京料理 道楽のブログ

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《料理教室》

2012-06-25 | Weblog
本日の料理教室は、‘夏越の祓’に纏わるお話をし、夏らしい献立にいたしました。

座付の‘海老・蚕豆・南京の氷室’は、いかにも涼しげに、義山の器に氷を入れ、紫陽花の葉を敷いて盛ります。
夏場、御家庭でお客様をもてなすときに、とても喜ばれる一品。

椀盛は、牡丹鱧と新じゅんさい。香りは青柚子の皮をすりおろしてふります。
煮椀椀は銀溜塗で、余計なものは入れずに、鱧と新じゅんさいのみでスカッとシンプルにいきましょう。

焼物は‘天然鮎と甘藷檸檬煮’。蓼のおねばをトロリとかけて供します。
器は爽やかに現代作家の林檎釉裂皿。

強肴は、お豆腐の生地をきせかけた‘南禅寺蒸し’。具には、京地鶏のもも肉と椎茸・百合根・銀杏で、銀餡をかけて露生姜をおとし、針葱を添えます。
器は、京焼白磁蓋物。

酢肴は‘白身魚のざく’です。「ざく」とは、胡瓜との和えもんのことで、ザクザクきざんで、ザクザク和えて、食感もザクザクしてるから。
白身魚は、あこうや石鯛なんかを用いて、湯あらいにします。
合わせ酢を絡めた、胡瓜と白身魚を盛りあわせ、梅肉のタレを留めます。
器は、楽焼百合向付。

鶏魚(いさき)のなめろうは、米味噌・茗荷・青紫蘇・葱・生姜を合わせて、包丁で叩き込みます。 器は、染付小向付。
焼き茄子の赤だしを添えて、土釜で炊きたてのご飯と一緒にお召し上がりいただきました。


どれもとてもお喜びいただき、光栄に有り難く存じあげます。