路地といっても車が走ることもあれば、物理的に走れないところもあり、そんな路地の急勾配を28番のトラムが走り抜ける。時に単線になりながら急カーブを抜けてゆく。全く馬力とブレーキ力のある古い電車だ。路地の家並み越しにテージョ川が見える。これだけアップダウンのある街だから、思いかげないところに、思いかげない風景が開けたかもしれない。それはまた誰かが発見してくれるだろう。
私がリスボンの街を歩いたのは、アルファマ地区ぐらいだった。旅前には、最終日にバイロ・アルトへ出かけて夕陽をみようなどとMapハンティングをしていたのだがリスボンの夕陽は午後10時近くだ。それでは飯にありつけない。そんなことより夕飯は、惜しげもなく皿に詰め込まれた海老、蟹、貝の大皿料理でいやされた。街歩きもほどほどにして地元の美食とワインに酔いしれる時間は必須だよ。
おかげで帰国後に日本のホテルやレストランで出される小さくみみっちい海老や蟹や貝などは、貧乏くさくて食べる意欲はない。やはりドーンと盛られていないとね。それが海洋国家ポルトガルさ!。
最後にインテンデンテのレストラン、マリスケイラドリスの大皿(小皿の下にも蟹が詰まっているからね)でも再掲しておこう。4人で他の諸々の料理やらワインのボトルなどを何本も好き勝手に頼んだけど、一人当たり税込みで4,800円。ポルトガルの消費税率23%だから実質3.900円/人だった。
さて、ポルトガルのフィールド・ワークもこれで終わりとしよう。
ポルトガル・リスボン
EOS1Ds mark3,EF28-300mm/F3.5-5.6
トップ)ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/4,1/8000
2)ISO800,焦点距離65mm,露出補正-0.65,f/4.5,1/8000
3)ISO800,焦点距離35mm,露出補正-0.33,f4,1/8000
4)ISO400,焦点距離80mm,露出補正-0.33,f/8,1/1250
5)ISO800,焦点距離28mm,露出補正-0.67,f/4,1/3200