Erazer X700の実機が販売店からお試しようとして届いたので、ようやく再度ゲーマーマシンのErazer X700を再度検証してみたい。この実機レビューでは、なかなか試せなかったオーバークロック4100MHzによる動作検証や、改めて見るSandy Bridge-Eの性能などを検証する。
また、Erazer X700 という、ミドルタワー型PCより多少大きめなPCケースの検証も併せて行う。
6月2日に新CPU、Haswellが登場した。しかし、また「グリスバーガー」 というところは変わっていなくて、殻割という話が絶えない。
それでか最近はその殻割とは無縁な「インテル® X79 Express ・Sandy Bridge-E」に再度注目が集まってきている。
それでレノボに限らず、メーカー製ハイエンドのゲーマーシンではSandy Bridge-Eを使うことが多くなってきているようだ。
しかしながら、自作ではSandy Bridge-EのCPU、マザーボードが高価で中々手が出ないのが実情である。その合間を縫っているのがErazer X700であろう。
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それで今回の目的は、従来の動作テストというだけでなく、メーカー公認のオーバークロック(OC)についても検証してみたい。
Erazer X700 の概要に関しては、以前のエントリー
「レノボ・初のゲームマシンErazer X700、15日発売開始」に概略が多少書いてある。
それで今回は、自分で操作してみようと言うことである。
構成などは、ここで再度詳細を含めて掲載する。
実機の構成は以下の通り
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●OS--Windows 8 Pro 64ビット
●CPU--Intel Core i7-3820・3.6GHz(ターボブースト時3.8GHz)4コア8スレット
●マザーボード-インテル® X79 Express ・Sandy Bridge-E
●メモリ-8GB(4GB×2)(PC3-12800 DDR3 SDRAM)(実機はSAMSUNG製)
●HDD-1TB(7200rpm)(実機Seagate ST1000DM003)
●CPUクーラー水冷式クーリングシステム
●ドライブ--DVDスーパーマルチ・ドライブ(実機はLG製のよう)
●グラフィックカード-NVIDIA® GeForce®GTX660(実機はMSI製)
●USB:USB2.0×7(前面x1,背面×6)、USB3.0×3(前面x1,背面×2)
サウンド:マイク入力, ライン出力(前面)、マイク入力、ライン入力、ライン出力、側面サラウンド出力、後部サラウンド出力、中央/低音用サラウンド出力、S/PDIF出力(同軸、光)(背面)LANコネクタ:RJ-45×1
グラフィックボード:DVIポート×2、HDMI×1、ディスプレイポート×1
●最大4つのモニターが併用できる「NVIDIA Surround2」
■OC(オーバークロック)機能の「Erazer Control Center」
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Erazer X700の仕様というのは、以前にも書いたし種々知られていると思うのでとりあえず測定結果を並べる。
ここであまり測定していない「Microsoft Assessment Console」での結果を出してみたい。
種々の測定があるとはいえ、Erazer X700 くらいだとほとんどのものはクリアしているので「Boot performance、Startup and Shutdown Experience」に関して表示した。
しかし、Sandy Bridge-EというWindows 8が存在しなかった時代のCPUなので、Boot performanceというのは良くないことが予想される。
測定結果は18.235秒であった。(マイクロソフト推奨 2秒)
それで良くないからどうなのだ、という疑問もあり、デスクトップ型パソコンでは読み込む要素が多く参考程度になる。
それと同じくデスクトップ型パソコンでは中々対応出来ていないのが「29-in-Card Reader」である。Windows 8のUSB3.0ドライバー対応のPC内蔵型カートリーダーが近年発売されている。
しかし、Windows 8のドライバーで動く外付けのUSB3.0カートリーダーは確認していない。
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このErazer X700の特徴とは、何かと言えば
1)X79 Express ・Sandy Bridge-Eを使っている。
2)中世の騎士の鎧をデザインしたPCケースとその拡張性。
★スロットイントレイ、3.5、2.5インチ兼用ホットスワップHDDベイ
3)メーカー認定・オーバークロッキング
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この中で、他社にないのがやはりOC(オーバークロッキング)である。
それでこのOCをしたときのErazer X700のPCケース性能とその動作について検証してみたい。
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まずOCのやり方というのは、ErazerControlCenterを起動する。
このErazerControlCenterを使うことによって、BIOSに入らずに安全にOC(オーバークロッキング)が出来る。
OCは、ErazerControlCenter 起動後に「オーバークロックボタン」を押す。(赤色点灯)
ここで再起動させて、再度ErazerControlCenterを起動するとOC(オーバークロッグ)になっている。
今回の検証では、負荷テストをさせるために41倍(4100MHz)にとどめている。
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OCCTによるErazer X700の負荷検証。
まずOCしていない3600MHzで測定してみた。
Sandy Bridge-Eは多少発熱が多いといえ、水冷CPUクーラーであるからCPUの温度は平均60℃程度しか上がらず優秀。
次に41倍(4100MHz)にOCして測定したところ、多少上昇したものの70℃を超えずこちらも平均67℃程度だった。
第3世代の「Ivy Bridge(アイビーブリッジ)・インテル® Core™ i7-3770プロセッサーOCなし3691MHz」では、リテールクーラーでは78~84℃くらいだったことから見て安心して使える。(水冷だと62~69℃・OCなし3691MHz)
こういうCPUの温度上昇が抑えられるというのがSandy Bridge-Eの特徴でもある。
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ファイナルファンタジー XIV 新生エオルゼアのBenchmark
ファイナルファンタジーというのは、CPUのクロック数が効くという数少ないソフトの一つである。
それでOCしたErazer X700 でOCしない場合と比べてみた。
この結果、フルハイビジョン(1920x1080)で最高品質と高品質では、OCの効果が認められた。
その一方で、標準品質では誤差と思われるが数値が下がり有効性は認められなかった。
しかし、OCによって最高品質で10%、高品質で5%の改善が見られた。それでも最高品質でNVIDIA® GeForce®GTX680には、20%ほど及ばない。
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バイオハザード6
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HeavenBenchmark4.0は、OCによって多少の改善はあるようにも見られる。
そして、この実機のNVIDIA® GeForce®GTX660は、個体差かもしれないが比較的性能が良いように思われる。
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Erazer X700 の結論
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Erazer X700 は、PCケースの拡張性を確保するだけでなくケース自体の見た目というのも優秀になっている。
しかし、「Intel Technology Day in AKIBA 2013」でも使われていたクーラーマスターCM690 II Plusなとに比べると、足を含めず幅が1センチほど厚く、鎧の部分がかなり大きいことが分かる。
又、一般のPCケースと違って写真を見るとおり、逆にマザーボードが取り付けられている。この部分は意見が分かれるところがある。
そして、デザインにこだわる為にフロント部分のエアフローが悪く、ODD用5.25インチベイから給気していて、問題になる物ではないが多少HDDの温度が高い。
殻割問題がないSandy Bridge-Eを使うことによって、無理なくCPUを冷却できるのは有効で、何も気にすることなくゲームやハードな作業が出来る。
その他、OC(オーバークロッキング)は一部のゲームでは有効としても精々10%程度の有効性でしかなく、他のゲームのBenchmarkは、一般的なNVIDIA® GeForce®GTX660と同じような数値を出している。
従い、より高いBenchmarkの数値を出したいというのなら、ビデオカードの交換しかない。
とはいうものの、現状NVIDIA® GeForce®GTX660で出来ないゲームというものはなく、その懸念はないと思われる。
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