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The Structure of Revelation Foreshadowed
The Letters to The Seven Churches
Part Two: The Seven Letters
The Days of Vengeance
David Chilton
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黙示録2-3
予示的黙示録の構造
結局のところ、7つの教会へのメッセージは、預言書全体の縮小版と言えよう。
すでに注目したように、序文(1章)に続く黙示録の4つのセッションは、レビ記26:18, 21, 24, 28において明らかにされている、契約における4つの7倍の呪いによって構成されている。
Lev 26:18 もし、これらのことの後でも、あなたがたがわたしに聞かないなら、わたしはさらに、あなたがたの罪に対して七倍も重く懲らしめる。
Lev 26:21 また、もしあなたがたが、わたしに反抗して歩み、わたしに聞こうとしないなら、わたしはさらにあなたがたの罪によって、七倍も激しくあなたがたを打ちたたく
。
Lev 26:24 わたしもまた、あなたがたに反抗して歩もう。わたしはまた、あなたがたの罪に対して七倍も重くあなたがたを打とう。
Lev 26:28 わたしは怒ってあなたがたに反抗して歩み、またわたしはあなたがたの罪に対して七倍も重くあなたがたを懲らしめよう。
黙示録における裁きの4形は以下のように要約される。
1.偽使徒に対する裁き (2-3)
偽教理を喧伝する異端教師らが曝け出され、非難され、ヨハネや真の使途たちの伝統に忠実である人たちによって破門される。
2.偽イスラエルに対する裁き (4-7)
聖徒たちを迫害している背教のイスラエルが非難され、処罰される。
信仰に厚いレムナントたちは裁きを免れ、契約の祝福を受け継ぎ、信仰の果実で地上を埋め尽くす。
3.邪悪な王と偽預言者(8-14)
獣と偽預言者は教会に対して戦争を仕掛け、真の王と信心深い証人によって打ち負かされる。
4.大淫婦に対する裁き(15-22)
バビロンと偽花嫁が非難され、焼かれる。
真の花嫁は子羊の晩餐を祝う。
この構造は、各教会へ宛てたメッセージと同じパターン。
1.エペソにある教会:偽預言者に対する裁き(2:1-7)
7つの教会における闘争は、ニコライ派に対するこの教会内での紛争という形で明らかとなる。
ニコライ派は自身を使徒と呼んでいるが、そうではない。
2.スミルナにある教会:偽イスラエルに対する裁き(2:8-11)
スミルナの人々は、イスラエル人であると名のる人たちとそうでない人たちとの間の対立で苦しんでいた。
彼らはサタン崇拝者。
3.ペルガモにある教会:邪悪な王と偽預言者(2:12-17).
1世紀の対立軸であるバラク、すなわちモアブの悪王と偽預言者バラムによる迫害と誘惑を経験した。
4.ティラテアにある教会:大淫婦に対する裁き (2:18-29)
神のしもべたちを偶像礼拝や姦淫へと誘う異端の首謀者がイゼベルであり、古代イスラエルの姦淫女王。