京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

だいじなお知らせ

2008-09-22 | Weblog
◆11月1日(土曜日)
 14:00~15:00
◆高島屋6階 書籍売場前
★上記におきまして、『京料理七十二候』のサイン会を執り行います。皆さん、お誘い合わせの上、ぜひお運び賜りますようお願い申上げます。
■本書は、京都の節句、祭事、行事、慣習にまつわる伝統の“食”のお話を、一年を通して、名品に盛付けた料理写真ともに御紹介いたしております。
“食”に対するぼくの想いが込められた一冊でございます所以、ご笑覧賜りますれば、大慶至極に存じ上げます。
高島屋でお待ち申し上げておりますので、是非とも御立ち寄り下さいませ。

『真味倶楽部』

2008-09-22 | Weblog
さぁ、お料理のスタートです。
座付は、白蒸しに引き上げ湯葉を着せかけ、鼈甲餡をトロリとかけて山葵をとめます。器は和全作`倣仁清古織紋蓋碗'です。銀彩布目にえんじ色、藍色、金色、翠色の桐紋がちりばめられています。
前菜は、半七の絵替皿に炙り鮭の棒寿司・しろなのおしたし・鴨ロース・撥子・渋皮栗・干笑果・秋刀魚山椒煮・蒸し鮑・枝豆寄を盛り込みました。
続くお造りは瀬戸内海の鯛・鮃・鱸と五島の車海老、近海黒鮪のかまとろを用いました。魯山人の織部長四方皿です。山葵も鮫皮でおろしたてのをたっぷりめに付けます。
椀盛は「鱧松」で香りは柚子です。まったけは道産のを仰山つこおて、椀は橘屋友七の絵替です。
焼物は半七の秋草鉢にさわら幽庵焼。伏見唐辛子をあしらいました。
次の中皿は`くさびら尽し'京地鶏と水菜といろんなきのこの炒め煮です。清風与平の染付け、月と秋草の鉢です。
強肴は`きごしょう'を奥谷秋石の手捻りの三島の鉢に盛りました。侘びた雰囲気の枯れたしぶい器です。秋石さんは、淡々斎の絵のお師匠さんで、うちの御得意さんでした。きごしょうは、田中唐辛子の葉をつかいました。そして、御飯となります。香の物と御飯茶碗は、どちらもお悠さん(永楽妙全)の交趾です。泥漿を盛り上げ菊が描かれています。香の物は瓜と沢庵のはりはり、小吸物は菊蒔絵の小丸椀、見返しは乱菊沈金です。焼茄子の合わせ味噌仕立。御飯は蟹飯です。針生姜とお揚げさんの皮の細打ちと昆布を入れて陶釜で、近江の有機コシヒカリを炊きます。沸いてきたら昆布を抜き、蟹身を仰山入れて弱火で蒸らします。炊けたら軸三葉をちらします。炊きたてを釜ごと運んで給仕します。
水物は、染付皿に夕張メロン、幸水、藤稔。フォークはクリストフウィドマン
お菓子は一閑張り縁高に自家製`葛焼'
薄茶をお出しします。お食事が終わって一息ついていただいてから、本日使用した器をお箱と共に御覧いただきながら、器談話に花がさきます。
◇こんな感じでいいひとときを過ごす月に一度(第三土曜日)の美食の会です。ご興味をお持ちの方は、是非お問合せの上、ご参加下さいませ。