京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

《通し矢・柳のお加持》

2014-01-13 | Weblog
三十三間堂は後白河法皇の勅願によって創建された蓮華王院の本堂として平清盛が造営しました。

有名な一千一体の千手観音像と二十八部衆像は創建時の一部を除いて、ほとんどが湛慶とその一派の手になるもんです。

昨日は、江戸時代初期から始まった通し矢の現代版「三十三間堂大的全国大会」が行われました。新成人たちが凛とした袴姿で矢を放つのはあっぱれです。

本日は柳のお加持で、白河法皇が頭痛になった際、前世で頭に柳の枝が刺さったためとされ、三十三間堂の棟木(むなぎ)には柳の大木が用いられてます。柳のお加持は、浄水に柳の枝を浸して参詣者の頭に振りかける秘儀で、歌舞伎の演目三十三間堂棟由来でも知られていて、頭痛に効くとされてます。

《えべっさん・鏡開き》

2014-01-13 | Weblog
今年はなかなか都合がつかず、初えびすにお詣りしたのは十一日の「のこり福祭」の昼過ぎでした。
笹を授与するのは、京都の恵美須神社が始まりで、お詣りに来たことをえびす神に知らせるために、歩きながら板塀をトントン叩くユニークなお詣りのしかたです。

十一日は「鏡開き」で、歳神さんにお供えしたお鏡さんを頂戴する日です。
「割る」いうたら縁起がようないんで「開く」というてます。
昔は廿日に行われてましたけど、江戸時代に十一日となりました。丸い餅は魂を表し、それを食べて新たな生命力を得るとされてます。

毎年私どもは、焼いてお汁粉にしたんを時代の根來椀に入れていただいております。