京料理 道楽のブログ

道楽の新着情報や、日常のちょっとした一言を書き込んでいきます。

永楽焼で楽しむ懐石料理

2008-09-20 | Weblog
当日は、一部(お昼)と二部(夕方)にわけて開催しました。
まず、11時前に待合にお集まりいただきます。掛け物は横山清暉の宝船の画賛です。湯をお召し上がりになったら、本席へと入っていただきます。
掛け物は春屋宗園の碧巌録で大籠に秋草を入れて両飾りです。皆さんがお席につかれたら、ぼくが挨拶して本会の趣旨を説明します。今回は、うちで恒例の茶懐石の会とはちがって、和気藹々と和んだ雰囲気の中で、永楽焼に盛られた料理を楽しみましょう。と言うコンセプトなんで、懐石も若干スタイルを変えました。
部屋のはしには、今回用いる保全さんと和全さんの鉢が二つずつ飾ってあります。
まず、ぼくが一時間ほど永楽焼についてレクチャーます。言わずと知れた永楽焼中興の祖で京焼の名工十一代保全さんとその息子で比類稀なる才能の持ち主十二代和全さんについてのテキストをお目通しいただきながら、十代了全さんからの歴代の方についてお話させていただきました。
皆さん器好きなんで、実にたんとのご質問を賜りました。
続いて、料理の説明をしてから懐石の始まりです。
この頃には、常連さんも初めての方も打ち解けて、和やかで楽しい雰囲気で床や並べてある器を拝見いただいたりして、いよいよ懐石です。お渡しした献立を御覧いただきながらの食事です。献立にはそれぞれの料理とその器、そしてその他のお道具が書いてあります。ぼくが書いているので読めない字も仰山あるみたいで、あーでもないこーでもないと推測していただくのも御一興ということにしておいてもらいました。☆次回は懐石料理のお話へ