書道家Syuunの忘れ物

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三銃士のお話・2時間の映画をどうやってDVDに保存する

2007-08-28 23:55:50 | 映画鑑賞関係

映像を直接DVDに書き込む?
文末の方を見たら「60分程度の映像で、
ブロードバンド回線を使った場合、転送から書き込み終了までの時間は15分から45分。」
誰も60分の映画など見たりするものか。
映画というのは、大方120分。DVDを見てみれば分かるが、普通二層のDVDになっている。だから一層の安いDVD-Rの4.5Gb程度の内には入らない。
その上、ノート型パソコンの低性能のDVD-RWドライブではこんな書き込みは荷が重いだろう。
しかも、DVD-R書き込みには、失敗が伴う。
普通パソコンソフトをダウンロードで買う場合、ある期間内はダウンロード無制限か、期間の設定はないが、回数が限られているという場合が多い。
こんな時、DVD-Rに直接書き込む販売方法ではどうするのであろうかと思う。1回限りでは、エラーでDVD-Rに書き込めなかったりすることがある。
又は
ブロードバンド回線の渋滞から、DVD-Rへの転送エラーと言うこともある。
多分、回数制限をつけてダウンロードと言うことにもなろうが、結局その回数だけ複製品が出来てしまうこともある。

実は、この盆休みに久々レンタルDVDを借りてきてみた。これは、「三銃士 <wbr>妖婦ミレディの陰謀」というエマニュエル・ベアール主演のB級フランス作品だ。(1時間40分・2005)
デュマの原作の「ダルタニアン物語」の第1部・三銃士は、随分と映画になっている。四銃士から、レディ三銃士までいろいろあったが、その中でも傑出しているのか1948年作の「三銃士」だろう。
これは、「水野晴郎DVDで見る世界名画映画」の中にあり、一応買ってみた。
 <wbr>主演がジーン・ケリー、ミレディ(Milady)がラナ・ターナー、
ボナシュー夫人(Constance <wbr>Bonacieux)がアンジェラ・ランズベリーという女優さんでなかなかの映画だった。実は、この映画は昔名画劇場のTVで見たことがあったが、DVDになって多少カットされていた。多分ワード子爵の部分その他だ。
17世紀のことだから、近世というべきだが、こういうシーンを米国が作ってしまうと何やら時代考証無視で、あまりに豪華に作ってしまう。
ルーブル宮殿が作られるのは、ルイ14世だし、当然豪華な派手な衣装もその頃から。
さすがナポレオン3世がパリ改造するパリは表現せず、もとの狭い路地の様なパリの街路は表現されている。
元々
デュマの「ダルタニアン物語」というのは、時代考証無視の部分がいろいろある小説である。なぜなら新聞に載せた大衆が読む小説だったからだ。
だから、それをそのまま映画にすると、何やら辻褄が合わなくなる。そこで、1948年の
「三銃士」のコンスタンス(Constance <wbr>Bonacieux)が独身だったりする。‥‥下宿屋の女将なのにね。
但し、宮廷夫人だから美女、但し清楚系。
小説では
「年のころは25か6くらい、なかなかの美人である。髪の色は栗色で、目は青く、鼻はやや仰向きだか、歯並みはきれいで、バラ色と乳白色の肌はまるで大理 石のよう。だが貴婦人と見まがうばかりの特徴はそれでおしまいだった。手は白いには白いけれど華奢な感じがなく、足の形も身分のある婦人とはどう見ても受 け取れない。……」
それに、ミレディという所謂ゲルマン系(?)の妖婦は、小説では兎に角「いい女」の絶世の美女という設定だ。
当然、宮廷に出入りしても品の良い、良家の、そして身分の高い貴族の奥様の雰囲気の筈なのである。
だから、どこへ行ってもフリーパスで、さあ「奥様」と言うことになる。
この辺が、良く分かっていないというか、
ミレディを演じる女優さんにイメージそのままていう人はいない。
ラナ・ターナーも充分魅力的な女性を演じているが、ゲルマン的ではない。今ならニコール・キッドマンぐらいならと言うところだ。
さて、
「三銃士 <wbr>妖婦ミレディの陰謀」‥‥これは、ミレディ(Milady)がいきなり「魔女」になってしまった。それも、悪魔と契約を結んだ強力な魔女だ。それをエマニュエル・ベアールが演じるが、魔女には適任だが、ミレディには似つかない。
ボナシュー夫人を演じる女優さんは、アンジェラ・ランズベリーそっくりで、中々良い味を出している。
王妃アンヌ・ドートリッシュは、中々だったが少し老けすぎ。
時代考証は、さすがフランス映画だけのことはあり、大げさなルイ14世時代の軍隊や銃士隊の服装はさせていない。
ダルタニアン自体、「ダルタニアン物語」では伯爵(ブロヌジェンヌ子爵の項目)だが、映画では
銃士隊は、貴族の末席のシュバリエ階級がほとんどだから、シュバリエと称号をつけている。

映画は、三銃士を題材にはしているが、全く違うオカルト映画だ。
好感を持てたのは、史実の時代背景を比較的忠実に表現したことぐらい。
いずれにせよ、いっぺんはまともな三銃士の映画を見てみたいものだと思う。
当然のこと、
デュマのインチキ時代考証を廃してである。
そして、史実上の人物で、小説にも登場する大陰謀家であったシュヴルーズ公爵夫人が、いずれの映画にも登場しないのは脚本家がフランスの歴史を知らない証拠だ。

この映画、WOWOWにでもと思ったが、気がつかなかった。
よくWOWOWの番組表を見たら、わざわざレンタルDVDを借りなくても放映されていたかというものもあり‥‥‥と思うものである。


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