京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

瀬田(勢多)豆腐

2013-06-21 | Weblog
本日のT&T連載 道楽味外伝 飯田知史の「うちでの料理」は、勢多(瀬田)豆腐です。

瀬田は、古くは壬申の乱・源平争乱・承久の乱などの戦の舞台となった地。古代に勢多荘・勢多御厨がおかれ、朝廷に鮒ずしなどが貢進されてました。瀬田川にかかる瀬田の長橋(唐橋)は、関東から京都への入口にあたり、宇治橋・山崎橋と並んで京都を守る要衝の一つでした。

瀬田豆腐とは、精進料理のひとつで、乾海苔(ほしのり)にすったお豆腐を塗り付けて、油で揚げてから、付焼きにして粉山椒をふりかけた料理で、鰻の蒲焼に見立てたもんです。
江戸時代、江州勢田(今の滋賀県瀬田)の鰻が超有名やったことから名付けられました。

ほんまもんの鰻は、とても高価になってしもたんで、たまには瀬田豆腐で代用してみはったらいかがでしょうか。ちょっと手間ですけど、食卓での話の種にもなりますし、とても美味しい精進焼物でございます。

《夏至》

2013-06-21 | Weblog
本日は夏至。北半球では、一年でお昼が最も長く、夜が最も短い日です。

夏至は、古代ローマでは、平民や奴隷の歓楽の祭日。英国や北欧では、恋の祝祭日で、魔女や妖精が地上に姿を現し、水や草花が異常な呪力をもつ日とされました。

キリスト教会では、民俗的な水の儀礼をヨハネに結びつけ、夏至は聖ヨハネ祭として祝います。