みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#401 神の法第三戒

2019年09月03日 | 神の法
第3戒
律法の否定的性格
 
p102~
The Negativism of the Law
The Third Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

本来、愚か者は保護の対象にはならない。

というのは、愚か者の問題点は他人にあるのではなく、自分自身にあるから。

箴言は、愚か者について多くのことを語っている。

キドナーは、愚か者について箴言がどのように語っているか、次のように述べている。

愚か者の問題の根は、霊的であって、精神的ではない。

彼は、愚かさを愛している。

彼は「犬がおのれの吐いたものに戻るのと同様に」(26:11)愚かな行為に戻る。

愚か者は真理を尊ばない。

むしろ、自分の心を軽くしてくれる幻想の方を好む(14:8)。

彼が心底において拒否しているのは、神を恐れることである(1:29)。

彼が愚かになっている原因は実にこの点にある。

愚か者の自己満足が悲劇的な結果に終わるのは、神を恐れることを拒んでいるからなのである。

愚か者の安心は、自分を滅ぼす(1:32)。
 
愚か者は社会にとって脅威。

愚か者と話しても時間の無駄。

知恵の言葉は彼のうちにはない(14:7、モファット訳)。

さらに深刻なのは、愚か者が何かを思い立つと、誰も彼を止められなくなる。

愚かさにふけっている愚か者に会うよりも、子を失った熊に出会う方がましである(17:12)。

それが、悪ふざけであっても(10:23)、喧嘩であっても、彼らの愚行を止められる者はいない。

愚か者は争いを巻き起こし(18:6)、ついには死に至る(29:11)。

愚か者に近づいてはならない。

愚か者の友となった者は、そのことを後悔するようになる(13:20)。

愚か者を使いに出すことがあっても、彼にことづけしてはならない(26:6)。

愚か者の愚行への走りやすさを示す例は、枚挙にいとまがない。

愚か者は、苦境から救い出されても、すぐに新たな泥沼にはまり込む。

インチキ医者から逃れても、さらに悪い医者にだまされる。

これは別に驚くべきことではない。

というのも、愚か者の本性は、愚行を求めているから。