京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

【料理家としての精進】

2015-10-06 | Weblog
バイエルンミュンヘンvsドルトムント5対1の大差。好調維持のバイエルンと調子が下降気味のドルトムントとは言え、両チームの力の差にここまでの開きがあるのかとビックリしました。20歳のバイグルはモノスゴイ選手なんですけど、33歳のベテラン、シャビアロンソと比べたら違うように、ロッベンやリベリーはいてませんけど、守護神ノイヤーがいて、点取り屋レバンドフスキがいて…、全ての選手における差が両チーム力の差になっているのかなぁと感じました。キャプテン フンメルスにとっても屈辱的な一戦やったことでしょう。バイエルンミュンヘンはスペインのバルセロナやレアルマドリードにも決して引けをとらない実力やと思いますね。

さて、前回は僕が考え方での「料理する」ということをお話致しましたが、その意味から申しますと、「調理師」と「料理人」ではニュアンスが異なってきます。日本人は季節感を大事にし、ふかぶかとした情緒や枯淡を重んずる人種で、味覚はとても繊細で優れており、旬の豊かな食材にも恵まれ、料理技術も奥深く実に複雑です。したがって、料理人は料理技術の向上と同時に、花や器や掛け物にも関心をもって、食作法なども含めて勉強せんとあきませんし、秀れた美意識や表現力を身につけるように、日々感性を研くよう努めます。僕自身、料理の道に入って三十数年が経ちましたけど、まだまだわからへんことばっかりで、ほんまに頑張らんとアカンなぁ といつも自身の未熟さを痛感しております。

【「料理する」こと】

2015-10-06 | Weblog
ブンデスリーガ1,2位対決、バイエルンvsドルトムントはドルトムントの完敗。全てにおいてバイエルンの実力が一枚上の感でした。トゥフェル監督もここまで差があるとは考えてなかったことでしょう。

さて、「料理」を表す言葉にはいろいろとございまして、「調理」「調味」「煮炊き」「炊事」「割烹」…「割烹」の「割」は裂く、「烹」は煮るの意味なんです。「割烹着」なんて言い方はええ響きで好きですね。「煮炊きもん」「煮炊きする」と「炊事」は、ほとんど一緒の意味でしょう。

「調理する」と「料理する」はおんなじような意味合いなんですけど、ぼくの捉え方では大きな違いがあります。「調理する」とは、食材を剥いたり、切ったり、捌いたり、焼いたり、揚げたり、蒸したり、煮炊きしたり、煎ったり、とあれこれ手を加え食べられるようにすることです。
一方「料理する」とは、何時 誰がお召し上がりなのか、普段の食事なんか、それとも何かのお祝いの食事なんか 等々を考えて作ることなんです。お弁当など時間をおいてお召し上がりの料理もありますけど、出来立てをお召し上がりいただくことが基本。お年寄りの御方には細かく隠し包丁を入れて量を調整したり、お子達には珍味類やアルコールを用いたもんや苦味・辛味を避けたりします。食品アレルギーや苦手な食材なんかも頭に入れて作ることが「料理する」ということです。

また、季節感を織り込んだり、五味・五色・五法を考えて作ることも「料理する」には大切ですね。

【料理勉強会】

2015-10-06 | Weblog
今回の料理勉強会メニューは以下の通りでした。

〇海老とブロッコリーのカシューナッツ和え

〇土瓶蒸し 鱧 松茸 酢橘

〇鰤大根 柚子

〇千切りの酢のもん 切り干し大根・人参・胡瓜・針昆布

〇蕪・奈良漬・茗荷の香の物

〇滑子・厚揚げ・若布の味噌汁

〇きのこごはん 椎茸・占地・舞茸・榎茸・生木耳・エリンギ 芹

〇御菓子 丹波栗渋皮煮

今回も受講者の御方々より、ご希望のメニューをおうかがいして献立を組んでおります。季節を感じる料理と大変お喜び賜り、ほんまに幸せに存じております。