みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#416 神の法第三戒

2019年09月22日 | 神の法
第3戒
誓約と社会
 
p113~
The Oath and Society
The Third Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

現代人は、政治の面では宗教的[=排他的]である。

つまり、政治的秩序を、最高な宗教的秩序と考えている。
 
政治的不寛容は、現代人の基本姿勢であり、他のすべての秩序を夢物語と決めつける。

また、その気まぐれな体制とは相いれない他のすべての法や秩序をも否定する。

政治的不寛容は、これらすべての秩序を大ウソと見なしているのだ。

一方、聖書は、他の社会秩序に対して限定付きの寛容を示している。

唯一の本来あるべき秩序は、聖書律法の上にのみ築き上げられる。

すべての法は元来宗教的であり、あらゆる非聖書的法秩序は反キリスト的宗教を意味する。

状況を改善する鍵は、革命ではないし、法と秩序の転覆を企図するいかなる抵抗運動でもない。

新約聖書は、あらゆる部分において不服従を警告し、平和を作るように奨励している。

解決の鍵は、新生、福音宣教、人々や国民を神の律法に立ち返らせることにある。

一方で、われわれは現行の法律を尊重しなければならない。

近隣社会の法秩序をも(それが自身の信仰を脅かさない限りにおいて)可能な限り尊重すべきだ。

異教の法秩序はそれを支える人々の信仰や宗教を反映している。

そのような法秩序の下にいるほうが、無政府状態のもとにいるよりも良い。

異教の法秩序にも、神ヤハウエがお与えになった存在の枠組がある。

そのような状況下でも、神ヤハウエの働きは前進可能だ。

現代は、革命的不寛容へと向かっている。

夢物語のような統一世界秩序や恒久的平和のための恒久的戦争へと向かっている。