みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#406 神の法第三戒

2019年09月08日 | 神の法
第3戒
呪誓(swearing、誓い)と革命
 
p105~
Swearing and Revolution
The Third Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

かつて、教会や社会において、第三戒は人々の関心の中心事であった。

今日、このことに関心を向ける人々はほとんどいない。

人類学者アシュレー・モンタギューは、その著書の中で、「自分は呪誓(swearing)を支持している。呪誓を擁護する人々の数は増え続けている」と述べている。

モンタギューのこの著書はきわめて有益であり、呪誓の意味についてきわめて率直に語っている。

呪誓は、個人的な目的だけではなく、社会的な目的を明確に定義することに役に立つ。

社会的目的とは何か。

呪誓は、これまで社会的に非難されたり、禁止されたことはなかったのか。

いや、あった。

呪誓は、社会的に非難されたり、禁止されてきた。

古代において呪誓は、社会的・宗教的な制度を転覆するために用いられたからだ。

そのような目的のために神々の名前を唱えることは厳に禁じられていた。
 
きわめて重要であるが、偽りの呪誓は、社会の転覆と密接に関わっている。

呪誓はけっして普遍的に見られる現象ではない。

そのような習慣は、アメリカインディアンや日本人、マレーシア人、ほとんどのポリネシア人にはない。

モンタギューは、他民族における呪誓の習慣(オーストラリアンアボリジニ)の例を挙げているが、それらは、神に対する呪誓ではなく、悪い言葉や汚い言葉である。