれる。

 ダイビング前半の沖縄は夏だった。湿度が高く、地上の風景が強い光でハイコントラストに見えていた。水中に潜るとそうした光が、様々な演出をしてくれる。特に2番目の画像は、全く修正する必要がなかったからニコンW300の力だ。偶然が作用するこうした画像は、個人的に興味深い。台風が来る前の沖縄の海だった。

 最近ホテル(一流ホテルであろうとビジネスホテルであろうと一緒)が実につまらないと思っている。大変機能的にできているけど人の出入りが多く気ぜわしく気楽さが全く感じられない。得てして短期滞在者向けの設えなのだろう。だからホテルにこもってクリエイティブな仕事をする気分にはならない。そんなわけでワンルームマンションスタイルのMR.KINJOが今年の定宿だ。

 今回滞在した西武門(にしんじょう)のMR.KINJOは、部屋が広く、奥行き450mmの壁付けの横長テーブルがあり、よこへ書類をドンドン広げて行けるので仕事をするにのに快適だった。近所にスーパーやコンビニがあり、私が利用しているダイビングショップ迄歩いて4分、行きつけのスナックまで10分、裏が流行らない風俗街というのは無視して、ここは私好みの定宿になりそうだ。

 実際、このあたりのワンルームマンションだと家賃5万円ぐらいだから借りた方が泊まるよりも安い。それに沖縄は冬がないので京都の酷寒をパスできるから心そそられる。今は、パソコンがあれば仕事はどこでもできる。それに歩いてゆける旭橋に県立図書館や市役所がある。Peachの交通費はコンスタンスに¥5,000と、実家のある東京へ京都からゆく新幹線の1/3の価格だ。ただし物件は選ばないと、カビやゴキブリと暮らすことになる。新築が一番よいというのが沖縄人の弁だ。

 那覇暮らしか・・・!、よい部屋が借りられればセカンドハウスを借りる考えもできそうだ。それに本土との煩わしい関係を断ち切れるのが案外良いかなと思っている。

 実をいうとすでに部屋のプランまでできていて、アメリカ製のダブルベッドとソファーをいれて壁際の長いテーブルにMac Proとスケッチブックと絵具、それにダイビング器材、壁には大きなアートだけをかけるというシンプルライフ、それが最近の夢かな。

 

沖縄県慶良間諸島

ニコンCoolpixW300

1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/8.2,1/400

2)ISO125,焦点距離10.1mm,露出補正0,f/8.8,1/1000

3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/800

4)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/8.2,1/1000

SONYα6000,EW10-18mm/F4.0

5)ISO500,焦点距離18mm,露出補正+0.3,f/4,1/60

 

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Nikon Freak410.  ようやく回復傾向

2019年09月12日 | diving

 

 少しグロテスクな画像を集めてみた。

 トップ画像はアカホシカニダマシのようだ。2番目は岩のように見えるが、これは擬態で隠れたつもりであり、背びれの棘条に毒腺を備え刺されると痛いとWikには記載されているオニオコゼ。刺身や唐揚げにすると美味しいらしいが、食用の部位が少なく高級魚だって。3番目は流し撮り風になっちまったグロテスクな顔のアオウミガメ。4番目は下の丸い珊瑚みたいなモノが意味不明のグロテスクなハナビラクマノミのお家、といった具合に。もちろん気持ちの悪いウミヘビとかウツボにも遭遇したけど、こちらは撮らないでずらかる。

 1週間の那覇滞在で、台風13号が宮古島を通過していったので、2日間は自由時間を余儀なくされた。だから昼間は旭橋に移転してきた県立中央図書館にこもり終日資料の収集をしていた。夕方図書館を出るときに仕事をしたという充実感があったが、さて一体何をしに沖縄にきたのだろうか。夜は若狭通のパパスでママとのたわいない会話をしつつ、夕飯とワインですごしていた。ママの娘はプロゴルファーなんだ。

 沖縄から帰り、昨日は体がつらかったが、ようやく2日目で疲労回復傾向でブログも書けるようになった。幸いにも京都市内は、午後から激しい雷雨で涼しくなってきた。その後、陽が射すこともなく、そのまま夕方に突入してくれたおかげてすごしやすい半日だった。これは疲労回復には貢献するね。

 さてたまっている仕事をかたづけなきゃ・・・。それでも昨日は、簡単な事業収支なるものを作成したぐらいだから、少しずつ思考力が回復しているのだろう。


沖縄県慶良間諸島

ニコンCoolpixW300

1)ISO200,焦点距離13mm,露出補正0,f/4.5,1/30

2)ISO125,焦点距離11mm,露出補正0,f/4.4,1/40

3)ISO125,焦点距離15.3mm,露出補正0,f/4.7,1/30

4)ISO320,焦点距離9.2mm,露出補正0,f/4.3,1/30

 

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Nikon Freak409. 疲労感

2019年09月11日 | diving

 

 前回はポルトガルの旅の帰路、その足で沖縄へ出かけたのでテンションが高かったけど、今回は沖縄だけなのだが、なぜかテンションが低く疲労感がたっぷり残っている。

 というのも今回は、台風の通過でダイビングも潜れるポイントが限られてきたし、やはり1日はダイビングのお休みを余儀なくされ、それに当初目的の渡名喜島の伝統的建造物群保存地区の視察も、船が欠航したため、またまた出かける機会がなくなったし、もっというと、このニコンW300という撮影機材にも飽きてきた、などといろいろその疲労感の要因がある。

 だから、アップできる水中画像も、以前に載せた知志の洞窟ぐらいしかない。それに京都は、まだ暑く、今頃登場してきた積乱雲などをみると、もうダイビング後の疲労感がたっぷりで荷物をほどく気力もない。まあ、いろいろあってね。

  多分、沖縄でエアコンがたっぷり効いたMR.KINJOの部屋とか雨続きの気候に体が慣れてしまい、京都の蒸し暑い気候に体が慣れず辟易している。そうなるとまる1日は、なにもできない。

 だからブログを書く元気もない、夕べはエアコンをたっぷりきかせたまま、食後に熟睡してしまった。それで少し体が京都の気候になじみつつあるようだ。やはり気候の違いって大きいと思う。

 

沖縄県座間味島知志

ニコンcoolpixW300

1)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/60

2)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/250

3)ISO125,焦点距離4.3mm,露出補正0,f/2.8,1/640

4)ISO125,焦点距離4.7mm,露出補正0,f/2.8,1/400

 

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番外編418. 建築物の画像補正について、このブログは1週間お休みします。

2019年09月03日 | Kyoto city

 さて8月27日のブログで、「ZEISSの空気51. 建築物を上すぼまりにしてはいけません」と書いた。トップ画像のように望遠レンズで撮れば傾きが少なく歪曲収差の少ない構図になりますが、それでは建築物の正面が入らない。そこでどうすれば建築物の正面から撮れるか、あるいは正面に機材を構えたがどうしてもレンズを上に向けざるを得ない、といったことについて解説しておきました

 特別な意図がない限り、建築物を左右はもちろん上下にすぼまるような撮り方をしてはいけません、というのがこのブログの主旨だ。つまり撮影機材を上下・左右・前後に傾けないで撮影すること、それが基本の第一歩。

 じゃあ、どうすればよいかは以下の事例で説明します。


事例1.焦点距離の短い超広角レンズを使うこと。

 先ずは超広角レンズを使うこと。事例1は、撮影日が違うが同じ被写体を同じ位置から撮影したものだ。左側が28mmの画角、右側が10mm(APSサイズ換算15mm)相当の画角である。京都市のような狭い空間で後ろに下がれない場合は、焦点距離でこれだけ違うので超広角レンズが必要になるということ。そして歪曲収差が少ないこと。


事例2.トリミングすること。

 左側が撮影画像であり、これをトリミングしたのが右側画像である。撮影するときに、あらかじめ左右に余計な要素をあえて入れておくこと。そして水平・垂直を意識して撮影すれば、超広角レンズでは、必ずといってよいほど道路が盛大に写る。それでよいのである。

 撮影後に、中心の建物の水平・垂直を維持しつつ、右下あるいは左下からトリミングラインを縦横比を崩さずに、主題となる建物に近づけてゆけばよい。それにフォトグラファー的な見方をすれば、画面から余計な要素を排除したいとする意識からも、ベターな方法だ。

 それに特別のソフトを使わないので簡単な方法ですが、画像を小さくするのだから、画質は少しだけ荒くなると考えた方がよい。


事例3.ソフトのアオリ機能を使うこと。

 どうしてもレンズを上に向けないと画面に入りきらない建築物は、結構多い。そうした場合は。とりあえず写しておきたい部分を撮影しておいて、あとでソフトのアオリ機能をつかって、水平・垂直を引き出せばよい。画像では、左側がとりあえレンズを少し上へ向けて撮影したものであり、右側がソフトで修正後の画像である。

 画面の端部をみると修正画像は周囲が、補正量によってカットされるので、可能ならば余白を入れて撮影しておくこと。またこの場合、画面上を手前に起こしたような案配で修正されるが、上部が少し上へ伸びている。まあそれは眼をつぶるほかないだろう。この場合でも水平だけは維持して撮影する必要があります。水準器がついている機材もありますが、なければ目測で十分でしょう。

 ソフトには、撮影機材に内包されたものもあれば、後処理で補正する場合とがある。私の場合は、Photoshopで後処理補正をしている。すこし形が変形するが、それは微差として気にしないこと。今はデジタル画像だから、ソフトで容易に補正できる時代になっている。

 こうした方法を一歩進めるとフィルム時代からの方法であるアオリレンズを使うことになる。当然価格は高いし、ニコンとキャノンからしか発売されていないが商品撮影で多用されている。

 またスマホのパノラマモードは、一点からグルッと回すので物理・工学的には画像が歪みます。だから撮影機材で私は建築物を撮影しています。使っているソフトは全てPhotoshopです。

 さて、このブログがアップされる頃には沖縄にいますので、1週間ほど、このブログはお休みします。


■トップ画像.京都市祇園

NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

ISO6400,焦点距離200mm,露出補正-0.33,f/8,1/13

■事例1.京都市祇園

左側

NikonDf+AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR

ISO12800,焦点距離28mm,露出補正-1,f/5.6,1/40

右側

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO5000,焦点距離10mm,露出補正0,f/4,1/60

■事例2.京都市祇園

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO100,焦点距離10mm,露出補正-0.33,f/8,1/60

■事例3.京都市祇園

SONY α6000、E10-18mm,F4.0

ISO640,焦点距離14mm,露出補正0,f/8,1/60

 

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EOSな日216. ポルトガル補記・リスボンの路地。

2019年09月02日 | field work

 


 路地といっても車が走ることもあれば、物理的に走れないところもあり、そんな路地の急勾配を28番のトラムが走り抜ける。時に単線になりながら急カーブを抜けてゆく。全く馬力とブレーキ力のある古い電車だ。路地の家並み越しにテージョ川が見える。これだけアップダウンのある街だから、思いかげないところに、思いかげない風景が開けたかもしれない。それはまた誰かが発見してくれるだろう。

 私がリスボンの街を歩いたのは、アルファマ地区ぐらいだった。旅前には、最終日にバイロ・アルトへ出かけて夕陽をみようなどとMapハンティングをしていたのだがリスボンの夕陽は午後10時近くだ。それでは飯にありつけない。そんなことより夕飯は、惜しげもなく皿に詰め込まれた海老、蟹、貝の大皿料理でいやされた。街歩きもほどほどにして地元の美食とワインに酔いしれる時間は必須だよ。

 おかげで帰国後に日本のホテルやレストランで出される小さくみみっちい海老や蟹や貝などは、貧乏くさくて食べる意欲はない。やはりドーンと盛られていないとね。それが海洋国家ポルトガルさ!。

 最後にインテンデンテのレストラン、マリスケイラドリスの大皿(小皿の下にも蟹が詰まっているからね)でも再掲しておこう。4人で他の諸々の料理やらワインのボトルなどを何本も好き勝手に頼んだけど、一人当たり税込みで4,800円。ポルトガルの消費税率23%だから実質3.900円/人だった。

 さて、ポルトガルのフィールド・ワークもこれで終わりとしよう。

 

ポルトガル・リスボン

EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

トップ)ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/4,1/8000

2)ISO800,焦点距離65mm,露出補正-0.65,f/4.5,1/8000

3)ISO800,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f4,1/8000

4)ISO400,焦点距離80mm,露出補正-0.33,f/8,1/1250

5)ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/4,1/3200 

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EOSな日215. ポルトガル補記・世界文化遺産のつかみ取り

2019年09月01日 | field work

 

 1755年11月1日カトリックの祭日の日、9時40分、マグニチュード8.5-9.0の巨大地震が人口27万人のリスボンを襲った。建物は崩壊し、その後のテージョ川をさかのぼってきた15mの津波と、火災旋風によって5日間街が焼き尽くされ、5〜6万人の市民が犠牲になった。その後1年たらずで街は復興してきた。その当時に試みられた建築でボンバル様式があり西欧初の耐震建築とされている、とWikに記載されている。

 おりしも今日は首都圏を襲った関東大震災から今年で95年目である。そんな都市復興の参照としてリスボンに関する研究がなされていることは前ブログで述べた。

 そんなわけでリスボンの街路は、建物の倒壊が少なかったアルファマ地区をのぞけば都心部は復興後の街であり直線道路が多い。

 これに対してポルトは、地震の影響がどの程度あったかはわからないが、5世紀頃から街が開けてきたので歴史はリスボンより古い。それだけに街路は、かっての都市の歴史の経緯を積み重ねた上に設けられ、そこにレベル差も加わり、少し混沌とした見事な世界文化遺産である。

 ポルト滞在の翌日、午前中世界文化遺産のギマランイスにでかけ、午後ポルトの街を徘徊したのだが、あとで考える、ギマランイスが地方の地味な街であることは、ガイドブックで事前にわかっていたので、ここはバスしてもよかったのだ。

 そのかわりに朝早立ちして、行きそびれたコインブラのソフィア地区へ鉄道往復で半日、午後ポルトの街、という行程もあった事に後で気がついた。大学があるアルタ地区に加え、坂道の多いソフィア地区や大学都市は、私的には面白かっただろうと想像している。旅の時には全く思いつかなかった。

 そんなふうに世界文化遺産を多数並べて、よりどりみどりの選択できるという豪華メニューがポルトガルの旅の特徴かもしれない。小さな国土に16の世界文化遺産がある。

 

ポルト市、世界文化遺産歴史地区

EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6

 トップ)ISO800,焦点距離50mm,露出補正0,f/9,1/200

2)ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/16,1/500

3)ISO800,焦点距離70mm,露出補正-0.33,f10,1/320

4)ISO800,焦点距離728mm,露出補正-0.33,f/10,1/250

5)ISO800,焦点距離40mm,露出補正-0.33,f/11,1/200

6)ISO800,焦点距離105mm,露出補正0,f/14,1/800 

 


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