みことばざんまい

聖書を原典から読み解いていくことの醍醐味。この体験はまさに目からウロコ。

#532 神の法第五戒

2020年04月30日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p180~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

相続の一般原則は、限定した長男子相続だった。

年長の息子は、必要に応じて一族を統制し家族全体を養う義務があったが、2倍の分与を受け取った。

2人の息子がいる場合、財産は3等分して、次男の受ける分は3分の1だった。

両親は財産を分け与える義務があった。

第2コリント12:14
今、私はあなたがたのところに行こうとして、三度目の用意ができています。しかし、あなたがたに負担はかけません。私が求めているのは、あなたがたの持ち物ではなく、あなたがた自身だからです。子は親のためにたくわえる必要はなく、親が子のためにたくわえるべきです。 

生みの母への憎悪や第2妻への愛といった個人的感情によって、父親は神聖な第1嗣を遠ざけることはできなかった。

申命記21:15~17
ある人がふたりの妻を持ち、ひとりは愛され、ひとりはきらわれており、愛されている者も、きらわれている者も、その人に男の子を産み、長子はきらわれている妻の子である場合、その人が自分の息子たちに財産を譲る日に、長子である、そのきらわれている者の子をさしおいて、愛されている者の子を長子として扱うことはできない。きらわれている妻の子を長子として認め、自分の全財産の中から、二倍の分け前を彼に与えなければならない。彼は、その人の力の初めであるから、長子の権利は、彼のものである。 

父親は、死に値する、不敬虔で、救い難い非行者を寵愛することはできなかった。

申命記21:18~21
かたくなで、逆らう子がおり、父の言うことも、母の言うことも聞かず、父母に懲らしめられても、父母に従わないときは、その父と母は、彼を捕え、町の門にいる町の長老たちのところへその子を連れて行き、 町の長老たちに、「私たちのこの息子は、かたくなで、逆らいます。私たちの言うことを聞きません。放蕩して、大酒飲みです。」と言いなさい。町の人はみな、彼を石で打ちなさい。彼は死ななければならない。あなたがたのうちから悪を除き去りなさい。イスラエルがみな、聞いて恐れるために。

息子がいない場合、相続は娘たちに与えられた。

民数記27:1~11
さて、ヨセフの子マナセの一族のツェロフハデの娘たち・・ツェロフハデはヘフェルの子、ヘフェルはギルアデの子、ギルアデはマキルの子、マキルはマナセの子・・が進み出た。娘たちの名はマフラ、ノア、ホグラ、ミルカ、ティルツァであった。彼女たちは、モーセと、祭司エルアザルと、族長たちと、全会衆との前、会見の天幕の入口に立って言った。「私たちの父は荒野で死にました。彼はコラの仲間と一つになって主に逆らった仲間には加わっていませんでしたが、自分の罪によって死にました。彼には男の子がなかったのです。男の子がなかったからといって、なぜ私たちの父の名がその氏族の間から削られるのでしょうか。私たちにも、父の兄弟たちの間で所有地を与えてください。」そこでモーセは、彼女たちの訴えを、主の前に出した。すると主はモーセに告げて仰せられた。「ツェロフハデの娘たちの言い分は正しい。あなたは必ず彼女たちに、その父の兄弟たちの間で、相続の所有地を与えなければならない。彼女たちにその父の相続地を渡せ。あなたはイスラエル人に告げて言わなければならない。人が死に、その人に男の子がないときは、あなたがたはその相続地を娘に渡しなさい。もし娘もないときには、その相続地を彼の兄弟たちに与えなさい。もし兄弟たちもいないときには、その相続地を彼の父の兄弟たちに与えなさい。もしその父に兄弟がないときには、その相続地を彼の氏族の中で、彼に一番近い血縁の者に与え、それを受け継がせなさい。これを、主がモーセに命じられたとおり、イスラエル人のための定まったおきてとしなさい。」 

不従順や不信仰ゆえに、実質的に息子がいない場合、息子の代わりとして娘が相続人となった(民数記27:9~11)。

追い払われたり、定住地が与えられていなければ、内妻の息子も相続することができた(創世記21:10、25:1~6)。

メイドは、女主人の相続人となることができた(箴言30:23)。

家族の一員とみなされていたので、奴隷も相続できた(創世記15:1~4)。

男奴隷も相続分与の対象とされた(レビ記25:46)。

一部族の財産は、他の部族に分け与えることはできなかった。

ある地域の土地は譲渡することはできなかった(民数記36:1~12)。

君主は息子たちに相続分として財産を与えることができたが、損害補償としての報酬でなければ奴隷には与えることはできなかった(エゼキエル46:16~17)。

君主によって奴隷に与えられた土地は、解放の年に君主の息子たちに返還された。

君主は民の遺産を没収することはできなかった。

国は民の財産や遺産を取り上げたり、没収することはできなかった(エゼキエル46:18)。

コメント:

豊かな実 by Rousas John Rushdoony



#531 神の法第五戒

2020年04月29日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p180~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

長子であり第1相続人でもあったイエスは、いとこではあったが兄弟ではなかったヨハネに長子の権利と第1相続人としての立場を譲り、またマリアに対する扶養の責任をヨハネに委ねた。

このことは、明らかに聖書的家族法と聖書的相続の要点を例証している。

必要に応じ第1相続人が両親の扶養や世話を行なった。

アブラハムは、イシュマエルでも、ケトラによる息子たちでもなく、イサクとヤコブと暮らした。

イサクは、エサウではなく、ヤコブと暮らした。

ヤコブは、ヨセフの庇護と監督下で暮らした。

それゆえ、ヤコブはヨセフの2人の息子を養子にして、ヨセフに2倍の相続を与えた。

創世記48:5~6
今、私がエジプトに来る前に、エジプトの地で生まれたあなたのふたりの子は、私の子となる。エフライムとマナセはルベンやシメオンと同じように私の子にする。 しかしあとからあなたに生まれる子どもたちはあなたのものになる。しかし、彼らが家を継ぐ場合、彼らは、彼らの兄たちの名を名のらなければならない。 

逆もまた同様に正しい。

年老いた両親を支え、面倒を見る子供が真の第1相続人。

物事を決定する両親や市民法に抵抗するということは、神の秩序に対抗するということ。

相続は憐れみや感情の問題ではなく、神の秩序。

この原則を無視することは罪。

遺言に関する聖書のことば-恩恵blessing-を検討すれば、相続と遺言の問題は十分に理解することができる。

相続とは、まさにそれ、恩恵のこと。

両親が不信仰な子、反抗的で侮蔑的な子に祝福を与えるということは、悪を祝福すること。

聖書的遺言のある部分は、遺言的性格だけでなく神の預言的要素を持っているが、祝福と呪いの両者を兼ね備えていることに注意すべきだ。

ヤコブのルベンやメシオン、レビに向け語った証言としてのことばのように。

創世記48:2~7
ある人がヤコブに告げて、「あなたの子ヨセフがあなたのもとにおいでです。」と言ったので、イスラエルは力をふりしぼって床にすわった。ヤコブはヨセフに言った。「全能の神がカナンの地ルズで私に現われ、私を祝福して、私に仰せられた。『わたしはあなたに多くの子を与えよう。あなたをふやし、あなたを多くの民のつどいとし、またこの地をあなたの後の子孫に与え、永久の所有としよう。』 今、私がエジプトに来る前に、エジプトの地で生まれたあなたのふたりの子は、私の子となる。エフライムとマナセはルベンやシメオンと同じように私の子にする。しかしあとからあなたに生まれる子どもたちはあなたのものになる。しかし、彼らが家を継ぐ場合、彼らは、彼らの兄たちの名を名のらなければならない。私のことを言えば、私がパダンから帰って来たとき、その途上カナンの地で、悲しいことに、ラケルが死んだ。そこからエフラテに行くには、なお道のりがあったが、私はエフラテ、すなわちベツレヘムへの道のその場所に彼女を葬った。」 

子を勘当することは、呪いそのもの。

コメント:

現在はキリストの千年王国である

聖書信仰から離れヒューマニズムを受け入れた教会が陥った罠




#530 神の法第五戒

2020年04月28日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p179~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

第2に、大人でもそうであるが、子は、物質的、精神的に両親の必要を満たすこと。

Ben sirachは、Wisdom3:12,16の中でこの点に言及している。

この義務はイエスキリストによって、強く理解されている。

十字架上から、母マリアの世話と扶養をヨハネに委ねた。

ヨハネ19:26~27
イエスは、母と、そばに立っている愛する弟子とを見て、母に「女の方。そこに、あなたの息子がいます。」と言われた。それからその弟子に「そこに、あなたの母がいます。」と言われた。その時から、この弟子は彼女を自分の家に引き取った。 

死んでいく犯罪者のことばは法的遺言だった。

Buckerは次のように指摘する。

Daimanは示した。死んでいく犯罪者の権利と責務の中で、彼は財産と権利を遺言する傾向がある。事例:ユダヤ人の結婚法において、事が手遅れになる前にすべては解決されるべきであるとされた。例えば、十字架に付けられた者は、死ぬ直前に、再婚する自由と離婚届の署名を彼の妻に与えた。現在の夫が死ぬ直前に他の男と再婚する権利が与えられるために。
われらの主の場合、ひとりの結婚した男の場合と一致している。所有権の原則が問題。マリアの第1子として、主は権威と責務を有していたが、それらは彼女の第2の息子であるヤコブへと委ねられた。自動的な権限移譲は好ましくない。そこで主は、死んでいく犯罪者として彼が所持していた権利を使った。彼が信頼していた、最も愛する弟子にマリアの世話を委ねた。

つまり、まさにその時まで、イエスはやもめの母を世話する責務を負っていたということ。

他の子供たちも援助したのかもしれない。

しかし、ことの支配権はイエスの手中にあった。

イエスは彼を神に差し出した者たちを非難した。

しかし、両親を扶養すべきその者たちの責務を帳消しにすることはしなかった。

マルコ7:6~13
イエスは彼らに言われた。「イザヤはあなたがた偽善者について預言をして、こう書いているが、まさにそのとおりです。『この民は、口先ではわたしを敬うが、その心は、わたしから遠く離れている。 
彼らが、わたしを拝んでも、むだなことである。人間の教えを、教えとして教えるだけだから。』 
あなたがたは、神の戒めを捨てて、人間の言い伝えを堅く守っている。」 
また言われた。「あなたがたは、自分たちの言い伝えを守るために、よくも神の戒めをないがしろにしたものです。 
モーセは、『あなたの父と母を敬え。』また『父や母をののしる者は、死刑に処せられる。』と言っています。 
それなのに、あなたがたは、もし人が父や母に向かって、私からあなたのために上げられる物は、コルバン(すなわち、ささげ物)になりました、と言えば、 
その人には、父や母のために、もはや何もさせないようにしています。 
こうしてあなたがたは、自分たちが受け継いだ言い伝えによって、神のことばを空文にしています。そして、これと同じようなことを、たくさんしているのです。」 

コメント:

キリストが世界を支配するまで終末は来ない

麦と毒麦がはっきりする時代に備えて



#529 神の法第五戒

2020年04月26日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p178~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

目立つ違いは、Ben Sirachが物静かな妻に対して共通の味わいを示したのに対して、聖書には次のように書いてある。

箴言31:26
彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。 

Ben Sirachは物静かな妻を求めたが、聖書はよくしゃべる妻ではなく、知恵を以て口を開く妻を語る。

罪人としての男はBen Sirachの基準を好み、罪人としての女性は知恵や恵みを要しないおしゃべりの権利を好む。

持参金というテーマは家族を巻き込むことが多いため、家族としては権利を主張実践し、妻を選別することがたびたび起きた。

イサクの場合、妻リベカはイサクの両親に選ばれ、両親は持参金を渡した。

イサクは選ばれし花嫁を大いに喜んだ。

ヤコブの場合、彼はラケルを選び、持参金を与えた。

親が選択するといった関与は、ヤコブの場合はなかった。

レベカ゚とイサクは、結婚のため、ヤコブをパダンアラムまで送った。

創世記27:46~28:9
リベカはイサクに言った。「私はヘテ人の娘たちのことで、生きているのがいやになりました。もしヤコブが、この地の娘たちで、このようなヘテ人の娘たちのうちから妻をめとったなら、私は何のために生きることになるのでしょう。」 イサクはヤコブを呼び寄せ、彼を祝福し、そして彼に命じて言った。「カナンの娘たちの中から妻をめとってはならない。さあ、立って、パダン・アラムの、おまえの母の父ベトエルの家に行き、そこで母の兄ラバンの娘たちの中から妻をめとりなさい。全能の神がおまえを祝福し、多くの子どもを与え、おまえをふえさせてくださるように。そして、おまえが多くの民のつどいとなるように。神はアブラハムの祝福を、おまえと、おまえとともにいるおまえの子孫とに授け、神がアブラハムに下さった地、おまえがいま寄留しているこの地を継がせてくださるように。」こうしてイサクはヤコブを送り出した。彼はパダン・アラムへ行って、ヤコブとエサウの母リベカの兄、アラム人ベトエルの子ラバンのところに行った。エサウは、イサクがヤコブを祝福し、彼をパダン・アラムに送り出して、そこから妻をめとるように、彼を祝福して彼に命じ、カナンの娘たちから妻をめとってはならないと言ったこと、またヤコブが、父と母の言うことに聞き従ってパダン・アラムへ行ったことに気づいた。エサウはまた、カナンの娘たちが父イサクの気に入らないのに気づいた。それでエサウはイシュマエルのところに行き、今ある妻たちのほかに、アブラハムの子イシュマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻としてめとった。 

見合結婚のため花婿の同意はなかった。

出エジプト記21:7~11(娘の売買)にある神の法の要点はこれと関連している。


人が自分の娘を女奴隷として売るような場合、彼女は男奴隷が去る場合のように去ることはできない。彼女がもし、彼女を自分のものにしようと定めた主人の気に入らなくなったときは、彼は彼女が贖い出されるようにしなければならない。彼は彼女を裏切ったのであるから、外国の民に売る権利はない。もし、彼が彼女を自分の息子のものとするなら、彼女を娘に関する定めによって、取り扱わなければならない。もし彼が他の女をめとるなら、先の女への食べ物、着物、夫婦の務めを減らしてはならない。 

新しい家族の一員に加わる女性は、将来の夫の同意を満たす場合としない場合がある。

満たさない場合、その女性は贖われなければならない。

家庭の経済の基本的なもうひとつの側面は扶養という事実。

これには2面性がある。

第1に、両親は子を養い、物質的精神的に援助するという義務がある。

クリスチャン教育は、この扶養の重要な側面。

両親には、体と魂の両面において、子に食べさせり着させたりする責務がある。

両親はこの義務を遂行し、神に対する責任を果たす必要がある。

コメント:

サタンが一番嫌がることをしよう

現在流行中の新型コロナウイルス感染症について考察したので掲げておく。

新型コロナウイルスの謎



#528 神の法第五戒

2020年04月25日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p177~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

花嫁の持参金は、父が彼女にあたえたもの、夫が彼女にあげたものであり、かつ彼女を結婚へと導いた知恵、技量、性格という意味がある。

Ben Sirachは次のように書いた。

賢い娘は夫に遺産をもたらすが、不誠実な娘は父の重荷となる。

良き妻と敬虔な嫁の家庭にとって大事なことは、あらゆる文化においてすぐに現れる。

家族中心の社会において、妻の価値はとてつもなく大きい。

Ben Sirachは、このことに関して大変分かりやすく次のように注釈している。

不道徳な女性は、いらいらする牛のくびき。彼女をつかむことは、さそりを握っているようなもの。酔っぱらいの女は実に怒りっぽい。恥を隠そうともしない。女の不道徳は流浪する表情と目尻で分かる。頑固な娘をしっかり見張れ。自由を許すと何をしでかすか。流浪する眼を見張れ。あなたに白い眼を向けても驚くな。口を開けて待っている渇いた旅人のように、近くにある水を飲み干してしまう。テントの杭の前にすわり込み、自分の矢筒をその矢に向けて開く。
妻の気品は夫を喜ばせ、彼女の知識は夫の骨を太らせる。物静かな妻は主からのご恩寵。鍛えられた霊は評価を凌駕する。謙遜な妻は祝福そのもの。自分をコントロールできる霊は、体重を量る必要がない。主の最も高き場所に昇る太陽のように、善い女性の美は、自分を保つように、彼女の家を整然と保つ。聖なる燭台を照らすランプのように、美しい顔が綺麗な容姿に備わっている。銀の土台に立つ金の柱のように、綺麗な脚は鮮明なかかととともにある。

明らかに、これはよく知られたヘブル人の基準を反映したもの。

聖書的立場は、箴言31:10~31に書かれている。


しっかりした妻をだれが見つけることができよう。彼女の値うちは真珠よりもはるかに尊い。 
夫の心は彼女を信頼し、彼は「収益」に欠けることがない。 
彼女は生きながらえている間、夫に良いことをし、悪いことをしない。 
彼女は羊毛や亜麻を手に入れ、喜んで自分の手でそれを仕上げる。 
彼女は商人の舟のように、遠い所から食糧を運んで来る。 
彼女は夜明け前に起き、家の者に食事を整え、召使の女たちに用事を言いつける。 
彼女は畑をよく調べて、それを手に入れ、自分がかせいで、ぶどう畑を作り、 
腰に帯を強く引き締め、勇ましく腕をふるう。 
彼女は収入がよいのを味わい、そのともしびは夜になっても消えない。 
彼女は糸取り棒に手を差し伸べ、手に糸巻きをつかむ。 
彼女は悩んでいる人に手を差し出し、貧しい者に手を差し伸べる。 
彼女は家の者のために雪を恐れない。家の者はみな、あわせの着物を着ているからだ。 
彼女は自分のための敷き物を作り、彼女の着物は亜麻布と紫色の撚り糸でできている。 
夫は町囲みのうちで人々によく知られ、土地の長老たちとともに座に着く。 
彼女は亜麻布の着物を作って、売り、帯を作って、商人に渡す。 
彼女は力と気品を身につけ、ほほえみながら後の日を待つ。 
彼女は口を開いて知恵深く語り、その舌には恵みのおしえがある。 
彼女は家族の様子をよく見張り、怠惰のパンを食べない。 
その子たちは立ち上がって、彼女を幸いな者と言い、夫も彼女をほめたたえて言う。 
しっかりしたことをする女は多いけれど、あなたはそのすべてにまさっている。」と。 
麗しさはいつわり。美しさはむなしい。しかし、主を恐れる女はほめたたえられる。 
彼女の手でかせいだ実を彼女に与え、彼女のしたことを町囲みのうちでほめたたえよ。 

コメント:

呪いがなければ祝福は来ない



#527 神の法第五戒

2020年04月23日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p177~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

ヨーロッパの持参金制は、聖書の原則とは逆。

女性の父が花婿に贈呈する。

このことは、結婚と家族という面において、不健全な状況を生み出した。

そのようなシステムにおいて、女性は借金のようなもの。

14~5世紀のイタリアでは、父は女児の誕生日をひどく恐れるようになった。

彼女のために用意すべき持参金が多額だったからだ。

毎年、持参金の相場は上がっていき、実質的に家庭の破壊へとつながった。

一方、聖書的持参金制度は家族をしっかりと支えてくれる。

女性を迎える際、花婿は最高額を望んだ。

女性の父は、持参金を要求されても破産しないような男を買い求めた。

聖職者たちの抗議は水泡に帰した。

聖書的には、持参金制の目的は新しい家族の経済的土台だった。

アメリカにおいて、この点は残された。

古いアメリカの習慣に従って、花婿の父は女性に牛を与えた。

このことは、彼女が新しい家族にミルクや肉を与えてくれる新しい群れの母となることを意味した。

性的誘惑やレイプの場合、有罪となった者は処女の持参金を女性にあげなければならなかった。

結婚に至った場合、その者は離婚の権利を永遠に失った。

出エジプト記22:16~17
まだ婚約していない処女をいざない、彼女と寝た場合は、その人は必ず花嫁料を払って、彼女を自分の妻としなければならない。もし、その父が彼女をその人に与えることを堅く拒むなら、その人は処女のために定められた花嫁料に相当する銀を支払わなければならない。 

申命記22:28~29
もしある男が、まだ婚約していない処女の女を見かけ、捕えてこれといっしょに寝て、ふたりが見つけられた場合、女と寝たその男は、この女の父に銀五十シェケルを渡さなければならない。彼女は彼の妻となる。彼は彼女をはずかしめたのであるから、彼は一生、この女を離縁することはできない。 

コメント:

プレ・ミレを忠実に実行すると文化的に無能になる



#526 神の法第五戒

2020年04月22日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p176~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

持参金は、結婚には欠かせないものだった。

ラケルのため持参金を得るためラバンの下で数年間働いたヤコブに、その例を見る。

創世記29:18
ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう。」と言った。

この奉仕のための賃金は、持参金として花嫁のものだった。

ラケルとレアは父に売られたとお互いに話しながら腹を立てた。

父が持参金を彼女らから天引きしたからだ。

創世記31:14~15
ラケルとレアは答えて言った。「私たちの父の家に、相続財産で私たちの受けるべき分がまだあるのでしょうか。私たちは父に、よそ者と見なされているのではないでしょうか。彼は私たちを売り、私たちの代金を食いつぶしたのですから。 

持参金は同族資本であり、妻の安全を意味していた。

夫が過失を犯した場合の手切れ金でもあった。

妻が困窮した場合、それで代償した。

その権利を子らからもらうことはできなかった。

一般に、持参金は3年分の賃金に相当していたようだ。

かくして、持参金は、花婿の父親から渡される、あるいは花婿の労働によって得られる資金だった。

新しい家族の経済生活を助けるために使われた。

名誉や習慣によって花嫁の父によって追加されることもあったが、原則として花婿やその家族によって与えられることがふつうだった。

つまり、持参金は息子の結婚に対する父親の祝福であって、花婿の意気込みに対するテストのようなものだった。

理不尽な持参金の例が、サウルによるダビデへの持参金要求だった。

ペリシテ人100人の陰茎包皮。

第1サムエル18:25~27
それでサウルは言った。「ダビデにこう言うがよい。王は花嫁料を望んではいない。ただ王の敵に復讐するため、ペリシテ人の陽の皮百だけを望んでいる、と。」サウルは、ダビデでをペリシテ人の手で倒そうと考えていた。サウルの家来たちが、このことばをダビデに告げると、ダビデは、王の婿になるために、それはちょうどよいと思った。そこで、期限が過ぎる前に、ダビデは立って、彼と部下とで、出て行き、ペリシテ人二百人を打ち殺し、その陽の皮を持ち帰り、王の婿になるためのことを、王に果たした。そこでサウルは娘ミカルを妻としてダビデに与えた。 

ダビデには無理だろうと思われたサウルによるテストだったが、ダビデは見事に成し遂げた。

コメント:

マタイ24章は終末預言か?1

マタイ24章は終末預言か?2

マタイ24章は終末預言か?3

マタイ24章は終末預言か?4






#525 神の法第五戒

2020年04月20日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p176~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

通常、婚姻は持参金によった。

保護や子らの相続用として、花婿は花嫁に持参金を渡した。

持参金なして結婚することはできなかった。

ことばの上で結婚と称される結婚がある。

女性は、男ないし彼の子供のために妻として容認される。

法的に、内縁関係や奴隷扱いから保護される。

奴隷のように、畑に駆り出されることはない。

持参金だった寡婦産を得ることのできる権利を有する。

この場合、持参金は、彼女や彼女の子供ではなく女性の家族に渡された。

将来の夫が結婚しない決断をした場合、持参金は彼に戻され、女性は贖われているredeemedとなる。

もし男ないしその息子が女性と結婚し、妻としての権利を否定した場合、女性には離婚調停の法的権利を有していた。

この場足、持参金を返金せずに離婚することができた。

結婚の義務は、同棲の権利においても参考とされる。

問題の女性が、婚約して後に結婚に至る前に、新しい家族になじめない場合、彼女の家族、または別の彼氏が持参金を返還するまではその家庭に留まった。

レビ記19:20
男が女と寝て交わり、その女が別の男に決まっている女奴隷であって、まだ全然贖われておらず、自由を与えられていないなら、彼らは罰せられる。女が自由の身でないので、彼らは殺されない。 

「まだ全然贖われておらず」という訳出は、正確には「十分にあるいは完全に贖われてはおらず」とするべき(Rushdoony)。

その間、その女性は誘いに乗ってしまうと姦淫の罪に問われる。

彼女はむち打ちの刑に処せられるか、より正確には、事の真実をはっきりさせるために、尋問やきつい取り調べを受けることになる。

レビ記19:20~22
男が女と寝て交わり、その女が別の男に決まっている女奴隷であって、まだ全然贖われておらず、自由を与えられていないなら、彼らは罰せられる。女が自由の身でないので、彼らは殺されない。その男は、主への罪過のためのいけにえとして、罪過のためのいけにえの雄羊を会見の天幕の入口の所に持って来る。祭司は、彼の犯した罪のために、その罪過のためのいけにえの雄羊によって主の前で彼の贖いをする。彼はその犯した罪を赦される。 

コメント:

教会は偽クリスチャンを集めるのをやめるべきだ

パラダイムシフト



#524 神の法第五戒

2020年04月19日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p175~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

かつて、ロ―マ法において、財産という見地から子を売買する権利(歴史を通じ共通の権力)が認められていた。

この権力の根拠は、家族の保護とされていた。

経済的な危機にある家族の命をつなぐため、若い子ら、特に娘たちが売られていった。

飢餓状態にある家族全員が危機状況に陥るよりも、家族のひとりを失うことにより危機を回避することの方がはるかにましであるという理屈。

日本では、経済的な危機を乗り越えるために、買収宿へ娘を売ることがいまだに行なわれている。

旧約の時代、そのようなことは日常茶飯事だった。

聖書律法によって、それらの行為はヘブル人には禁止されていた。

申命記23:17
イスラエルの女子は神殿娼婦になってはならない。イスラエルの男子は神殿男娼になってはならない。

レビ記19:29~30
あなたの娘を汚して、みだらなことをさせてはならない。この地がみだらになり、この地が破廉恥な行為で満ちることのないために。あなたがたは、わたしの安息日を守り、わたしの聖所を恐れなければならない。わたしは主である。

経済的危機から脱出するそのような方法は、神の法によって厳しく禁止されている。

さらに極めて重要な事実がレビ記19:29~30に書いてある。

売春の禁止は、安息日の遵守および聖所に対する畏れと深く関連している。

2つの聖句は、事実上ひとつの法を表している。

それらは、「わたしは主である」との宣言によって。他の箇所と分離されている。

子に関する敬虔な養育と監督があってこそ、人は主にある休息を得ることができる。

聖所に対する畏れは、子の売春斡旋とは全く相容れない。

聖書律法の下に、父が娘を売ることができる場合がある。
(得る→売る)

婚姻だ。

出エジプト記21:7~11
人が自分の娘を女奴隷として売るような場合、彼女は男奴隷が去る場合のように去ることはできない。彼女がもし、彼女を自分のものにしようと定めた主人の気に入らなくなったときは、彼は彼女が贖い出されるようにしなければならない。彼は彼女を裏切ったのであるから、外国の民に売る権利はない。もし、彼が彼女を自分の息子のものとするなら、彼女を娘に関する定めによって、取り扱わなければならない。もし彼が他の女をめとるなら、先の女への食べ物、着物、夫婦の務めを減らしてはならない。もし彼がこれら三つのことを彼女に行なわないなら、彼女は金を払わないで無償で去ることができる。 

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黙示録の大患難は過ぎ去った!

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#523 神の法第五戒

2020年04月18日 | 神の法
第5戒
家庭の経済学
 
p174~
The Economics of Family
The Fifth Commandment
The Institutes of Biblical Law
Rousas John Rushdoony

◇◇

英語圏において最も注目されてきた単語のひとつ、財産propertyということばは、近年悪いイメージを持たれるようになってきた。

そのことばに対して意図的に悪意を仕掛けた社会学者らの攻撃のせいだ。

しかしながら、財産ということばは、独立戦争の間、人にとって基本的観点である自由に負けず劣らず重要だった。

その時のスローガンが「自由と財産」だった。

しかし今や、財産をしっかりと主張する人たちでさえ、そのことばの意味の広がりや、そのことばに対して人が抱くニュアンスに辟易している。

かくして、財産と評されることに怒りを抑えている女性も多い。

しかし、財産ということばは、冷たいことばとしてではなく、非常に高い所有率がある、あるいは愛情のこもったことばとみなされるべき。

そのことばはラテン語の形容詞propriusに由来する。

意味は、他人と共有していない、自身のもの、特殊な、いくらか、個人の、独特の、特殊な、固有の。

永続する、一定の、永久的な、永遠の、といった意味もある。

パウロは第1コリント7章において次のように述べている。

第1コリント7:4~5
妻は自分のからだに関する権利を持ってはおらず、それは夫のものです。同様に夫も自分のからだについての権利を持ってはおらず、それは妻のものです。互いの権利を奪い取ってはいけません。ただし、祈りに専心するために、合意の上でしばらく離れていて、また再びいっしょになるというのならかまいません。あなたがたが自制力を欠くとき、サタンの誘惑にかからないためです。 


夫とその妻は、性に関して、お互いに財産権(property right)を持っている
(Rushdoony訳)

さらに、夫は妻や子を財産として所持していると言うことができる。

しかし、妻や子は特別、特殊な、かつ夫に対して常に要求できる個人であるが故に、夫における財産権を有する。

法律は、幾度か人におけるこのような財産権を強調してきた。

父親が子を勘当することを認めない州もある。

子は、その父における一定の永久的財産権が与えられている。

同様に、妻を勘当することを認めない州が多い。

夫における妻の財産権は保全されている。

相続に関する法により、国は今や全男性に財産権を課すように求めている。

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