書道家Syuunの忘れ物

趣味のパソコンやカメラの実機レビュー、書道展の情報発信、CyberLink MVPなのでYouTube配信をしています。

架空世界を論じる机上の空論の学者理論

2007-08-27 18:31:06 | 新聞社説・正論・主張を読み解く

産経新聞【正論】同志社大学教授・三木光範 やる気の出るオフィスをつくろう

と言う論説があった。

「日本は欧米にかなり遅れている。」とは日本の経済学の理論かと思ったら、「コンピューターの基本方式やソフトウエア、創造的なシステム構築、高収益のビジネスモデル」だという。
「高収益のビジネスモデル」とは、ヘッジファンドなどのことを言うらしいが、これは常々言っているとおり、日本経済に無知な経済学者のために、ノーベル賞経済学賞の候補すら誰も出ない寂しさだ。
一方、「コンピューターの基本方式やソフトウエア、創造的なシステム構築」が遅れているというのは、何だかよく判らない。
PCのOSは、元々は日本はNECのPC98だった。
そして、その後の開発として日本のOSは開発にかかり、これで行こうと言うところで米国と米国のwindowsに遠慮した、時の通産省に潰されたのが真実だ。その代わり電化製品や携帯電話に組み込む心臓部のOSは日本製だ。
創造的なシステム構築なら、光ケーブルは時の東北大の西沢教授の発明であり実は、20世紀でも有数なものだ。
はっきり言って、直接の金儲けの金融分野以外「日本は欧米にかなり遅れている。」というのは的外れだ。
すると、三木先生が「オフィスで働く人の知識創造性を飛躍的に高めることが課題」という後段のオフィス環境の改善という命題が成立しなくなる。

「東京の先進的オフィスビルである六本木ヒルズ、新丸の内ビルディング、そして東京ミッドタウンで は、ビルの完成後に、テナントが借りる標準的オフィスの照明と内装のかなりの部分が新品のまま廃棄され、テナント企業が選定した照明と内装に交換されると いう。これは特に外資系企業に多く、欧米ではオフィス環境の品質が働く人々のモチベーションの向上に繋がることを理解している証拠でもある。」
‥‥と外国企業の照明について指摘しているが、そもそも何故外国企業が照明に関して変えるのかということが理解できていない。
昔からこういう住環境を論ずるときに言えるのは、外国文化は「素晴らしく」日本文化は「遅れている」という感覚だろう。
住環境に関して、この様な場合、建築家はこの様に照明に関して日本は遅れていると言う人は少ない。逆に日本古来に戻れという人の方が多いだろう。
照明に関しては、日本は柱と梁の構造(ラーメン)で自然光を中心としているのに対して、窓の小さい石造りの西洋建築構造では人工照明が発達するのは当たり前ではある。
そして、決定的な違いというのは、欧米人と日本人の目との性能の違いだ。
白人などの発祥は、元々北欧などの太陽光が乏しいところであるらしく、暗いところでも日本人などの東洋人より明るく見える。
だから、米国人の衣服の色は日本人から見るとくすんでいる様に見えるのである。
 <wbr>「(外資系企業の場合)テナント企業が選定した照明と内装に交換される。」とは、外人から見た日本の照明は明るすぎるということに尽きる。
そして、その照度に合わせて店舗設計をするから照明は交換と言うことになる。
よく外国のホテルに行ったら、照明が暗いのですよね‥‥日本もものようにしなければと言っていた、有名な評論家がいた。冗談じゃないよ、それはその国の人々に合わせた照明だと言うことだけだ。
ここまで書くと、三木先生の言っていることは全くの言いがかりだと言うことが判る。
そして、「個人の家では電球色の数台のフロアスタンドがリビングルームを間接照明で照らし、最先端のエアコンや床暖房システムなどが温度・湿度、そして気流を最適に制御している。」とオフィスより今の住環境の方が快適だという。
へえ、そうかい‥‥とは誰でも思う。
そんな家が標準的でどこに出もあるのなら、小生も、そんな家に住んでみたいものだ。

そして、「オフィスに新しい風を吹き込み‥‥働く人々の脳を活性化する空間‥‥斬新なアイデアを生み出そう。」というのがこの程度では、大した「脳を活性化するオフィス空間」ではないようだ。

最新の画像もっと見る